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【国宝・重要文化財】八坂神社の観光総合案内(京都・東山区)

【国宝・重要文化財】八坂神社の観光総合案内(京都・東山区) 京都の観光スポット

今回は、京都の人気観光スポット「八坂神社」をご紹介します。

祇園のシンボルとしても名な八坂神社は、年間を通じて国内外から多くの観光客が訪れる神社です。

これから観光で京都に来られる方に役立つ情報、見どころや季節のイベントをお届けします!

八坂神社の基本情報

八坂神社・西楼門

八坂神社は「京都市東山区」にあり、京都駅から「約3.1km」、徒歩なら「約45分」かかります。

京都屈指の観光エリア、祇園に位置しており、近くには建仁寺や知恩院、花見小路など、有名な観光地が多くあります。

八坂神社ってどんな神社?

八坂神社は起源が飛鳥時代の斉明天皇2年(656年)、悠久の歴史をもつ神社です。

京都の人からは「祇園さん」と呼ばれることも多い八坂神社は、以前は「祇園社(ぎおんしゃ)」や「祇園感神院(ぎおんかんしんいん)」と呼ばれていました。

今の「八坂神社」という名前になったのは、慶応4年(1868年=明治元年)明治時代からです。

どの時代でも、親しみと信仰を集めていた八坂神社ですが、戦や火事で何度も大きな被害を受けました。

特に応仁の乱(1467年〜1477年)によって、京都が深刻なダメージを受けたときは、33年間も祇園祭が中止になるくらい八坂神社も被害を受けています。

しかし、朝廷だけではなく武家からも大切にされている八坂神社は、多方面からの支援を受け、今のような立派な社殿をもつ神社として生まれ変わりました。

所在地

八坂神社・西楼門

特に初めて京都に来る方は、八坂神社を参拝するときに知っておきたい、基本情報をまずチェックしましょう。

  • 所在地:〒605-0073 京都市東山区祗園町北側625
  • 拝観時間
    • 本殿・境内:24時間参拝可能
    • 社務所:9時~17時
  • 拝観料:無料
  • 電話番号:075-561-6155

八坂神社へのアクセス方法

出発地にもよりますが、八坂神社までは「京都市バス」「京都市営地下鉄」「阪急」「京阪」が使えます。

特に八坂神社がある祇園周辺は、道もバスも大混雑しているので、電車を使える位置にいたら、ぜひバス以外の交通機関をご利用ください。

電車で行く場合

  1. 京阪電車
    「祇園四条駅」から歩いて約5分
  2. 阪急電鉄
    「京都河原町駅」から歩いて約8分
  3. 京都市営地下鉄
    「東西線・東山駅」から歩いて約12分

交通渋滞や車内混雑に巻き込まれず、スムーズに移動するには、電車がおすすめ!

特に阪急と京阪を使った場合は、途中に花見小路があるので、京都らしい雰囲気の街並みを楽しみながら歩けます。

バスで行く場合

京都市バス・渡月橋

京都市バスを使うなら、バス停「祇園」が最寄りのバス停です。バス停の目の前に八坂神社があるので、アクセスも抜群です。

バス停「祇園」には、以下の系統の市バスが停車します。

  • 観光特急バスEX100
  • 12号系統
  • 31号系統
  • 46号系統
  • 58号系統
  • 80号系統
  • 86号系統
  • 106号系統
  • 201号系統
  • 202号系統
  • 203号系統
  • 206号系統
  • 207号系統

祇園周辺の道路や祇園を通過するバスは、日常的に大混雑しています。また、歩道の幅も狭いところが多くあります。
お子さんがいる方・ご高齢の方と一緒に観光する場合は、お気をつけください。

京都市バスには、多くの系統のバスがあります。使い勝手のよさは事実ですが、京都のバスに慣れない方にとっては、乗り間違えや遠回りの原因にもなります。

効率よく正確に観光地へ行くには、八坂神社への行き方を説明しているページをご参考に、八坂神社を目指してください。

車や自転車の場合

京都に住んでいる身としては、車や自転車を使った移動は、おすすめできません。

  • 八坂神社の周辺は、自転車での走行が禁止されている道が多い
  • 走行ができる道でも、道幅の狭さと人の多さで安全に自転車を運転できない
  • 車道も大混雑しているエリアのため、京都の道になれない人の運転は難しい

楽しく京都観光できない可能性もあるので、京都の移動は電車やバスの利用をおススメします!

八坂神社の見どころ

八坂神社のみどころ

令和2年、本殿の国宝指定とあわせて、八坂神社の境内外にある26棟の建築物が重要文化財に指定されました。

国宝と重要文化財の数の多さも見どころのひとつですが、八坂神社の魅力は歴史の長さも挙げられます。

500年以上前に建てられた西楼門をはじめ、見ごたえと京都の歴史を同時に実感できる建築物が多数立ち並んでいます。

1. 南楼門・西楼門(重要文化財)

八坂神社を目にして真っ先に視界に入ってくる、鮮やかな朱色の楼門。

東大路通に面していて、賑わいのある西楼門の方が八坂神社の正門のように見えますが、実は、神幸通という石畳の通りにある南楼門が、八坂神社の正門です。(鳥居の奥に見えている門が南楼門)

楼門とは、寺社建築で使われている建築様式のひとつ。
八坂神社の西楼門・南楼門のように、2階建ての門になっています。

南楼門は慶応2年(1866年)に焼失しましたが、明治12年(1879年)に再建され、高さは約14メートルと迫力のある楼門です。

八坂神社・西楼門2

西楼門は京都のメインストリート、四条通のどんつきにあり、八坂神社を象徴する楼門です。

応仁の乱で焼失した後、明応6年(1497年)に再建されていますが、八坂神社の境内のなかで最も歴史のある建築物です。

夜になるとライトアップされ、より朱色が艶やかに浮かび上がり、とてもキレイです。

西楼門の目の前に真っすぐ伸びる、四条通から差し込む光の具合が絶妙で、SNS映えする写真が撮れます。

写真スポットに間違いありませんが、行き交う人が非常に多いスポットなので、足元にはお気をつけくださいね。

2. 本殿(国宝)

八坂神社・本殿

出典:八坂神社

八坂神社の本殿は「祇園造(ぎおんづくり)」という特別な建築形式が用いられており、社殿建築のなかでは、最も広い床面積をもっています。

昔は、別々に建てられていた拝殿(人間が拝む場所)と、その奥にある本殿(神様をお祀りする場所)をひとつの大きな屋根で覆っているため、面積が広くなっています。

また、複数の部屋が本殿と拝殿をぐるりと取り囲むように並んでいる、複雑な内部空間特徴も、広い床面積を誇る理由のひとつです。

広さ以外にも、八坂神社の本殿にはさまざまな特徴や伝承があり、見どころでいっぱい!

  • 八坂神社の社殿でしか見られない、珍しい建築様式「三方に伸びる又庇」
  • 現在は漆喰で固められた、京の東を守護する青龍が住まう池「龍穴」の上に建つ社殿

ぜひ、ご自身の目で八坂神社・本殿の迫力や神秘的な雰囲気、歴史を感じてください。

3. 舞殿(重要文化財)

八坂神社・舞殿

八坂神社のハイライトのひとつ「舞殿(ぶでん)」は、明治7年(1874年)に再建された建物です。

まず目に入っているものは、祇園をはじめ、お茶屋さんや料亭から奉納された数多くの提灯。

夜には明かりがともされ、暗闇と提灯の灯りで、日本神話の世界に飛び込んだような体験ができます。

祇園祭では、この舞殿に三基の神輿が大切に安置されたり、舞踊が奉納されたりします。

舞殿は日常的に公開されているので、八坂神社に訪問した人は、誰でも近くで建物の美しさを見られます。

4. お社・ご祭神

八坂神社には本殿以外にも、境内の中と外に多数のお社があり、各お社にはご祭神が祀られています。

お社ごとに由緒・由縁が語り継がれているほか、実は、お社ごとに頂けるご利益が違います!

本殿が龍穴の上に立つ八坂神社、各お社ごとに異なるご利益と伝承。八坂神社は、パワースポットとしての側面ももっています。

  • 美御前社
    美容の神が祀られたお社で、特にご神水の「美容水」が大人気!
  • 悪王子社
    悪は「強い力」を意味しており、厄除・災難除のご利益があります
  • 北向蛭子社
    商売繁盛の神様「えべっさん」をお祀りしており、ふれあいえびす像を触れるとご利益が!

お守りとご利益

八坂神社・ハート絵馬1

出典:八坂神社

八坂神社では、いろいろな種類のお守りをいただけたり、絵馬を奉納できたりします。

  • ハート絵馬
    出会いや人との素敵なご縁を結びたい方にピッタリ
  • 願掛けうさぎ
    願い事を書いた紙を可愛らしいうさぎの中に入れてお祈りします
  • 青龍石
    家の神棚か東の方角に置くと福を招く力が流れ込む

季節で変わる八坂神社の魅力

八坂神社では、春は桜、夏の新緑、それぞれ異なる魅力を放っています。境内も広く、スポットごとの魅力も豊かです。

どの季節に訪れても、違う楽しみ方・違う姿を見せてくれるでしょう。

春(3月~5月)

八坂神社・桜

出典:八坂神社

春の八坂神社は桜がとてもキレイ! 境内には八重桜やソメイヨシノが植えられてあり、夜はライトアップされます。

光に照らされて、暗闇に浮かび上がる朱色と桜色の美しさは、圧巻です。八坂神社の周辺には、円山公園をはじめ桜の名所も多く、非常に賑わいます。

桜の季節が終わり5月になると、子どもたちの健やかな成長を願う祭事「端午祭」が開催。

端午祭では、願い事を短冊に書いて舞殿に奉納します。4月末から5月5日までは、西楼門に鯉のぼりが泳ぎます。

夏(6月~8月)

八坂神社・新緑

出典:八坂神社

京都・八坂神社の夏といえば、なんといっても祇園祭! 7月1日から1ヶ月間、京都は祭り一色になります。

どうしても宵山や山鉾巡行に注目が集まりますが、祇園祭は、7月を通して行われる行事です。

八坂神社で行われる祇園祭の行事には、以下のような行事(一部)があります。

祇園祭(2024)の概要
  • 7月1日:長刀鉾町お千度(お稚児さんが八坂神社を参拝)
  • 7月13日:長刀鉾稚児社参(長刀鉾のお稚児さんが神様の使いに)
  • 7月15日:伝統芸能奉納(無料なので誰でも観覧可能)
  • 7月16日:献茶祭(表千家家元による八坂の神水を使ったお点前)
  • 7月16日:石見神楽(スサノヲノミコトの大蛇退治の舞)
  • 7月23日:琵琶奉納(琵琶協会の方による琵琶の奉納)
  • 7月25日:狂言奉納(無料なので誰でも観覧可能)
  • 7月31日:疫神社夏越祭(参拝者は大茅輪をくぐって厄を祓い)

秋(9月~11月)

八坂神社・紅葉

出典:八坂神社

秋は京都も紅葉の季節! 木々が赤や黄色に染まり京都を美しく彩りますが、八坂神社の紅葉の話題は、やや少なめ。

しかし、境内にある万灯籠(まんとうろう)周辺では、紅葉の赤色と万灯籠の朱色が特別な雰囲気を作ります。

夕暮れ時には、西日に照らされて想的な雰囲気を醸し出します。

また夜間ライトアップでは、昼間とはまた違った幽玄な紅葉の美しさを楽しめますよ!

冬(12月~2月)

八坂神社・雪

出典:八坂神社

冬の八坂神社も見どころがいっぱい!気候によっては、雪化粧をした八坂神社が見られます。

底冷えが厳しい京都の冬ですが、八坂神社には寒くても訪れたくなる魅力があります。

きらめく炎に心をあずける、冬のかほり。

大晦日の夜、境内のをけら灯籠に浄火が点けられると、邪気を払うとされる白朮(をけら)の強い匂いが立ちのぼります。

このをけら火を持ち帰り、新年の神棚の灯明やお釜の火種にするのが慣わしでした。

浄暗で消えないように回し続けられる火縄は、まさに幻想的であり冬の風物詩となっております。(八坂神社

八坂神社近くの観光スポット

祇園の中心にある八坂神社。周辺には、名だたる観光スポットが並んでいます。

  • 花見小路
  • 建仁寺
  • 知恩院
  • 安井金比羅宮
  • 清水寺
  • 二寧坂・三寧坂
  • 高台寺
  • 石堀小路
  • 円山公園

道の混雑具合に応じ、記載している時間よりも、長くなる場合があります。

1. 祇園エリア

安井金比羅宮
  • 花見小路(徒歩約5分)
    石畳に京町屋が立ち並び風情が漂う、世界でも有名な京都の花街。舞妓さんや芸妓さんを見つけたときは、マナーに注意。
  • 建仁寺(徒歩約9分)
    花見小路のどんつきにある京都最古の禅寺。法堂の天井に大きく描かれた阿吽の口の「双龍図」も有名です。
  • 知恩院(徒歩約6分)
    浄土宗総本山の知恩院は、八坂神社と同じく国宝と重要文化財の宝庫。桜の季節は、国宝の三門を艶やかに彩ります。
  • 安井金比羅宮(徒歩約7分)
    縁切り・縁結びのご利益で知られている安井金比羅宮。形代で覆われた「縁切り縁結び碑」のインパクトがすごい!

2. 清水寺エリア

清水寺
  • 清水寺(徒歩約22分)
    京都を代表する世界遺産のひとつで、舞台から見下ろす京都市内の眺めは最高!境内にある地主神社は縁結びの神様。
  • 二寧坂・三寧坂(歩いて10分)
    石畳の坂道と立ち並ぶお土産屋さんがとてもフォトジェニック。坂道と大混雑しているので、歩きやすい靴がおススメ/

3. 高台寺エリア

  • 高台寺(徒歩約8分)
    紅葉や桜も有名な高台寺ですが、特に注目を集めている行事は、カラフルな光を使ったプロジェクションマッピング!
  • 石堀小路(徒歩約7分)
    石畳が敷き詰められた雰囲気のある細い路地。初めて来る方は少し迷いそうになりますが、目印は入口にある「石堀小路」と書かれた外灯です。

【国宝・重要文化財】八坂神社の観光総合案内(京都・東山区)

【国宝・重要文化財】八坂神社の観光総合案内(京都・東山区)

八坂神社は京都観光の中心、祇園にある大人気の観光スポットです。

京都の人からも祇園さんと親しまれ、古くから愛されてきた神社で、今でも多くの人が訪れています

国宝や重要文化財に指定された歴史深い建物と、今も続く伝統行事。

歴史と現代に受け継がれた行事、両方を楽しめる八坂神社は、京都観光では外せないスポットです。ぜひ、みなさんも訪れてみてください!