良い人≠好きな人 – 何人と会っても誰も好きにならない

良い人≠好きな人-何人と会っても誰も好きにならない AroAceと婚活

こちらの記事はカテゴリー「アセクシャルと婚活」の6番目の記事。

婚活で出会った男性とのやり取りなど、1回1回の出会いについて書くよりは、婚活戦歴の結果の包括的な内容を書いていきます。

筆者
筆者

前回の記事は包括の1つ目、今回の記事でまとめ上げたいと思います。

1つ目から4つ目の記事では、婚活サイトを通じて出会った男性とのやり取りを通じ、

アロマンティック・アセクシャル (AroAce)自認後の筆者・自認前の当時の筆者が思ったこと、どうしてそんな感覚や考えに至ったのか、考えています。

1つ目の記事が「良い人で終了」してしまった方、2つ目の記事が「失敗の経験」、3・4つ目が「プロポーズを受けて驚いた話」です。

包括記事1つ目の記事では、筆不精で・・・電話が苦手・・・と我儘なことを書いていますが、

アロマンティック・アセクシャル(AroAce)であると知らない・気づけていないことが、こんなにも自分にストレスを与えていたのか、少し驚きました。

また、当時の筆者が気付くことは、残念ながら難しいことでだったとも思っています。

筆者
筆者

あの時はAroAceだからこう思っていたんだと、自認後の筆者だからこそ、言えることがほとんどです。

それでは、アロマンティック・アセクシャルの婚活体験の包括記事、2つ目を書いてまいります。

これまでの婚活の結果=彼氏はできない

前記事でも触れた通り、婚活で出会った男性との最終形態は前回書いた「メールでさようなら」を含め、この通りです。

筆者
筆者

これらのどれかに振り分けていく、もしくはこれら以外には振り分けられない、簡単なお仕事です。

  • メールでフェードアウトしてしまった人
  • 会うには至ったけど、1回きりで終了した人
  • 実際に数回会うことは叶ったが、関係の進展は一切なく終了した人
  • 筆者から、もう会うことは辞退申し上げると思った人

もう会わないと思った人については、表現そのままですので割愛します。

筆者
筆者

例としては、この記事で出会った男性のような方です。

出無精の筆者がなんとか頑張って数多く出会ってみましたが、見事に彼氏には至らないことの連続。

連戦連敗の記録を塗り替えていくだけ。

ではまず「会うには会えたけど、1回で終了した人」について、書いてまいります。

実際会ったけど1回で終わってしまった人

筆者
筆者

どうなるかわからないんだから、3回は会わないと、なんて聞いたことはありますが、そうはならなかった男性たち。

2回目会うのは時間がもったいないと、男性が思ったか、筆者が思ったか、お互いにそう思ったか。

こちらは割合簡単に「次へ行こう!」と切り替えられると思います。

①お相手が2回目を希望せずに連絡が途絶えた

  • 筆者が男性の思っている感じの人ではなかった・筆者に嫌なところがあった・他に進めたい案件(女性)が生じた。
  • その方の好き嫌いですし、これは仕方ない。忘れて次に参りましょう。婚活ではよくあることです。
  • 筆者も例の如く1回会った程度で、興味が湧いたり好きになることはあり得ませんので、次に参りましょう。

②筆者が2回目を希望せずに連絡が途絶えた

  • 単に筆者がもう会わなくても良いと思った・誘われたら断らなかったが誘われなかった。
  • 好きになれそう以前に「もういいかな」と思う所があったのでしょう。または、筆者がお誘いを待っていても誘われなかった・・・
  • いずれにしても次に参りましょう!の精神です。

③お互い2回目があっても良いかと思っていたかもしれないが、実現に至らなかった

  • 相手の出方を待っていた・誘われたら断らなかったかもしれないが、誘い/誘われなかった。
  • 自分から積極的にいくまでの気持ちには至らなかったのでしょう。
  • そして気づけば時間だけが経過して、もう誘うには遅いくらいの時期になっていた。

こんなパターンなのかなと思います。1回目で終わってしまうこと自体は仕方ないのですが、本当に2回目につなげられません。

同じ方と2回目会うとは、こんなに難しいことなのかと、続けられない関係にやや驚きます。

繋がらないことの方が多く、次につなげる難しさも実感しておりました。

筆者
筆者

あれ?もしかして、筆者って嫌な感じするのかな?

筆者
筆者

それとも、筆者がお相手に対して興味なさそうに見えていたのでしょうか?

複数回会ったが、関係が発展することはなかった人

何回会っても、無理なもの無理
筆者
筆者

複数回会ったということは、男性も筆者もお互いに悪い印象はなく、恐らく良い印象が勝っていたのでしょう。

もう少しやり取りを続けて「仲を深めていきたいと希望した結果が、お会いした回数」なのかもしれません。

ありがたいことにお付き合いしてくれないかと、交際を打診されたこともありましたが、筆者が応じたことは1回もありませんでした。

くどいのですが、筆者はアセクシャルという言葉もまだ知らなければ、自分が他者に恋愛感情を抱かないアロマンティックの人間ということに、気づけておりません。

まだ人を好きになったことがない?初恋はまだ?と悩むことはあっても、これができない人とは認識できていない状態です。

はたから見たら、自分のスペックを分かりもせず、ただより良い男性を選定している痛い女に映っていたに違いないでしょう。

では、なぜ筆者が「お付き合いの打診」をお断りしたのか。筆者にとっての間違いない事実です。

良い人≠好きな人

何回会っても、良い人のまま
筆者
筆者

あなたは良い人なのでしょう

  • 時間もお金も必要なのに、筆者と何回も会ってくれました。
  • 話す内容も振る舞いも、筆者に気を使ってくれているのはわかりました。
  • 悪い印象を持たれたくない、これは誰しも思うことでしょうが、そのお気遣いはありがたいことです。
筆者
筆者

あなたは良い人です

  • 楽しそうに会話をしてくれる、一緒に楽しく食事をしてくれる貴方は優しい人なのでしょう。
  • 筆者もあなたが優しく、そして良い人なのはわかります。
筆者
筆者

あなたは筆者にとってずっと良い人なのでしょう

  • まだ数回しか会っていませんが、恐らくあなたは良い人なのでしょう。
  • 今後また会うことがあるかもしれません。その時もあなたは恐らく良い人なのでしょう。

あなたはずっと良い人なのでしょう。

もし連絡をやめることになったとしても、良い人として記憶に残るのでしょう。

筆者があなたに向けられる感情は、良い人以外存在しないのかもしれません。

若干ホラーテイストな書きぶりになりましたが、筆者の心の動き・感情の高ぶりと変化は、この通りなのです。

良い人で止まる筆者の感情

彼氏になるかもしれないと思いながら会った男性、良い人だなと思った男性、もう少し関係が発展したら彼氏・彼女になれるかなと思った男性、

これら全ての男性に対して、筆者が抱く・抱ける感情は「良い人」のみ。

良い人で全力ブレーキがかかるの筆者の感情】

  • どんなに筆者に好意をもって頂けたとしても、筆者にとっては良い人で全てが止まります。
  • それ以上の感情が生まれてくることがありません。
筆者
筆者

ブレーキがかかると言いましたが、もう少し正確な心の動きを表現すると・・・

良い人に到達したら筆者の感情は、エンジンが起不能の状態で抜け落ち、車輪は全て外れ、燃料は枯渇し、給油口は完全に塞がる、このように感じます。

  1. 筆者の感情が「良い人」に到達する
  2. 到達したと同時に、感情のエンジンが再起不能になる
  3. 再起不能になったと同時に、そのエンジンが筆者から脱落する
  4. エンジンが脱落したら、車輪も全て外れてしまう
  5. どうにかしようにも、筆者の燃料は枯渇している
  6. 枯渇しているのに、給油口が完全に塞がれていて、燃料補給が不可能
  7. 感情として筆者の中に残るのは「良い人」のみとなる

「良い人」が「すごく良い人」になることはあります。

良い人の強度が増したり、信頼感が増して「本当に良い人」だと思うことは過去にもありました。

しかし「良い人」は「良い人」のまま、永遠に「良い人」のままなのです。

筆者
筆者

良い人だと思う気持ちが、恋愛感情に変化することもなく、恋愛感情を生む要因にすらなりません。

恋愛感情を向けられると逃げだす筆者

アロマンティック・アセクシャルの防衛本能

「結婚を見据えた」彼氏・彼女を探しているはずの人が登録している婚活サイト。

筆者にプロポーズ(?)いただいた殿方の記事でも触れましたが、そんな男女が実際に会おうとしたら、

なるべく相手から印象良く見られたいそして、ご縁につなげていきたい、思うのが自然な流れかと思います。

筆者
筆者

しかし、筆者はその「真逆の行動」をとったり「真逆の思考」を持っていました。

  • 「良く思われたい」と普通は思うはずなのに、筆者は「どうか筆者に恋愛感情を抱かないでほしい」「どうか好きにならないでほしい」「恋愛感情を向けないで」と思っていました。
  • 「筆者はあなたのことを、恋愛的に好きだと思っていないから」「勘違いしないでほしい」となぜか考えてしまします。
  • 彼氏を求めておきながら、好きになるかもしれない未来を度外視して、どうか筆者を好きにならないでくれと思う気持ちが非常に強くありました。

若い筆者が「なぜ自分を好きになってほしいと思えなかったのか?」「私は好きではないから勘違いしないでほしい」と思ってしまったのか?

答えはアロマンティック・アセクシャル自認後、更に大人になって初めて気づきました。

筆者
筆者

婚活しているくせに、なぜ「自分を好きになってほしくない」と思ったのか?

  • 筆者が「恋愛感情を自身へ向けられることが、我慢できない/逃げ出す/いたたまれない/辛いと感じる」性質も持っている、アロマンティック・アセクシャルだったから。
  • 恋愛感情は自分にとって、存在しない意味不明な感情であり、その自分にはない感情を許可なく向けられることに、戸惑いや不快感、若干の嫌悪感を抱いたから。

酷い言い方ですが、筆者には、自覚はしていなくとも、心の底には「どうせ筆者は、あなたのこと好きにならないよ・好きになれないよ」という本能が存在していました。

そんな気持ちが根底にあるため、それでも筆者を恋愛対象として見ようとする人に対し「そんなことしてもらっても・・・申し訳ない、いたたまれない」と思うようになったと思います。

無意識に・本能で「恋愛感情を拒否」することで、できないこと(=恋愛)を無理にしようとしている自分を守っていたようにも思えます。

筆者
筆者

自己防衛の本能だったようです。

なぜ、恋愛感情を向けられることが嫌なのか、なぜ恋愛感情を受け入れられないのか、下記記事でも詳しく考察しています。ぜひ、ご覧ください。

まとめ

「1回会っただけで終わってしまった人」については、LGBT関係なく、よくある別れ方だと思います。

筆者もこれについては、当時は特に問題視していませんでした。

しかし「何度か会っても、人間として好感を持っても、気持ちが発展しなかった」という現実。

「こんなに好きな人を作るのが難しいのか」と思いながらも、真逆の「彼氏が欲しいのに、自分を好きになってほしくない気持ち」を同時に抱える筆者。

当時の筆者も「何かおかしい」と、問題として明確に意識するようになっていました。

筆者
筆者

今の筆者が語るは簡単ですが、当時はまさか自分がLGBTとは思わなかった。

複数回会えたとしても「良い人で停止して、どうしてもブレーキがかかる筆者の感情」と「筆者に恋愛感情を向けないで欲しいという感情」が当時は本当に意味が分からず、つらいところが多くありました。

LとGとBとT以外の圧倒的な情報不足

筆者
筆者

その時期、恐らくトランスジェンダーという言葉くらいは・・・いやまだ、出回っていないかもしれません。

とあるドラマの影響で性同一性障害という言葉は、一瞬広まったかもしれませんが(初見の時はおどろきました)、

やはり「恋愛感情を抱かない立場の人がいる」ということは、まず存在すら認識されていない状態。

認識されていたとしても、当事者がその情報へたどり着くことは非常に困難で、当事者ですら何がいけないのか・問題なのか認識できない状態。

まだまだ、圧倒的に少数派に関する情報が少なかったと思います。

そんな世の中では、まだ「自分は恋愛できる」と思っており「恋愛をしない・恋愛感情を抱かない人」がいるなんて、認知できません。

もし情報を少しでも得たとして、あまりにも世の中の流れからかけ離れているせいか、

そんな人、この世にいるの!?あり得るの!?人間って普通恋愛する/できる生き物じゃないの?じゃないと人類って絶滅するんじゃないの!?

と、実は当事者のくせに、昔はこのように思っていたかもしれません。

筆者
筆者

まだ本当に好きな人に出会えていないだけだよ、まだ初恋が来ていないだけだよ、と思われる方はこちらをどうぞ。

この記事以降の筆者の人生ですが、この通りです。

時系列で読むには、こちらからどうぞ。

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