自認できるまで30年 – 私はアロマンティック・アセクシャルらしい

自認できるまで30年 - 私はアロマンティック・アセクシャルらしい 社会人 (自認)

これが自身にとって「人生で最後の恋愛感情を抱く挑戦」と思い再度登録した婚活サイトで出会った男性。

この方との「出会い」から「あれ?人間としてとても信頼している。でも、なぜか恋愛感情が湧かない」と気づくまでの記事はこちらです。

今まで告白されたら「(恋愛的に)好きじゃないんだけど、どうしよう・・・」と困惑し来た筆者ですが、

初めて告白されて困ることなく、お付き合いを開始しました。

しかし、お付き合いを続ければ続けるほど、信頼度は急上するのに恋人の間で発生しそうな感情、恋愛感情や「恋愛的に」好きという気持ちが一切発生しない

筆者
筆者

人間として好き、でも多分この好きは違うのだろう。男性から、世間一般的に彼氏彼女の間で求められる好きではないのだろう・・・

恋人という関係を続けるほど「彼女」として存在する実態と「恋愛的に男性を好きではない」自身の心のずれを強く覚え、

どんどん雲行きは怪しくなっていきますが、それでも時間は流れていき、とうとうそのタイミングが訪れてしまいます。

最大の危機 vs 彼女でいること – 初めてのお泊り案件発生

筆者にとっては緊急事態

2人お店で機嫌よく話していた時のこと。

お付き合いしてどれくらい経過した時かは忘れましたが、テーマパークに行きませんかと男性からお誘いがありました

殿方
殿方

2つあるけど、片方しかいったことないから行ってみたい。好きでしょ?そこ。

筆者
筆者

!?泊りか!?泊りなんだな!?

筆者
筆者

おう、大好きや。久しく行ってないから吝かではない。

筆者
筆者

どうしよう・・・行きたくない。ただ泊まるだけではない、くらい分かってますよ・・・

彼氏と彼女が初めてのお泊り旅行。いい年して「泊りの意味」を分からないなんてありません。

また、彼女として付き合っている以上、泊りの意味へ答える・緊張しても嬉しいと思うのが当然の流れであることも承知しています。

ただ自身の心の状態を正直に言えば「恋愛的にも好きではなく」同時に「性的にも一切惹かれていない」状態。

彼女としての務めと現実の心が真逆の方向を向いており、ただただお泊り旅行には行きたくない。

彼女としての務めより、自分の心が優先されます。

筆者
筆者

そもそも、付き合っているこの流れで、どう断れっていうの!?

本心は大混戦しているのに、調子の良い筆者。「やばい」と思いながら「行こう行こう!」と、ほいほい良い返事をしてしまいました

ではいつ頃にするか、まずはホテルの空きなど見てくださるとの事で、その日はそこで終了しました。

やばい、と付き合っているのになぜ思ったのか。

その答えはそろそろ自認する「私はアロマンティック・アセクシャル」だったからです。

普通おかしいですよね、恋人同士でテーマパークへ泊りがけでいくなんて、大概は皆楽しみでワクワクするものですよね。

でも、筆者は「やばい」「どうやったら断れるか」など行きたくない方向に気持ちが大行進。

彼女が到底抱かないような感情を抱きました。

期待したキャンセル・望んだキャンセル

前の記事にも書いた通り、こちらの男性は基本とても忙しい方で、会う約束の再調整は珍しくはありませんでした。

筆者
筆者

筆者は男性から旅行キャンセルの申し出がないか、心から願いました。

筆者
筆者

本当に行く気ではないよね?ただの願望を言っただけですよね?とも思いたかった。

付き合っているにも関わらず、かつ仲が悪いという訳でもないのに、筆者がなぜこんなに気が進まないのか?

  • 雰囲気にのまれて、手を繋いだりスキンシップがあったりするのではないかと思った
    ⇒嫌でしかない。どうしたら傷つけないように断れるのか、無理だろう。筆者が我慢しなければならい。そもそも旅行に応じておいて、どの口でスキンシップが嫌と言えるのか。
  • 泊りということはそういうこと。
    ⇒耐えられない。無理。いや、我慢できるか?嘘をつくか?あぁ、やはり無理。

今の筆者がみたら「そりゃそうだよね」と言えますが、自認前のその当時は「本当にどうしたら良いの?」と本気で頭を抱えていました

「彼女としての義務」と「本心」が大喧嘩しています。

そして、連絡が来てしまった。お泊り旅行、本気だったみたい・・・

殿方
殿方

この日ならホテル予約できそうだけど、どうですか?

筆者
筆者

・・・行きたくないってどの口で言えば良いのか・・・

筆者
筆者

ありがとう、楽しみにしてるね!

腹をくくるしかないのか、でもやっぱり覚悟も何もできない。どうしよう・・・

アセクシャルとの出会い

疑問の解決、問題の山積

お泊り旅行が決定し、逃げられなくなってしまった筆者。

タイミングとしては、ちょうどこちらの記事に話は繋がります。

ちょうど同じ見出しの箇所があります。

気を少しでも紛らわせるためにネットサーフィンをして動画を見て、それでも晴れてくれない気分。

どうしようもなくなって、検索してみた「恋愛感情がない」等々。

筆者
筆者

・・・!?アセクシャル?アセクシャルって何―――!?

筆者
筆者

恋愛感情がない人って私のこと―――!?

そして流れとしては、こちらの記事に続きます。

この記事では「自分の立ち位置見つけられてうれしい!」で終わっていますが、実は続きがありました。

立ち位置発見、アロマンティック・アセクシャルを自認した筆者!
→・・・あれ、今まさに男性と付き合っているよね?
→あれ?泊りで旅行行こうとしているよね?

筆者
筆者

自身の指向の問題は解決出来そうだけど、旅行という問題はどう解決したら良いのー!?

アロマンティック・アセクシャル自認と彼氏

一通りアセクシャル(アロマンティック・アセクシャル)について調べた筆者。初めて知った事実や単語をとにかく調べまくります。

筆者
筆者

なぜなら男性との今後の方針に関わるから。
ひいては自身の未来の方針に非常に大きく関わるから。

調べれば調べるほど、アロマンティック・アセクシャルという指向は、自身のことを言っているとしか思えなくなります。

お付き合い開始してから、筆者が意味も分からず嫌だと感じていた事、なぜか分からないけど逃げてきた事、過去の出来事の理由が全て明確に出そろっていきます。

  • 別れ際のハグも他のスキンシップも嫌々付き合っていた
  • 2人で会う際、勘違いされたら嫌で妙な隙間を殿方と自分の間に作っていた
  • 会ったら楽しいけど、自身が希望しない何かあったらどうしようと毎回心配していた。
  • 会ったら楽しいけど、何回も会うのが辛い
  • 正直、別に会わないところで自身の生活に影響はない。その結果、別れたとしても「そりゃそうだな」と割り切れる。
  • そもそも、付き合っているにも関わらず「恋愛感情を抱いていない状態」が続いていて、その心に一切変化が見られない。
  • そもそも、付き合っているにも関わらず「性的な関心や惹かれがない状態」が続いていて、その心に一切変化が見られない。

付き合っているのに、なぜこんな風に感じてしまうのか?

付き合っているのに、人として好きで信頼しているのに、なぜこんなに距離が縮まっていく事が嫌なのか?

付き合っているのに、なぜ「恋愛感情」も「性的な関心」も一切覚えないのか?

自分の事がさっぱりわかりませんでしたが「アセクシャルとの出会い」で原因究明が叶いました。今までの疑問が解決いたしました。

恋愛感情を抱けて、性的に惹かれることができる方々と筆者の立ち位置は真逆にいるにも関わらず、同じこと(=お付き合いだったり等)をしようとしていたようです。

筆者はできない、もしくは受け入れられない事とも知らずに、無理やりしようとしていたようです。

これまで自分のしてきた行動は、自身の心や精神を疲弊させるばかりの行動でした。

自身の指向を知らなかったので仕方ない事ですが、筆者の心や精神が全力で出来ないこと・嫌な行動をわざわざ率先してとってきた

自ら疲れに行っていたようなもの、しかも男性の気持ちや時間を巻き込んで。

筆者
筆者

恋愛的にも、性的にも他者に惹かれない自分が、惹かれる人とお付き合い。摩擦が起きないわけがない。

筆者
筆者

私は誰かと付き合わない方が、心安らかに生きられる人間だった。

アロマンティック・アセクシャル自認と迫る旅行

ここまで行っておいて「彼氏」と記載するのも失礼な話ですが、お許しください。

自身が「他者に対して恋愛感情を抱かず、かつ性的にも惹かれない、アロマンティック・アセクシャル」だったとわかったところで、未解決の問題「お泊り旅行」

どのようにしたら良いか、いくつか考えてみますが・・・

  1. 何も言わないまま、黙って旅行する。何が起きても我慢する。
    →無理でしかない。指向がわかった今、更に無理でしかない。
  2. アロマンティック・アセクシャルと打ち明ける。
    →恐らく別れることになる。どうしたものか。。。でも、嘘の別れる理由として認識されたら困る。しかも、これはカミングアウト?人に言うかどうかは、まだ考えたい。
  3. 何も言わないまま、黙って旅行する。自分が嫌な事へは嘘を言う事も厭わない。
    嘘をついたら、つき続ける必要がある。選択肢としては良くないが、最低限現状維持は可能か?

どの選択肢を取ったとしても、傷つけることになるし、自身も傷つくことになる。

筆者
筆者

もう少し早めにアロマンティック・アセクシャルと出会いたかった。気づきたかった。

自分で考えるだけではどうしようもなくなり、かつ自身の立ち位置が分かった今、誰かの意見が急にほしくなった筆者。

筆者
筆者

そうだ、心のお医者さんに行ってみよう!!

筆者
筆者

そうだ、その前に匿名のお悩み相談サイトに書き込んでみよう。

旅行も迫り、相談すること自体を迷う余地はもはやありません。

まとめ

お泊り旅行が事の発端となり、30年目の事実を知ることができた筆者です。

今までなぜにこんなに悩んできたのか、嫌だと感じてきたのか、受け入れられなかったのか。

「アセクシャル」という単語一つで、30年分の心の靄を一気に消すことができました

筆者
筆者

しかし、依然残っている悩みが一つ。決定済みの旅行どうしよう・・・

どうしたら一番お互い傷つかずに旅行を終えることができるか、頭を振り乱して考えてもみましたが、

最高の案なんて思いつくこともなく、旅行の日程が迫ってきています。

さらに自身の立場を知るために、それは旅行中どんな対応をするべきかにも繋がるので、ちょっと他の人へ相談してみようと決心した筆者。

筆者
筆者

あなたは「アセクシャル(アロマンティック・アセクシャル)だよ」と言ってもらいたい、診断してもらいたい。

筆者
筆者

誰かに言ってもらって、すべてへの免罪符にしたい。

セクシャリティは誰かに言われるものではなく、自ら認知するものなのですが、

生まれたてほやほやのアロマンティック・アセクシャルはどうしても「本当に私はアロマンティック・アセクシャルなのか?」と不安が勝っていました。

自身の心を整理をするには、旅行までの残された時間が少なく、知りたての知識はまだ馴染まない。

ネットの悩み相談ページと心のお医者さんへ行くことを決めました。

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