こちらの記事で書こうとしている男性と会う頃には、婚活サイトを介してのやり取りにも少しは慣れていました。
婚活履歴を書くのであれば「良い人という認識のままおさらばだった人」か「やり取りはもう控えるべきと判断した人」、そして言わずもがな、彼氏はできておりません。

良い人だったな。良い人だな。うん。と自身の感情の変化がなく終わってしまった記事はこちら。


人生経験として、糧にするしかない経験だったのはこちら。
やっと慣れてきたところで、自分が気になるような男性を取捨選択することが大事とやっと気付きました。
語弊のある言い方ですが、当時の筆者はご挨拶(=あなたに興味があります、まずはサイト内でやり取りしませんか?の意)は、
きちんと返して実のあるやり取りをしなければお相手に失礼と思っており、些か真面目に向き合いすぎていました。その結果・・・


今さらやけど、すごい筆不精なの忘れてた。返さないと失礼になるけど、あれ?この人誰だっけ?
彼氏を求めて婚活サイトに登録したのに、男性とのやり取りが非常に負担になりストレスを感じていました。


メールの受信ボックスを見るのが嫌。相手からの返信が来ていたら、返さなければならないから。
お相手に興味をもって頂けても、自身の興味が湧かなければ、ただの義務感で返信するだけのお互い虚しい時間にやっと気づきました。
自身の彼氏を探すなら、自分が興味を示せないと無理ですね。。。


自身の対応の方向転換を行っている際、とある殿方と実際にお会いすることになりました。
男性と実際に会う不安と煩わしさ


婚活サイトや個人間でのメールによる文字やり取りになれたとしても、実際に会うのは、毎回緊張感があるものです。
男性側もそうかと思います。言葉だけのやり取りをしているだけで、実際はどんな人かわかっている訳ではない。
男性でも勿論不安が伴うかと思います。


待ち合わせしたけど、本当にくるかな・・・?


メールでは普通だったけど、実際はキツイ人だったら嫌だなぁ・・・
この言葉、結構言われたことあるのです。お話を聞くと、当日にキャンセルだったり、
突然待ち合わせ時間になったら現れない、すぐそこまで来ていたけど急に都合が悪くなった等、ご破算になることも珍しくないようです。
立ち姿を見てなんか違う、と思う事は誰でもあるでしょうが、それはないでしょと思います。


実際会う際の不安と言ったら、筆者はこの男性はメールでの印象通りの殿方なのか、それとも実際は異なるのか。。。
なんて、心配もしていましたね。殿方が話し出したら「あら、まぁ・・・文章との差が、あらら・・・」という方・・・めずらしくありません。
実際、文面と話し方のギャップに驚いたこともありましたが、話し方だけではなく、前回の記事で書いたような方ではないのか、真剣に出会いを探しているのかも、同時に不安に思っておりました。
筆者はプロのインドア派、家から出たくない




筆者はアウトドアに一切合切興味のない、インドアの人間です。


海?レストランから海を見るなら大丈夫。キャンプ?虫は見たくないので、野外は無理。ドライブ?何のために?等々
アロマンティック・アセクシャルとは関係ないことですが、どうも外に出るのが面倒で仕方ない人です。
- 週末ごとに出かけるなんて、無理。家にいたい。
- 友達と会うのは楽しいが、毎週は無理。家にいたい。
- 友達と会えなくても、生きてはいける。家にいたい。(おかげで友人少なくなりました)
- イベント目的で出かける(誘われて海とかに)、年に1,2回、勿論自分の興味がある所(テーマパーク)なら外出できる。
- 1カ月どこにも出かけなくても問題ない。2カ月でも3カ月でも大丈夫。
- とにかく家にいたい。家が大好き。自分の部屋が大好き。部屋と結婚したい。
こんな感じなので、大学生だった頃もサークルとかイベントへの興味は一切なく、出会いの機会なんてまずありませんでした。
そんな人間が「婚活だー」と思い立って行動したのは良いのですが、いかんせんインドアな人間なので、人と会う、しかも初対面の人と会うための外出は本当にストレスです。
自分で出会いを求めていながら変な話ですが、とにかく煩わしい。
今は彼氏でもないから煩わしさが前面にでるけど、これが彼氏だったらワクワクするのかな?楽しみになるのかな?服とか考えて待ち合わせに遅れたりするのかな???
・・・そんな自分が全くもって想像できない。
服を着替えて、なんとなくメイクをして・・・ああ、めんどくさい。本当にめんどくさい。なぜこんなことになったのか。


出発したら、意外と吹っ切れるのですが、家を出るのが億劫で億劫で仕方ない性格です。
家の中にまだいるのに「おうちに帰りたい」とぼやいています。
男性と実際お会いしてみて思ったこと


こちらも当時の筆者よりは大分年上の男性だったと思います。
隣接する都道府県に住んでいて、今回は筆者が男性側にお出かけするかたちでした。
こちら側へ来ていただいた方が自身の帰りなど楽なのは違いないのですが、男性側へ行く方が・・・
- 筆者の家の位置がばれない
⇒気にしすぎでしょうが、どうやって帰るの?等、自然な話の流れで最寄り駅を言ってしまうとか、送っていきましょうか?が、筆者が男性よりの場所に会いに行くなら発生しない。 - 終電がなくなったから泊めてが発生しない
⇒初めて会った日に異性の家へ泊まりに行こうとするなんて、筆者はまずしませんし、お会いした男性にも望んでいませんが、これも避けられます。意地でも帰る。
もし2度目はないと思うような結果だった場合、相手の生活圏へ出向く方が安全なのかなと感じます。
さて、男性と実際にお会いしました。メールでの印象は「悪い人ではないだろう」。


実際にお会いして筆者が思ったことは・・・
初めて会った男性はメールの通り良い人だった
最初会うときは、公共性の高いところで昼間に数時間が良い、と言われていましたし、
今でも言われていると思いますが、実際に昼間に2,3時間会うというのは、あまり経験がありません。


昼間お茶というよりは、夜ご飯一緒にする方が多くないですかね?
サラッと会うのは賛成ですが、正直筆者としても会う時間帯は常識外な時間帯でなければ、あまり気にしていませんでしたし、
人見知りな部分も大いにあるので、飲んで少し饒舌になるくらいじゃないと沈黙が耐えられずにソワソワしてしまいます。
さて、時間を作って会ってくださった男性ですが・・・
良い人だった
- 悪い人ではない。(多分、真剣に将来の相手を探そうとしているのかな、と感じました)
- 恐らく良い人。(人としての礼儀や気遣いは勿論、店員さんへの接し方などを見てもそう思いました)
- 会話はそれなりに。(沈黙はあまりなく、場をお互いで楽しくしましょうという気持ちは感じられました)
- お相手の気が進まないのなら残念ですが、2回目会うのもやぶさかではなかった。
これだけなら印象は決して悪くはなく、また「良い人」だけで今回は終わらず、気持ちが発展するのかな?できるかな?とも思えました。
僕の事どう思いますか?ってどういうこと?


本当にここで終われば良かったのですが、食事をしている最中に一つ筆者にとって「いきなり聞くか!?びっくりした!」というご発言がありました。
でも、聞く人はいるのかな?聞かれて困らない人はいるのかな?想定の斜め上をいって一時停止しかけました。そのご発言とは・・・


正直どうですか?正直僕のこと、どう思いますか?


え・・・?(いや、聞くか今それ。)
その言葉を聞き終わり「え?」と思ったその瞬間、筆者の頭の中ではツッコミの嵐が吹き荒れました。


いや、答えにくいわ。でも聞きたいんやったら答えさしあげましょう、何も思っておりませんー!悪い人ではないのでしょうが、まだあった当日でわからなさすぎでしょ。


出会った初日にお互いが好きになってOKって、どこのメルヒェン?どこの二次元?どこのファンタジー?こちとら、それができたら苦労してないねん。


でも、可もなく不可もなくて言ったら、傷つくかもしれない。そうであろう。それくらいは想像できる。筆者だって言われたら、あぁ。。。ってなりますもん。


でも好き、好きになりそうなんて、口が裂けても言えない!なぜなら事実ではないから。
これ以外言いようがない!見える!見えるぞ、この先の未来が手に取るように見える!


うわーーーん、ママ助けてーーー


・・・良い人だな~??かな…??


良い人か…ふっ・・・
おーい、好きかも♡なんてホンマに言われると微かにでも期待していたんかい?そう思わせるような態度を私は出していましたか?絶対にそれはない。
ぐいぐい来られたり、勘違いさせて自分の意図しない行動が起きるのが嫌だから、思わせぶりな態度や発言は厳に慎むこと、出会った当日は特に気を付けていました。
ぐいぐい来られたら、自分が脱兎の如く逃げ出すことは自分が良く分かっている。
出会いを求めているのに、うまいやり方とは思わないけど、自分が困る方向には進めたくないのです。
私に恋愛感情を向けないでほしい
こちらの殿方は筆者の何かを踏み抜きました。
なんか良い返事が返ってくるのではないかと、少しでも思えていたのでしょうか・・・?
そんな思わせぶりな態度は本当にしていなかったので、筆者としては不思議で仕方ありませんでした。


「正直僕のこと、どう思いますか?」この質問、個人的には結構勇気のいる質問のように感じます。
筆者も良い返事の仕方ではなかったと思いますが、何と言ったら良かったのでしょうか??
好きにはなっていないという気持ちと、好きではないのに誤解されなないという気持ちと、でもこれからのことはまだわかりませんね、という気持ちを伝え。。。


これからもっと良くお互いのことを知っていけたら良いですね、って言えばよかったのか!?
今気付きました。そうなんですかね?・・・と言いますか、今さらながら筆者疑問に思いました。
2回目以降もまずはお会いできたらと思っている殿方に対して、筆者が悪い印象を抱いていない=関係が続けば良いなと思っている男性に対して「筆者が男性のことが好きであると思われたくない」という気持ちが非常に強いです。
普通?はできればまた会いたい人と思うなら、少しは気を引こうとか、自身を良く見せておきたいとか思うのが通常?なのではないかと思いました。
筆者のしている/してきた言動はこの殿方に限らず、筆者をあまり好きになってほしくない=筆者に恋愛感情を抱いてほしくない、という気持ちがとても反映されています。


彼氏を探しているのに、なぜに筆者自身へ好感を抱いてほしくないと感じるのか?


恋愛感情を向けたい相手、恋愛感情を向けられたい相手を探しているのではないのか??
アロマンティック・アセクシャルを自認している30代の筆者は「恋愛感情への嫌悪はない」と思っているのですが、
いざ「恋愛感情が自身に向けられると逃げだす」「恋愛感情や性的な関心がこもっている目線を向けられるのが辛い」という自分の特徴を知っています。
恋愛感情を向けられると「いたたまれない」し、「意味不明の感情を向けられてなんか嫌」なのです。
この頃は勿論、自身について何も知らずにいたので気づきもしなかったのですが、
改めて今の筆者が文章に直したら、彼氏を求めていながら実際は「自分を恋愛的に好きになってほしくない」という真逆の行動をとっていたことが良く分かりました。
原因は恐らくアロマンティックであること、です。


勘違いしないでほしいという気持ちの出所がわかった時は、非常に感慨深いものがありました。
「筆者は好きでもないのに誤解されたくない=殿方から好意を向けられるのが嫌」という気持ち。
少しLGBT関連の用語に触れるようになってきて思ったのが「リスロマンティック」では自分はないであろうと言うこと。
リスロマンティックとは?
他者に対して恋愛感情を抱くが、その相手から恋愛感情を持ってもらうことを望まない恋愛的指向
定義として、恋愛感情を抱く側のようですので、筆者は自身のことをリスロマンティックとは思っておりいません。
恋愛感情を自身に向けられることへ抵抗・嫌悪を感じる人がアロマンティックという訳ではないと思います。


アロマンティックの定義はあくまでも「他者に対して恋愛感情を抱かない」だからです。
アロマンティックの中にも、恋愛感情を向けられる事に抵抗・嫌悪を感じる人、少しだけ嫌な人、全く何も思わない人、むしろ好ましいと思う人、色々いるはずです。
筆者の何かを踏み抜いたと言っておきながら、こちらの殿方とはもう少し話が続きます。