
無職なのに求人への応募もできない、職歴不問なのに本当は不問ではない、一般事務なのに自動車免許って・・・
就職・転職活動の記事でも書きましたが、新卒・職歴なしの筆者に応募できる企業は限られていました。
ハローワーク以外の可能性を完全に忘れていたため、ハローワークを通しても履歴書すら送れない現状に焦燥感が確実に募ります。
ネズミ量産型経営ブラック企業との出会い


ハローワークは基本中途採用求人=即戦力求む、がメインなので、新卒でも応募はできても応募者多数の場合、負けやすいとは思っております。
しかしそんな中でも、なんとか応募条件が不問(※書いていないだけで、実際は条件がある案件多し)の求人を探したり、
ハローワークの職員さんがこんなのどお?と紹介してくれる求人を教えてもらっては応募していました。
さてこの頃の筆者の状況としては、大学院を出て気づけば4月になっており、無職・24歳・信用なしを全身をもって絶賛体験中。
精神もいい感じに骨折と修復を繰り返しつつ、やばい何とかしなければと焦っていました。
そんな中、見つけた一つの求人職種は「事務職」、業界としては「結婚/婚活関係」。
とにかく応募条件が不問だったのと、自宅からある程度通いやすい場所に会社があったので、応募しようと職員さんにお願いしました。
応募してしまった理由4つ
今の筆者が思い返すに、なぜブラック企業に応募してしまったのか、その理由はこんな感じかと思います。
無職で焦っている+無職の信用の無さに愕然としていたから
⇒とにかく求人に応募して面接にたどり着かないと、と思っていた。
自分が思っていた以上に応募できる求人に限りがあったから
⇒条件不問の求人は他の人も応募すると考え、とにかく応募と何も考えずに就職活動を進めていた。
無知だったから①
⇒休日・勤務時間などの待遇の他、当たり前に確認すべきことを確認しなかった。なぜか、確認しなければ!とはならなかった。今でも意味不明。
無知だったから②
⇒なぜか好き嫌いはあるだろうけど、自分に悪意が向けられることはないだろう=変な事する人とは自分は出会わないだろうと、世の中を信用していた。(お花畑)
確認した条件は職種・業種・会社位置だけ・・・


おーーーい、いくらなんでも、他に確認することないんかーい!
今思い返しても、我が無知甚だしさに白目向いてしまいます。


なぜ、なぜそれしか気にしなかったのか!?そりゃ、給与も見ていたでしょうが、あまりにも気にかけた事が少なすぎる。
よくもまぁ、それだけ確認して応募したものですよ。
いくら何でも焦っていて、自尊心も傷ついていて、お金もなくなっていって、応募もままならないと言えど、信じられません。
もっと疑う=精査するべきで、何で自分に害はないだろうと最初から信用しているんですかね。
本当に無知です。こんな認識具合だと、ひっかかりますよね、ブラック企業に。
仮にブラックではなくても、入社後自分と現実の認識のズレに目が回っているはずです。
ろくな確認もせずに、応募
こんな状態ですが、応募できる求人があることに重きをおいてしまい、条件や会社のこと、ろくな確認一つもせずに、
ハローワークの職員さんへ応募したいのでお電話をお願いできますか?と言ってしまった筆者です。
職員さんも給与未払等現役の社員からの連絡もない限り、止める理由もなければ、普通は間を取り持つものです。
さて、お電話したところ・・・


面接今日やります、3時間後です。来てください。


今日ですか?他の日程で面接を行う予定はありませんか?


今日以外やりません。うちに来たいなら今日来てください。


わかりました、本人に確認します。・・・今日って言っているけど大丈夫?


え、今日ですか?(さすがに急で驚く)・・・でも行きます。お願いします。
すぐに家に帰って、履歴書の準備やら服の準備やらで大忙し。
気付くべきだったポイント①


あくまで今の筆者が思う事ですが・・・
- 応募すると、今日の面接に行くと言ってしまいましたが、10分後に面接が始まるわけではありません
- 確かに急いで準備する必要はありましたが、何も考える時間がないわけではありません。
- 不穏な雰囲気に気づけるタイミングは、少しでも容易されていたはずです。
- ブラック企業との関わりを持たずに済めたタイミングが全くなかった訳ではありません。
ブラック企業に費やす時間を回避するために、自身の職務経歴を守るために、気力・体力を奪われないために。
できれば当時の筆者が気付けば良かった、でも気づけなかったことはこの通りです。
無理やり行った面接
不信や不安、疑問を気づけるタイミングを全て見逃しながら、を履歴書やらなんやら揃えて、身だしなみも整えて、バスに飛び乗る。


到着する頃には頑張った化粧もドロドロやわ。
そして会社の目の前に到着しました。ここで当時の筆者の世間知らずがもう一つ炸裂です。


・・・マンション?会社ってマンションの一室?部屋?それともこれは商業用のビル?いや、ただの縦に細長いマンションに見える・・・


あれ、そう言えば会社の規模ってどんなんだったけ?求人票を見よう。ん?女2名、男2名?え、これって普通?会社ってこんな少ない人数でできるの?


え、本当にマンションの一室なんだけど・・・え、こんなところが職場?これが私の職場になるかもしれないの?なんか嫌。
今だとマンションの一室を会社として使用している企業なんてたくさんあるのはわかっていますが、カルチャーショックを地味に受けた、世間知らず24歳無職です。
面接としては、社長と女性の社員1名、応募者3名くらいの集団面接でした。集団面接なんて、やったことないわーどうしたらよろしおすかー!?
助けてーまあ、質問への回答を一人ずつ言っていくだけで、グループディスカッションなんて勿論なかったんですがね・・・おほほ
- 自分の長所、短所を言ってください
- お酒は飲みますか?
- 他に質問は?
勿論、他にも質問はあったと思うのですが、覚えているのはこの3つです。お酒以外は普通の質問ですね。
お酒も社長さんが雑談の延長で話した感じと記憶しているので、なんでこんな事聞くの?という感じではなかったと思います。
気付くべきだったポイント②


無難な回答を行いながら、面接は終了しました。
職歴がないので愛想だけは、誰にも負けない程度に頑張った記憶があります。
一番筆者と話している時が、社長さんともう一人の女性もにこやかにしていたような気がする、なんてポジティブに感じていました。
- 今日面接でうちに来たかったら、あと3時間後に来いと筆者の都合もなにもなく呼びつけられたのも忘れていました。
- 求人の条件も何も確認していない、この会社について知っていることは「勤務地」「婚活関連」「一般事務」「社員数」これだけなのも、完全に忘れていました。
こんな大事なことを全て見逃したせいで、まだ間に合う回避できたはずのポイントを見ようともせず、見事に自分の都合のよい様に面接当日のことを解釈してしまっていました。
面接の合否
採用の電話が面接を受けたその日にありました。


よろしければ、金曜日から来てくれませんか?


(金曜日?えらい変な曜日から出勤だな、まぁ早く来てほしいのかな。)ありがとうございます、よろしくお願いいたします。
やったー就職できた、これで家族にも心配かけずにすむぞーこれから頑張ろう!!そうだ、親戚にも心配かけてたから、おじ・おばにも報告しないと、それ電話電話・・・あ~これで無職とはおさらば・・・
気付くべきだったポイント③


採用の連絡があり、初出勤は二日後の金曜日から。


このタイミングが最後。これで気づけなければ、何も知らずに元気に初出勤です。
こんな事を書くくらいですので、勿論当時の筆者は何も知らないまま金曜日、元気に初出勤したのです。
採用の打診を受け入れた後に、やっぱりやめときます、なんてなかなか言えたものではありません。


少し働いた後にやっぱり辞めますなんて言うのも、しんどいですがね・・・まぁ、何度も言ったことがある筆者が言うのも変ですが。。。
- 面接にも会社としては時間を費やしている、それにはお金がかかっている、どうしてくれるんだ!と言われたらどうしよう。
→言われる可能性もありますが、金銭を要求されるなんて論外かと。確かに面接をした従業員の時間は飛びましたが、言い換えたらそれだけです。会社に不利益なんて与えていません。即、ハロワに相談です。でも、決めたら早く言うのがお互いの傷を深くしない方法ですね。中途採用では珍しいと思いますが、採用ですので◯◯日までに返事をくださいと依頼があったら、その日までに済ませる方が良いですし、仮に過ぎても辞退不可能という訳ではありません。 - ハローワークに報告があって、こんな不誠実な人間だなんて言われていたらどうしよう。
→自分がしっかり就職活動を行っている姿勢を見せていたら、職員さんは自分を信用してくれると思います。 - ハローワークを通じて応募ができなくなったら、どうしよう。
→上に同じです。真面目に就活している人の応募を断るのは大きいクレームに繋がります。
さて、前置きが長くなりましたが、筆者がブラック企業への就職を回避するために気付くべきだったポイント、最後の気付けるチャンス、見逃したチャンスはこの通りです。
まとめ


ブラック企業への就職を回避するために、また気づけば回避できたであろうポイントを「応募時」「面接」「採用連絡~初出勤」の3つの段階に分けて考えてみました。
どの段階でも、複数の気付くべきだったポイント=気づけなかったポイントがあったかと思います。
言い換えると「ブラック企業を回避できたはずなのに、自らその機会を逸したポイント」が複数あったことになります。
これに気づけなかったのは、何も知らない無知であったり、疑うことをしなかった、考えなかった、焦っていたことが要因の一部ではありました。
今現在の筆者が24歳の筆者に対して「どうしようもなかったね」と同情的になる要因がないわけではありません。
経験しないことには対応のしようがないとは思い返してもそのように感じますが、 求人票を確認していないのは、今でも複雑怪奇で理解に苦しみます。


給与見ようよ、休日見ようよ、福利厚生見ようよ、会社のHP見ようよ。何故見なかったの。。。