アセクシャルの婚活失敗談 – アセクシャル関係なくても無理

アセクシャルの婚活失敗談 – アセクシャル関係なくても無理 AroAceと婚活

カテゴリー「アセクシャルと婚活」の2つ目の記事になります。

大学・大学院と、かぴかぴに干からびた生活を送っていた若かりし頃の筆者ですが、大学院の友人とその彼氏に触発されて、彼氏が欲しくなりました

なぜかと言うと、嘘偽りなく羨ましいな、良いなと感じたのです。

筆者の友人とその彼氏さんの、遠距離ながらも時間を作って会う心の繋がりやら、お互いを思っての行動やら、筆者もそんな繋がりを持てる彼氏が欲しいと思いました。

そして思い立ったが吉日と、急遽行動にでた筆者。好きな人ができたことも碌にないにも関わらず、大きくでました。

若き日の筆者
若き日の筆者

彼氏が欲しいがリアルでの出会いが皆無だ。なら、出会いを作るしかないじゃない!よし婚活サイトに登録しよう!

時代のせいか、ネットでの出会いにも反感がある時代。少し緊張しながら早速登録完了しまして、婚活を開始。

若さに惹かれたのか、結構なやり取りしませんかのご挨拶をいただき、プチモテ期。そしてある殿方と実際にお会いすることに。

こちらの記事に筆者の心の動きを書き綴っておりますが、

筆者の感情が「良い人」から一切変化・発展することなく「良い人で終わってしまった」ため、その殿方からは筆者から離れていきました

当時の筆者としては、

筆者
筆者

次だ!次!!次頑張っていこう!

さて、個人のアドレスでやり取りするようになった別の男性と親交を深めて参りましょう。

恋愛感情を抱ける人、好きになれる人を求めて

こちらの婚活サイトですが、当時の筆者がアロマンティック・アセクシャルだと自認する前の話ですので・・・

  • 男性の体で生まれて、男性であると自身を認識しており、女性を恋愛的/性的対象とする男性
  • 女性の体で生まれて、女性であると自身を認識しており、男性を恋愛的/性的対象とする女性

登録者にはLGBTの方はいらっしゃらなかった記憶があります。少なくとも男性のプロフィールを見る限りは、いなかったと思います。

(異性のプロフィールしか見られない仕様になっていましたので、女性として登録していた方の情報は不明です)

サイトのコンセプトとしても、LGBTのLの字も出ていませんでした。そんな婚活サイトのに登録した筆者は・・・

  • 「自身がそうそう簡単に異性である男性を好きになれないだろう」
  • 「恋愛に関する自身の感情や行動は非常に鈍足」

と、漠然としていながら、しかしなぜか確信に近い感覚を当時もっていました。

今思い返すと、自身が認識できていないだけで、筆者の心は「あんた自分で気づいていないだけで、アロマンティックやで」と言ってくれていたのかもしれません。

筆者
筆者

そんな心の主張に気づけないまま、筆者は数打てば好きな人もできるだろう作戦にでました。

好きという感情にたどり着くのは時間がかかるし、時間がかかるのであれば沢山の男性とやり取りをしなければ。

気になると少しでも思えた男性と仲を深めなければ、好きという気持にはたどり着けないだろう。

筆者
筆者

そんな気持ちを抱きながら、引き続き婚活に勤しみました。

男性と実際にお会いする機会に恵まれたとしても、同時進行で他の男性とも婚活サイトでのやりとり、実際の個人アドレスでのやり取りをすることに、申し訳なさがなかった訳ではありません。

同時進行している男性がいたら、他の男性へお伝えしていました。なんか妙に律儀。

筆者
筆者

婚活サイトですから、同時進行もよくあるはずなのですが。。

あなただけです、と進めていくことを良しとされる方もいらっしゃるとは思いますが、

数回会っただけで付き合いたいと思う方・好きになれる気持ちが沸く方と会えるとは見込んでいなかったため、出会いの回数を多く持ちたかった筆者です

男性と実際お会いしてみて思ったこと

失敗の勉強

実際に会った方の2人目という訳ではないのですが、ブログでお話したい男性2人目とお考えください。

さて、どのような男性だったかと言うと確か当時の筆者より、かなり年上の男性でした。

年上の男性が良いと言っていても、範囲が広くないかと友人から言われていました、懐かしい。

友人から何か言われても、20そこそこの筆者は、40半ばくらいまでならOKくらいに思っていました。

筆者
筆者

今でも20歳年上の方とパートナーになれるのかと言うと、今の年齢+20歳・・・考えるのはよしておきましょう。

男性への違和感と警戒

基本的に真面目に出会いを求めている人たちが登録している婚活サイトのため、逆に悪さをしようと思って登録している方の方が少ないなと、サイトを利用しながら実感していました。

筆者
筆者

写真入りの個人を証明する書類の提出が必要ですからね。

しかしこの男性の登場です。

会う前の話:筆者の頭には「要注意」の文字

基本的に筆者は全ての方に対し、最初から少し警戒しながら対応していました。

ネットで出会って実際に会うのは、いつでも注意は必要です。その殿方に対しても警戒は怠らずにやり取りをしていました。

その方は婚活サイトの中でのやり取りは丁寧、個人メールへ移行したあとも別段違和感は覚えなかった記憶があります。

文章でのやり取りは何も感じなかったのですが、電話で初めて話したときに突然・・・

殿方
殿方

今から来られる?

県境を越える距離にお互いいるはずで、22時は回っております。

距離と時間を考えたら、間違いなく、筆者からこのような言葉は発しないでしょう

筆者
筆者

これはアカンやつか?アカンタイプのやつなのか?

「要注意」「警戒」の言葉が筆者の頭の周りをくるくる回り始めています。

そんなに筆者に会いたいの?なんて思いませんし、間違ってもときめきません。

ただでさえ、ときめく力が人より脆弱な為ときめくなんて無理、警戒レベルが上がっただけの話。

ホイホイ出向いたりなんていたしません。

若い筆者
若い筆者

今、10時過ぎていますけど・・・

殿方
殿方

あぁ・・・まぁそうだよね。

その時は簡単に引き下がってくれたから良かったです。

筆者
筆者

気になるどころか、警戒感が増しただけ。いやいや無理でしょ?と、ここで止めておいたら良かったのですが、まだ若かった。

まだまだ若い筆者、それでも会ってみないとわからないこともあるよね(不正解ではないけど)と、ここでその男性とは関係を終了させずに、日を改めてお会いすることに。

会った当日 好きになる要素はどこにもない

そんなこんなで実際会う日を設定して、会うことになったのですが、お会いする当日は大分神経をとがらせた記憶があります。

  • 席を離れる際は飲み物を飲み干してから離れましょう。
  • 相手が飲み物を勝手に頼んでいたら、飲まないようにしましょう。
  • 親が自分の行動が原因で笑われないように気をつけましょう、等々。
筆者
筆者

そこまでして会う相手だった?違うでしょ?と30代の現在の筆者は言うでしょう。

では、会って筆者が思ったこと、正確には帰りの電車で思ったことです。

筆者が帰りの電車で抱いた感想

  • 筆者はこの方に対して、真剣・誠実でいようとは思えなかった。
  • 話は一方通行気味だったような気がする。(筆者の話を聞かないわけではないが、ばくばくご飯を一人で食べて、話して、ご馳走様で終了。)
  • 間違っても恋愛には発展しないと思った。(ご年収は羨ましかった)
  • 次、お会いする機会はないと思った。(むしろ、これ以上続けてはならないと判断した。)

続けて、帰りの電車でこんな風にも思いました。

筆者
筆者

危なかった。筆者みたいに他に会ってしまった女性はいないか、少し心配。

エレベーターの中で手を出してきて、見事に回避した筆者。ほめてあげたい。

2人になれる場所に誘われて「帰ります~」と、華麗にターンをきめて改札を通った若かりし自身をほめてあげたい。

真面目に彼氏・彼女を見つけようとしていない方をどうやって好きになれば良いのか。。。

恋愛感情を抱ける方でも、無理な男性ですね。

恋愛できる方でもお断りするだろう男性

誠実ではない方がいるという現実

少し時間をおいて、筆者が感じたことは・・・と言いましても、

その後、何かしら良いと感じられることもなく、吟味してみたところで筆者のその男性への印象が好転することもありませんでした。

どう考えても、筆者は好きになれないと思った。

  • 初めて会うのなら、特にネットでの出会いであるなら、まずはできるだけ丁寧な対応で始めたい。
    →ネットでの出会い、人となりを知らない前提の世界での出会いのため、自分の印象を良くないものにさせるのは簡単なことだからです。
    →自身の気分一つで簡単に連絡を取らない方向を選択できます。
  • 筆者は可能な限り、真剣で誠実な対応をしようと思っていましたが、最初から、最初の電話から、こちらの殿方は違ったようです
    →筆者と考え方が異なるようでしたので、今後も引き続き会いたいです、とはなりません。
    →そもそも、人として好感を抱く事すら不可能です。

一歩的な会話や食事=相手にペースをあわせる気がない。

  • 出会いを大事にしよう、もしくは、なんか違う気がするけど、この場は普通に終わらせようと、考えるのが大人の対応です。
    →こう思えは、相手への気遣いは自然に発生するもので、楽しそうかな?つまらなさそうかな?と相手の様子を見たり、会話や食事のペースを考えたりするものです。
  • これがないという/できないということは・・・答えは言わずもがな、です。
    →もう一度言わねばなりません。人として好感を抱く事すら不可能です。

次会う時間を作るのなら、他のことをするべき。

  • ①・②とこんなことを書いていて、また会おうとするのは「???」です。
  • おとなしく勉強でもしていましょう。

今回の出会い、失敗の良い勉強になったと思いました。

恐らく・・・いや、おおよその方がこちらの男性に対して恋愛感情を抱くなんて無理で、人として好きになるのも無理、とおっしゃるのではないでしょうか。

経費は交通費数百円のみ、まあ苦にならない勉強代だったかもしれません。

今思い出しましたが、食事の際メニューの選択も自分で食べたいものをポコポコ頼むだけ、だったような気がします。

普通は相手に聞かないですかね?男性でも女性でも、食べたい物はあるのでしょうが、まずは相手に聞きませんかね?

筆者
筆者

負けずに筆者も頼みましたが・・おほほ。勿論、自分で支払える分頼む感じです。

その後、筆者が思ったこと=筆者=遊びの対象?

遊ぶ対象として見られた物悲しさ

彼氏を作りたい、好きな人を作りたいと期待して婚活サイトに登録しましたが、今回については、勉強として糧にするしかない案件でした。

筆者
筆者

アロマンティック・アセクシャル自認前でも自認後でも、こんな考え方をされる人とは、男女関わらず、お友達にはなれそうにありません。

こちらの経験を経て、人を好きになりにくい筆者が余計好きになりにくくなるのでは?警戒が先立つのでは?と当時は思うこともありました。

しかし、特にこの出会いに対して期待はしていなかったのも事実。(実際に会っておきながらですが)

また、この出来事で筆者が傷つき、より異性に対して警戒感を抱くようになったり、距離を置くようになったとは思っていない=他者に対して恋愛感情を抱かない原因ではない、と思っています。

恋愛感情を抱けない要因の一端として、この出来事で実は筆者は傷ついていて、

  • 恋愛感情を抱かないようにしようと、自己防衛を無意識に行うようになった
  • 恋愛感情に対して、良くないイメージや嫌悪感を持つようになった。
  • 良くないイメージを持って、意図せずに恋愛から離れるように心が動いた。

その時の心の動きを思い出してみますが、今になっても、本当に傷ついてこんな心の状態になっていたのかどうか?正直そこまで重く受け止めていないと思います。

筆者
筆者

分からないのは分からないのですが、どうしてもこんな風に思っています。自身の事を考えると、こんな言葉が最適です。

根本的なこととして、筆者にとって自身がアロマンティック・アセクシャルであることは先天的なことだと思っており、

「恋愛感情を抱かない」と「性的に惹かれない」原因がこの婚活で出会ったような男性が原因による男性への不信ではない、思っています。

少し前の文章でエレベーターの中で手を出してきて・・・と書いています。ちょっとした余談です。

エレベーターの中で、お会いした男性の顔面が筆者の顔面に突然前振りもなく急接近してきたのです。

筆者
筆者

若さ全力の背筋で迫ってきたものをかわしただけの話。。。

自分の反射神経と背筋をほめてあげたい!今ならもれなくぎっくり腰です。

この出会いに期待はしていませんでしたが、ただ筆者と同じように誠実であろうとは思っていなかった事実に、ショックとは言い過ぎですが気を付けようと身を引き締めました

筆者
筆者

確かに傷ついたのかもしれませんが、アロマンティック・アセクシャルの原因とは別のお話だと今でも思っています。

今回の男性との経験を糧に、引き続き、めげずにこの後10年近く婚活していく筆者。

婚活されている方はお気をつけくださいね。

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