好きになった人がアロマンティック? – 好きになるほど嫌煙される!?

好きになった人がアロマンティック? - 好きになるほど嫌煙される!? 悩みや疑問

アロマンティック・アセクシャルの筆者としては、誰かに恋して好きになったことで体験する「幸せ」を味わったことはありませんし、これからも自身は味わえないものとして認識しています

筆者
筆者

流石に十二分に大人ですので、恋愛全てが良いものだとは流石に思っていません。

恋をして逆に辛い思いをしてしまうことも恋愛の側面だと思っています。

  • 好きになった人には既に彼氏/彼女/パートナーがいた
  • 好きになった人は結婚していて子供もいた
  • 自身は異性愛者だけど、好きになった人は同性愛者だった

「好きになってはいけない人だった」「相手は自分を恋愛対象として見られる立場の人ではなかった」等、

好きになったけど、恐らく自分の希望は叶わないだろうと思う恋愛も多々あるのでしょうね。


そっとご自身の感情にふたをして「NEXT!!」と(通常は)気持ちを切り替えていくのかとお察しします。

筆者
筆者

では、もしあなたが好きになった人が「アロマンティック」だったら?

もし好きだと感じた人が、気になった人がカミングアウトしているわけではないが、

アロマンティックだったら(アロマンティックのようだったら)、その恋は実るのか実らないのか?

○○さんのことが気になるけど、なんかアロマンティックとか言っていたけど・・・

アロマンティックって何?どういうこと?

!!??アロマンティックって絶対に人を好きにならないの!?もしもの可能性もないの!?

アロマンティックという言葉が初めましての方は「何それ?」から調べだして「まじか・・・」となるのでしょう・・・なるのかな?

今回のお話は「アロマンティックの人が好きになったけど、アロマンティックって絶対人を好きにならないの?」について筆者の感じ方を元に考えてみたいと思います。

アロマンティックは絶対に人を好きにならないの?

好きになった人がアロマンティックかもしれない!?

好きになった人がたまたまアロマンティックだった/アロマンティックのようであった。

アロマンティックとは「他者に対して恋愛感情を抱かない」恋愛的指向を指します。

好きになった相手が「恋愛感情を抱かないことが通常で日常」だなんて、露にも思わなかった。。。

好きになった人がアロマンティックであった確率がどれくらいあるのかは分かりませんが、

アロマンティックは少数派の中でも少なめなので、頻発はあまりしないのでしょう。

これらの記事では「アセクシャル」という「性的指向」、「アロマンティック」という「恋愛的指向」とはどのようなものか説明しています。

アロマンティック(アセクシャル含む)について詳細を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

アロマンティック=他者に恋愛感情を抱かない、と言いましても「セクシャリティーはグラデーション」と言われるように、

グレーな立ち位置にいる方、まさに自身の立ち位置を探している方、たくさんいらっしゃいます

  • アロマンティック自体、気づきにくいセクシャリティーです。
  • 同時に、現在とその現在に至るまでの経緯を考慮しアロマンティックであると自認する、つまり現在の自己の状態を指しているだけで、未来永劫アロマンティックであるかは分かりません。
  • また、未来永劫アロマンティックであり続けなければならない制約なんて、ありません。突然、好きな人ができるというのもあり得るのでしょう。

筆者のように「恐らく未来についても、好きな人はできないだろうと思っているアロマンティック」という人もいたら、

「過去は同性愛者かと思っていたけど、しっくりこなかった。今の状態を指すにはアロマンティックが一番居心地が良い。でもまた変わるかもしれない。」と思っている方、

「過去に恋愛感情を抱いてお付き合いした経験があるけど、今は誰に対しても恋愛感情を抱かない。単に好きな人ができないという理由ではないと思う。」など、色々な自己認識があります。

アロマンティックは「絶対」に人を好きにならないとは「言えない」、まず一つ言わなければならないことです。

アロマンティックに恋愛感情を抱いてもらうのは無理?

うにゃうにゃ言っているけど、結局のところ、私の想いは成就するの?しないの?恋愛感情を抱いてもらえる可能性はあるの?

アロマンティック・アセクシャルである筆者が、ロマンティック(他者に対して恋愛感情を抱く指向)の世界で生きている方の感覚を正確に捉えられていないところもあるかと思いますが、

恋愛感情を抱く方がアロマンティックへ恋愛感情を抱いたとき、こんな疑問を心に抱くのではないかと考えました。

気になっている人がアロマンティックだけど、自分に対して恋愛感情を抱いてもらう・好きになってもらうことはできないの?

筆者
筆者

アロマンティックと自認していて、その自認が揺らがない限り「誰かを恋愛的に好きになることはない」でしょう。

アロマンティックであると自認していて、自認に対して疑問が少なく満足している場合「他者へ恋愛感情を抱くことはない」かと思います。

[理由]
アロマンティックは「他者へ恋愛感情を抱かない恋愛的指向」を持っている人を指すから。

現在進行形でアロマンティックを自認している場合、ロマンティック(他者に対して恋愛感情を抱く指向)の方と比較して、他者に対して恋愛感情を抱く可能性は非常に低いと当事者としては思います。

完全に否定しないのは、前述した通り「未来の可能性までは否定できないから」です。

本当に好きで、振り向いてほしい。諦めきれないけどどうしたら良いの?

筆者
筆者

せっかく好意を抱いているに申し訳ないのですが「あなたを嫌煙する可能性が少なからずあります」。

なんて失礼な物言いかと思うのですが、筆者について言えば間違いなく「該当」するのです。

[理由]
恋愛感情に対して、嫌悪感を抱いているアロマンティックもいれば、嫌悪感までいかなくても、恋愛感情を向けられることが嫌なアロマンティックもいるから。

  • リスロマンティック(他者に対して恋愛感情を抱くが、相手から恋愛感情を抱かれることを望まない恋愛的指向)とアロマンティック(他者に対して恋愛感情を抱かない恋愛的指向)は別物です。
  • アロマンティックの定義はあくまでも「他者に対して恋愛感情を抱かない」です。恋愛感情を向けられた時どのように思うのか「嫌なのか」「問題ないのか」「拒絶なのか」はそれぞれです。
筆者
筆者

好きになっただけなのに嫌煙される可能性があるなんて、好きになった側からしてみたら、とんでもないことです。

アロマンティックにとっての「好き」とは?

筆者
筆者

「アロマンティック=誰も好きにならない」について、少しだけ補足をさせてください。

アロマンティックも誰かを「好き」になることは勿論あります。

アロマンティックは本当に人を好きにならないの?

筆者
筆者

「恋愛感情が含まれた好き」はアロマンティックである限り、生まれません。

人間嫌いってこと?

筆者
筆者

人間嫌いな異性愛者もいるでしょうし、人間嫌いな同性愛者もいるでしょう。アロマンティック=人間嫌いの方程式は成り立ちません。

でも人を好きにならないんでしょ?

筆者
筆者

皆さんも「人間として好き」とか言いませんか?人として好きになることはアロマンティックにもあります。

筆者
筆者

また友情・友愛もありますし、親愛もあります。

色々な過程・経験を経て、アロマンティックであると自認していくのでしょうし、

生まれた時からアロマンティックだったと思う人・後天的に原因などあってアロマンティックとなった人など色々ですが、

行きつく先は「他者に対して恋愛感情を抱かない」に着地します

記載の通り「恋愛的な好き」でもなく「恋愛感情を抱く」訳でもありませんが「人間として・人として好き」にはなります。

「人として、好き」が親しい友人への「友愛」という形をとったり、親への「親愛」という形をとったり、アロマンティックにも愛情は存在します。

アロマンティックである筆者にとっての恋愛感情

ちなみに筆者は先天的に、生まれた時から他者に対して恋愛感情を抱かない世界に生きていた、と認識しています。

そして、この表現は筆者に限ったことである思って頂きたいのですが・・・

筆者
筆者

自己を分析するに「恋愛感情を生む機能がそもそも備わっていない」イメージが強くあります

こちらの記事でも書いた通り、筆者にとって「恋愛をする=空を自力で飛行する」ことくらい難しことです。

人間に羽はなく、それは人間に空を飛ぶ機能がついていない・空を飛ぶ仕様になっていないことを意味します。

筆者には恋愛感情を生む機能がついていないと思っています。

些か強めの表現ですので、アロマンティック全員が全員そうであると思うのは危険ですが、これほど自身の状態をしっくり表現できた言葉はないと感じております。

「 アロマンティックは(恋愛的に)人を好きにならないの? 」「恋愛感情を抱くのは難しいの?」という問いへ、筆者が回答するのであれば・・・

「はい、(恋愛的に)誰かを好きになることはありません。なぜなら恋愛感情を生む機能がないからです。」となります。

諦めきれないけど本当に恋愛関係になれないの?

アロマンティックは恋愛的に人を好きにならないことはわかった。でも、好きだから簡単には諦めきれない。

自分をもう少し分かってもらえたら、どれだけ好きか知ってもらえたら、付き合うことができるの?

相手がアロマンティックであることを受け入れたうえで、寄り添いたい。パートナーとなりたい。

アロマンティックの筆者が言うのも変ですが、本当に好きになったなら、簡単にあきらめるなんて大変なことだと察します。(そんな熱量が発生することにも驚きます)

筆者だって、無理なものは無理なんて冷たく一言で済ませようとは思えません。

しかし、ここで鬼門なのが「場合によっては、嫌煙される可能性があること」です。

  • もう少し自分を知ってほしいとアピールするだけも駄目なの?
  • 諦めきれないから、気持ちを何度か伝えるのも駄目なの?
筆者
筆者

申し訳ないのですが、その「好きだという気持ち」があなたを遠ざける原因になりかねません。

好きになった相手が恋愛感情を抱く方なら、もしかしたら「そこまで言ってくれるなら・・・」「そんなに好きでいてくれるの、ありがとう」と、

相手の気持ちをプラスの方向へ進める要因になり得るのかもしれません。

しかし好きになった相手がアロマンティックであった場合、プラスにならないどころかマイナスに・・・なぜか?

  1. 恋愛への嫌悪感があるから
  2. 恋愛感情へ嫌悪感はなくても、恋愛感情を向けられるのが嫌だから
  3. 恋愛感情に恋愛感情を返せないことに罪悪感/負い目を感じるから

恋愛への嫌悪感があるから

恋愛へ嫌悪感を持つ人もいるようです

筆者は恋愛への嫌悪感はないと思っているので、全て説明することが難しいです。

また、アロマンティックのみが恋愛を嫌煙する気持ちや嫌悪感を持っているわけでもありません

筆者
筆者

最初の方で既出ですが「リスロマンティック」

リスロマンティックの方の中には、恋愛に対して嫌悪感(嫌悪感の程度もそれぞれかと思います)を抱かれる方もいらっしゃるようです。

当事者ではないので語るのは避けますが「リスロマンティック」とは「他者に対して恋愛感情を抱くが、その相手から恋愛感情を抱かれることを望まない恋愛的指向」です。

「リスセクシュアル」という立場もあり「他者対して性的な関心を抱くが、その相手からは性的な関心を抱かれたくない性的指向」と言うそうです。

筆者
筆者

恋愛感情を抱いて好きになるけど、自分を好きになってはほしくない・・・色々ありますね。

話がずれましたが、恋愛に対して良い感情を持っていない方もアロマンティックを自認されている方の中にはいらっしゃいます

嫌悪感があるのに、恋愛感情を寄せられるのは辛いものがあるのでしょう。

せっかく好きになってくれた方に対して、申し訳ないと感じる気持ちはアロマンティックでも抱く気持ちですが、

「好きという気持ち」から距離を置きたいというアロマンティックがいたら、筆者は理解できます。

筆者
筆者

非常に失礼な表現ですが・・・

「好きという気持ち」からアロマンティック自身が距離を置くためには「好きという気持ちの発生元」から距離を置かなければなりません。

つまり、嫌煙される結果に繋がります。

恋愛感情を向けられるのが嫌だから

恋愛嫌悪はないけど、気持ちを向けられるのが嫌
筆者
筆者

筆者、こちらの気持ちは本当に良く分かります。まさしく筆者です

筆者は恋愛感情に対して嫌悪感はありませんが、恋愛感情を向けられるのは非常に苦手です。

恋愛感情を向けられると逃げ出したくなるというか、逃げ出します。

  • 筆者には恋愛感情がありません。
  • 故に、恋愛感情がどのようなものか知識として備えていても、自身に投影して理解することはできません。
  • 恋愛感情は筆者にとって意味不明で理解不可能なものであります。

意味が分からないものを向けられたら、戸惑い・理解できない・どうしたら良いかわからない

意味不明な感情を許可なく向けられたと認識してしまい「世間一般からしてみれば私の方が意味不明化とますし、心地よくないので私が消えますね」となります。

せっかく自分を好きになってくれた方へ大変申し訳ないのですが、筆者について言えば、お互いが傷つく未来しか見えません。

じゃあ、恋人とかじゃなくてもっと仲良くなりたい・恋愛感情抜きにパートナーになりたいから、話しかけてもOK?

筆者
筆者

駄目なんて、他人様の行動制限なんてする権利はありませんが、あなたの言葉や雰囲気から恋愛感情が少しでも漏れることがあったら、間違いなく筆者は逃げ出すでしょう

上からの物言いですみません。仲良くして頂くのはありがとうございます、なのですが、、、

  • 恋愛感情というフィルターが一度装着された心から、そのフィルターを永遠に除去することは可能なものなのでしょうか?
  • もし、仲良くしている過程で恋愛感情が見え隠れしたら、どうしても耐え切れずに離れていくことになると思いますが良いでしょうか?

「恋愛感情を今後は向けないでね、向けらていると思ったら逃げるからね」なんて、失礼極まりないことを言っているのは承知しています。

相手の感情を抑制して、かつ自分が何かおかしいと思ったら去る、なんて自分の心を守るための行動ではあるのですが、面と向かってこんなこと言えませんよね。。。

恐らく「相手を傷つけないように」かつ「自分を守るために」何も言わず疎遠になる道を選ぶアロマンティックも多いのかもしれません。

筆者
筆者

いずれにしても、恋愛感情を向けられることが心地よくないと感じるアロマンティックも存在するということだけお伝えします。

恋愛感情を返せないことに罪悪感/負い目を感じるから

筆者
筆者

この気持ちも本当に良く分かります。

お付き合いは皆さん真摯に真面目にという前提でお話しますが、付き合うのですから「お互いを大事ににし、思いやるのが普通」と思うのが人間として普通だと思います。

(アロマンティック目線から)相手が良い人だと認識すればするほど、相手を信頼し、人間として好きになるでしょう。

お相手も同じように思ってくれているかもしれません・・・恋愛的に好きになる、更に好きになるということ以外は。

筆者
筆者

アロマンティック自認前だったら・・・

  • 「こんなに良くしてくれているのに、なぜ自分は好きになれないのだろう」という、自身への疑問とストレス
  • 「こんなに大事にしてくれているのに、なぜ恋愛感情を抱けないのだろう」という、自身への疑問とストレス
筆者
筆者

アロマンティック自認後のお付き合いだったら・・・

  • 「こんなに良くしてくれているのに、自分は恋愛感情は抱けない」という罪悪感と負い目
  • 「こんなに大事にしてくれているのに、自分は同じ質の気持ち(=恋愛感情)を同じ量だけ返すことができない」という罪悪感と負い目
  • 「アロマンティックだと知っても、自分を大事にしてくれる相手の時間を奪う」という罪悪感と負い目
  • 「大事にしてくれている相手へ恋愛感情を抱く人は他にいるはずなのに、恋愛感情を抱かない自分に付き合わせてしまっている」という罪悪感と負い目

アロマンティック自認前と後で些か捉え方は異なると思いますが、特に自認後は「自分の指向を分かっている状態」になりますので、罪悪感や負い目、申し訳なさが引き立ちます。

このような気持ちを抱く状態も苦しいし、相手も傷つけている可能性もある。

もしこのような経験を過去していたら、アロマンティックは好きという感情を向けられて、事実を話しても諦められないと言われた時、最初から関係の存続そのものすら嫌煙する可能性があります。

まとめ

「アロマンティックは絶対人を好きにならない」、「絶対」と断言することはできません

今現在アロマンティックと自認していても、未来も引き続き同じ状態であると約束できないからです。

ひょっこり好きな人ができただなんて、あるのかもしれません。また、その可能性を否定することはできません。

筆者
筆者

筆者のことを言えば、確かに未来のことまでわからないが、でもこのままかな・・・といった感じです。

「絶対」という言葉への考えを述べたうえで、では「アロマンティックは人を(恋愛的に)好きにならないのか?」という質問へ答えるならば・・・

  • アロマンティックだから人を恋愛的に好きにならない/なれないのです、これが回答です。
  • アロマンティックは「他者へ恋愛感情を抱かない」立場にいるからです。
筆者
筆者

それでも、諦めきれない!もう少し私を知ってほしい!と考えること、あるのかと思います。

筆者でも「恐らく、こんな感情を抱く人もいるんだろうな~」と共感はできませんが、察することは可能です・・・が、しかし!

その気持ちが、好きになった相手(=アロマンティック)を遠ざける原因になりかねません。

  • なぜなら、恋愛に対して嫌悪感を抱いている可能性があるから
  • なぜなら、恋愛感情を向けられることに抵抗がある可能性があるから
  • なぜなら、恋愛感情に恋愛感情を返せないことに罪悪感/負い目を感じるから

アロマンティック全てがとは言いませんが、筆者には特に2番目と3番目の理由が該当します。

筆者
筆者

少しでも恋愛感情やその要素がお相手の言動から感じるようなことがあれば、迷いなく遠ざかります

筆者
筆者

また大事にしてくれる相手に対して、相手と同じ質の気持ち(=恋愛感情)を同じように返せない自分に罪悪感と負い目を感じて辛くなります。

アロマンティックを好きになった方にとって、あまり気持ちの良い回答ではなかったと思いますが、いちアロマンティックの意見として参考になれば幸いです。

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