こちらの記事はスキンシップが苦手な彼女はアセクシャル? – なぜ付き合っているの?①の続きです。
スキンシップが苦手な彼女ができた場合、初めての彼女でも過去にお付き合いした彼女であっても、
「あれ?」「え?嫌なの?」「なんで?」など戸惑うことも多いと思います。
戸惑いが次第に悩みやストレスへ変化することも珍しくはないですね。
自分が好きな彼女をただ触りたいだけだと思ったのに、愛情表現のつもりだったのに「なぜか、彼女が避けてしまった」「なぜか嫌がってしまった」・・・


これまでお付き合いしてきた女性はそんなことなかったのに、どういうことだろう?


もしかして、僕のこと嫌いなのか!?
なんて不安になってしまいますね。こちらの記事は「スキンシップが苦手な彼女はアロマンティック・アセクシャル?」3部作の2つ目の記事。
前回の記事では「スキンシップが苦手な彼女はアロマンティック・アセクシャル?」だったとしたら、こんな疑問が湧いてくるのではないかと考えました。
- アロマンティック・アセクシャルなのに、なぜ自分と付き合っているのか?
- 自分のことが嫌いなのか?
- 嫌いではなくても、好きではないんでしょ?だからスキンシップが嫌なのか?
- このまま自分が我慢するしかないのか?ずっとこのままなのか?
- 将来のことをどう思っているのか?
そして、一つ目の「アロマンティック・アセクシャルなのになぜ付き合っているの?」という疑問に回答しました。
この記事では二つ目の、アロマンティック・アセクシャルなら「自分のことが嫌いなのか?」について、考えていきたいと思います。
ちなみに、「アロマンティック・アセクシャルはスキンシップが苦手な傾向があるようだ」、こちらを前提にしています。
なぜ苦手なのか?という理由や考察については、前回の記事や下記記事をご覧ください。
さて、本題に移って参りましょう。
大事な人がスキンシップ苦手、お悩み一緒に考えます 触られるのが苦手な彼氏/彼女/パートナーをお持ちの方へアロマンティック・アセクシャルなら僕のことは嫌いなの?


そして、本記事も下記にご注意くださいませ。
ご注意ください
- 筆者個人が考えたこと・個人の経験を主軸として記載しております。
- 根拠は筆者個人のこれまでの経験に基づくものであり、すべての方に適用されるものではありません。
- あくまで悩みへの一意見としてお取り扱いください。


なんでスキンシップが苦手なの?


アロマンティック・アセクシャルだから。
こんなことを自分が恋愛感情を抱いている彼女から言われた時・・・
- もしあなたがアロマンティック・アセクシャルとはどんなセクシャリティーか知っていたら
- アロマンティック・アセクシャルって何?と検索してみたら


アロマンティック・アセクシャル、他者に対して恋愛感情を抱かず、性的な関心も抱かない人。


恋愛感情もなくて、性的にも惹かれないって、どういうこと?僕のこと嫌いってこと?


嫌いではなくても、好きではないんでしょ?だからスキンシップが嫌なの?
という不安や疑問に行き当たるかもしれません。
あなたは恋愛的に彼女のことを好きだと思って付き合っていて、彼女も同じ気持ちであるはず。
だから付き合っているんだという流れのはずなのに、嫌い?好きではないかも?なんて雲行きが怪しくなりますね。
アロマンティック・アセクシャルでスキンシップが苦手な彼女があなたへに対して、正直どんな感情を持っている可能性があるのか、お話いたします。
アロマンティック・アセクシャル≠あなたのことが嫌い




スキンシップが苦手なのはアロマンティック・アセクシャルだから、でまず認識しておくけど・・・


アロマンティック・アセクシャルなら僕のこと、嫌いなの?


嫌いなら、そもそも一緒にいない。
何よりも先に最初に一つ。嫌いなら一緒にいません。アロマンティック・アセクシャルでも同じです。
嫌いな人は皆さんと同じく、嫌いです。まずご認識いただきたいのが、これは誰でも同じ「嫌いな人とは一緒にいませんし、いられません」。
(会社とかでは嫌な人と嫌でもお付き合いしないといけませんが・・・)
とどのつまり、「彼女はあなたのことが嫌いなわけではない」のです。


じゃあ、なんでスキンシップ嫌がるの?


話は戻りますが、彼女がアロマンティック・アセクシャルなら「スキンシップが苦手な傾向がありえる」からです。
要点は前回の記事をご覧いただけたらと思います。
特に筆者の主観によるものですが、似たようなスキンシップへの感情をお持ちのアロマンティック・アセクシャルの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
恋愛感情と性的な関心がないアロマンティック・アセクシャルである筆者にとっては・・・
- スキンシップとは、何をしたいのか、求めているのか、何を意味するのか、なぜしなければならないか不明な行為
- 時には不快なものとして拒否・拒絶の対象
- 触りたくならないの?触られたくないの?→はいそうです
- 彼氏や彼氏になり得そうな間柄の男性に対しては、「スキンシップの意味がわからない」+「スキンシップの先にあると予想される気持ち」+「恋愛/性的な感情がこもった目線・気持ちが嫌」=「触らないでください」
こんな感情や感覚を持っています。
些か攻撃的な言葉が続いていますが、筆者にとっては本当のお話。
他のアロマンティック・アセクシャルについては強弱はあるでしょうが、納得いただける箇所もあると思います。
彼女は貴方のことが好きなのか?恋愛感情があるのか?


スキンシップが人より苦手なのは、わかった。


だからと言って、僕が嫌いな訳ではないんだね。好きなんだよね。だから付き合っているんだよね。


・・・・・
申し上げた通り、嫌なら一緒にいないのは本当です。
ただ「好きなんだよね?」という質問は、アロマンティック・アセクシャル、特にアロマンティックを自認している人であればあるほど、とても答えにくい質問です。
- なぜなら「好き」の内容があなたの/世の中の人が指し示す「好き」と異なるから
- そして、あなたが/世の中の人の指し示す「好き」を知識としては知っているから
- そして、アロマンティックが指し示す「好き」を正直に言ったら、傷つく可能性がるとわかっているから


彼氏・彼女の関係であるはずなのに酷いことを言うのは、とても気が引けるのですが・・・
あなたに恋愛感情は抱いていない、そういう意味では好きではない、と言われたら酷いことを言うと思いませんか?
あなたが生きている世間一般の恋愛感情のある世界と、アロマンティックの私の恋愛感情を抱かない世界は違う。


自身と彼氏さんの好きの違いに挟まれて、酷いことを言う訳にもいかず、自分の気持ちも言えず、押し黙ってしまいます。
アロマンティックにとっての「好き」とは?


彼氏のことは決して嫌いではない、嫌いではないのです。
ただ、世の中の大多数の皆さまとアロマンティックの感覚・感情のずれが発生してしまいます。


「好き」という言葉、個人的にはできれば使いたくないのですが、分かりやすさを取ります。
アロマンティックの彼女が彼氏へ抱く感情を「好き」と表すなら、その好きの意味合いは「あなたに対して恋愛感情を抱いている、という訳ではありません」
- 恋愛感情がないのに、なんで付き合っているの?
- 普通は恋愛的に好きになって、彼氏・彼女になるのではないの?
- どんな種類の「好き」なの?
アロマンティックにとっての好きは何かと言いますと・・・(筆者目線)
「あなたは信頼できる人」「引き続き関係を築きたいし保っていきたい」等、よく言うかと思いますが「人として好き」が一番妥当で無難かと思います。


・・・なら、僕と付き合う意味ないんじゃない?


・・・・・ソウデスヨネーソウナリマスヨネー
嫌いな訳ではないんですよ、と一度安心させておいてからの「恋愛感情を抱いてはいない=好きではない」への急降下、申し訳ありません。


アロマンティックなりの好意の表現、筆者だけかもしれませんが・・・
- 「あなたを信頼している」=最大級のお近づきになりたい、お近づきになれたら、是非この関係を維持したい。
- あなたのことを信頼して、大事におもっている、この関係を続けたい=アロマンティックなりの好意の表現
何度も言いますが、これがどうしても通じない。恋愛感情を抱ける人と抱かない/抱けない人の間には深い溝があります。


と言いながら、アロマンティック側も恋愛感情を受け入れることが難しい人もいるので、通じない通じないと残念がり過ぎるのも問題ですね。
「あなた」の好きと「アロマンティック」の好きの違い


恋愛感情がないと言っているのに「好き」の何がわかるの?と疑問に思われるかもしれません。
でも、あなたの「好き」とアロマンティックの「好き」が違うことはわかっているのです。
恐らく、あなたが私に向けてくれている「好き」が肉親に向いたら大変ですよね。
でも私があなたに向ける「好き」は肉親に向いても問題は起きない「好き」だと思います。
もし、私の思う「好き」があたなの思う「好き」と同じであるなら、私はおおよその人が「好き」です。
彼氏であるあなたも、頼りになる友人も、頼もしい同僚も、みんな一律に「好き」だということになります。
あたなのが私に向けてくれる「好き」は頼りになる友人にも、頼もしい同僚にも、ご両親にも向けても問題ない「好き」ですか?


こんな感じで、好きの種類が違うのはわかっているつもりなんです。
もし彼女がスキンシップを我慢していたら


恋愛感情が彼氏に対してある訳ではないですが、彼氏のことを大切に思っているので関係を維持したいとしているアロマンティック・アセクシャルの彼女が、
苦手であるスキンシップを我慢したら?その先にあるものは何か?


我慢するくらい嫌なの?逆にストレス与えていたの?そんな風に思われていたなんて心外だ。


自身の彼女がスキンシップを我慢していると気づいたとき、驚き、戸惑い、悲しさ、怒りの複合技の感情が彼氏さんを襲うのかもしれません。
しかし、彼女がアロマンティック・アセクシャルだった場合、通常の好き同士の間で当たり前に認識されている(全員とは言いません)
「スキンシップをしたいし、されたい」は「アロマンティック・アセクシャルには通じない可能性が高い」です。
なぜなら「スキンシップが苦手だという傾向があるから」。
一般的な好きな人同士で交わされるスキンシップを許容できない可能性があります。
でも彼女が彼氏を慮るばかり、関係性を失いたくないばかりに我慢したら?
彼氏・彼女どちらでも、スキンシップが苦手だと切り出すことには些かリスクがあります。
好きではないのか?と勘違いされたり、他に好きな人ができたのかと勘違いされたり、何かトラウマがあるのかと痛くもない腹を探られたり。
現在進行形でお互い大切に思っているなら、このような勘違いが起きてもすぐに収まるのでしょうが、
どちらかが我慢している状態が続くこと・一方が我慢している状態だと気づいていない状態は良くありません。
彼女だけが我慢するのではなく、また彼氏だけが我慢するのではなく、綺麗ごとを言いますが着地点を見つけられるように話す必要があるのでしょう。
まとめ


今回の記事は少し暗めになってしまったかもしれません。
彼氏彼女とめでたくなったはずなのに、好き同士のはずなのに「僕のことが嫌いなのかもしれない」なんて、とてもじゃないですが穏やかではありませんね。
筆者的にはこの疑問「アロマンティック・アセクシャルなら僕のことは嫌いなの?」については、このように考えます。


嫌いなら、そもそも一緒にいない。従って、嫌いではない。
本当に言葉の通りです。アロマンティック・アセクシャルだから、恋愛感情を抱かないからと言って、
嫌いな人と一緒にいたいと思うことはありません。その感覚は世の中の大多数の方々と同じです。
これで完結したら良いのですが、そうは問屋が卸しません。
残念ながら「嫌いじゃないのね、好きなのね」と言われたら「私の考える好き」と「あなたの考える好き」が違うことはアロマンティックなのでわかる現象に陥り、
でも、あなたとの関係をまだ続けたいから・傷つけたくないからスキンシップは我慢して受け入れる。。。
彼氏にとっても彼女にとっても良くないことになってしまいます。
彼女は自身のことについてどこまで話すのか話せるのか悩むところであり、
彼氏にとっても嫌いじゃないのにスキンシップ苦手な彼女へ、どれだけ寄り添えるかつらい気持ちが先立つのか両者の心が不安定な状態に・・・なんて、嫌ですよね。
彼女がアロマンティック・アセクシャルでスキンシップが苦手とわかったら、どこまでお互いの気持ちを寄せられるのか。
彼氏が彼をが好きで、彼女も意味合いは違えど彼氏が好きだったら、大事にしたいという気持があるのなら、
お互いがお互いの「好き」を否定しない状態になれたら、面倒と思わずに・・・
- したいスキンシップを彼女に伝える
- したくない苦手なスキンシップを彼氏に伝える
- スキンシップを受け入れるのが厳しい時の言葉や合図を決めておく
- スキンシップ以外で彼氏にお返しできるような行動を持っておく(そうしないと、彼氏ばかりに我慢させていると思い辛くなります)
まずは、これくらい気持ちを寄せていないと大変なのかなと思います。


お互いが思う好きは違うけど、それで良い。となれるカップルはどれほどいるのでしょう。
アロマンティックに限った話ではないかもしれませんが、彼氏からの好きという気持ちに、
同じ分量と同じ質の好きを返せないので、どうしても申し訳なさが先立つことがあります。罪悪感が募ることがあります。
スキンシップについても同じです。彼氏は愛情表現をしてくれているだけなのに、私はただただ嫌と思ってしまうから申し訳ない。
このような気持ちのズレと、申し訳なさと、お互いのストレスが積算されていくのを防ぐために、
出来る限り最大限の腹を割った話し合いが必要になるのかと思います。


スキンシップが苦手な理由がアロマンティック・アセクシャルだったとして、カミングアウトをしましょうと言っている訳では一切ありません。
今回の記事はスキンシップが苦手な彼女はアロマンティック・アセクシャル?について書く、3部作の2つ目でした。
- アロマンティック・アセクシャルなのに、なぜ自分と付き合っているのか?
- 自分のことが嫌いなのか?
- 嫌いではなくても、好きではないんでしょ?だからスキンシップが嫌なのか?
- このまま自分が我慢するしかないのか?ずっとこのままなのか?
- 将来のことをどう思っているのか?
前回の記事では一つ目の「アロマンティック・アセクシャルなのに、なぜ自分と付き合っているのか?」について考え、
今回の記事では二つ目の「自分のことが嫌いなのか?」について書きました。
次の記事が最終記事。残りの3つについて書いて参ります。引き続き、お付き合いください。