アロマンティック・アセクシャルの孤独 – パートナーは必要?ほしい?

アロマンティック・アセクシャルの孤独-–-パートナーは必要ほしい 悩みや疑問

こちらの記事には要点をまとめた記事が別にあります。

まずは要点を!という方がいらっしゃいましたら、こちらをご覧ください。

筆者はこのブログの記事で時折「人類の人生の通常ルート」という表現を使っています。

筆者
筆者

筆者個人が買ってに作った言葉ですが、そんなに変なことも言ってもいないと思います。

筆者
筆者

「人類の人生の通常ルート」とは何か?語弊を恐れずに言うのなら・・・

人間、大体の人は結婚して、子供産むんでしょ。

筆者
筆者

非常にざっくり言いましたし、人生それだけではないこと、筆者も分かっています。

わかっているのに、わざわざ記事にしようと思った理由は、筆者がアロマンティック・アセクシャル(AroAce)だから。

  • 「人生の通常ルート」から、どうしても外れた生き方になってしまう存在だから。
  • どうしても人生の通常ルートを歩む方から見れば、異なる生き方でをしていて、目立ってしまうから。

目に入るだけなら良いのですが、助言や気遣いや優しさが、AroAceの心が波立つ原因にもなり得ます。

筆者
筆者

今回の記事では「AroAceと結婚」について、自分の考えを交えながら、考えていきたいと思います。

AroAce × 結婚

結婚 × 羨望 × 諦め

人生において、結婚や子供について悩むことは当たり前で、アロマンティック・アセクシャルだけに限りません。

しかし、アロマンティック・アセクシャルだからこそ直面するやるせなさがいくつかあると思います。

筆者が思う「やるせなさ」はこの通りで、後ほど掘り下げて書いていきます。

  1. 結婚相手がいつまでたってもできない事実
  2. 人生の通常ルートを歩んでいる友人・知人・親戚etc.から置いて行かれる
  3. 場合によっては、どんなに自立していても半人前とみなされる
筆者
筆者

他にもあるのでしょうが、筆者が日常生活を通じて感じたこと、や察することができるのはこんな感じです。

筆者
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では早速、少しつっこんで書いてまいりましょう。

結婚相手がいつまでたってもできない

AroAceの筆者が言うのも変ですが、結婚とは好きになった者同士が、法律を巻き込んで結びつきを強めるものかと思います。(一部除く)

一般的に「恋愛は好き同士がする行為」であるならば、「恋愛が結婚との架け橋の第一歩」であるならば、

恋愛感情を抱かないアロマンティックという恋愛的指向を持っている人は、自分の心に嘘をつかなければ「恋愛」結婚は出来ないのでしょう。

筆者
筆者

筆者の場合、自分の心に嘘をつかずに生きるのなら、人生を終えるまで結婚はできません。

  • そうなると下記の記事でも書きましたが、売れ残りを演じ続けなければならないのです(実際筆者は売れ残りなのですが・・・)
  • 他者からの詮索の対象にもなったりするのでしょう
  • 時にはかわいそうと思われたり、心無い人からは、いつまで経っても家庭を持てない残念な人と思われたりすることも・・・

筆者としては、売れ残りを演じる方が楽なのでそうしていますが、

結婚に至らないばかりに、心にモヤモヤを抱えているAroAceはいると思います。

「友情」結婚を目的としていても、アロマンティックやアセクシャルをどこまで受け入れてもらえるのか。

AroAce側が、どこまで相手の希望を受け入れられるのか、すり合わせが難しそうだと察することができます。

筆者
筆者

アロマンティック・アセクシャルが、どのような形の「結婚」でも、結婚にたどり着くには越える壁の質も壁の高さも異なりそうです。

友人・知人・親戚etc.から置いて行かれる

筆者
筆者

さみしい!置いてかないで、友よ~

あまり素直に認められない感情です。置いていかないで、なんて思っていないと言いたいけど・・・

筆者
筆者

やっぱり、あなたもそうする(=結婚/出産等)のね、そうすることが出来る人なのね。

私とあなたは違うからと、割り切ったつもりなのに、勝手に傷ついている自分に気づいて嫌になります。

AroAceではなくても、親友が結婚して今まで通りに遊んだりできなくなり、少し遠い存在なっちゃったな、なんて良くあることです。

喜ばしい気持ちと、少し寂しい気持ちが入り混じるかと思います。

次は自分が結婚!と焦ったりする場合もあるのでしょうね。

ただ、アロマンティック・アセクシャルは、言わんともしがたい焦燥感・悲壮感・あきらめがあっても、それを容易に解決できません。

筆者
筆者

なぜなら、アロマンティック・アセクシャルだから。

他者に恋愛感情を抱かず、他者に性的にも惹かれない、アロマンティック・アセクシャル。

筆者は、自分もできたら皆と同じように人生の通常ルートに乗れたら良いな、なんて思ったりしながらも、

実際に人生の通常ルートに明日から乗れますよ、恋愛して結婚して出産できます!と言われたら、

戸惑いと、不安と、驚き、そして「やっぱり、いいです。アロマンティック・アセクシャルのまま生きます」と言う自分しか見えません。

友人・親戚の結婚式に参列し、子供が生まれた方にはお祝いをし、そして私一人が独りだけ

ああ寂しい・虚しい・羨望感があるけど、その感情を認めたくない部分もあり、どうしようもないモヤモヤのみが心に漂う。

独身の友人はあからさまに減り、残りの独身の友人も時間の問題かな、と感じるところです。

どんなに自立していても半人前?

今のご時世、こんな考えを人に言ったり押し付けたりする人は、どれくらいるのか分かりませんが、でもいらっしゃるでしょう。

「家族/家庭をもってこそ、一人前」とおっしゃる方。

筆者としては、そんなことを言う方とは、そもそも異なる世界を生きているので、関わり合う全ての時間が無駄と判断し、存在がないものとして、その方を脳内処理します。

筆者
筆者

どうか無関係でいましょう。

恋愛感情を抱ける方でも、こんなことを言われたら嫌ですよね。

結婚する・しない/結婚したい・したくないは、本人が決めることです。

筆者
筆者

筆者は「早々に独身でいようと決めた」アロマンティック・アセクシャル。

些かモヤモヤするのは、結婚して見返したり、家族・家庭を持って一人前と見せつけたい、という選択肢すら持てないこと。

見返そうなんて思って実行に移したものなら、自身の心の方がドンガラガッシャーンと崩れ去りそうです。

  1. 結婚相手ができない
  2. 周囲から置いて行かれる
  3. いつまでも半人前

3つモヤモヤを語りましたが、全て恋愛感情を抱ける方でも直面する可能性のある事。

わざわざ列挙した理由は、アロマンティック・アセクシャルにはアロマンティック・アセクシャルである限り、

これらを解決するには、恐らく一般とは困難が待ち構えているだろうと思ったからです。

AroAceは結婚に興味あるの?

いなくなった時の方が恐怖

アロマンティック・アセクシャルは結婚に興味があるのか、結婚してみたいと思うのか?

答えは人それぞれで、個々によるかと思います。

実際に結婚まで至るかどうかも同じ話。ただ、筆者について言うのであれば・・・

  • 興味がない訳ではなく、良いな/羨ましいなとも思ったりする。
  • 結婚したら面倒なこともあるけど、助かる部分も色々あるんだろうなと想像する。
  • こんな事を言いつつ、AroAceである自身を思い出すと、無理としか思えない
  • 自分が想像しているのは理想や希望だけで、実際自分が結婚したらなんて、考えられない。
筆者
筆者

「興味はあるけれど、実際は無理でしかない」が今の筆者の心かと思います。

と言いつつ、覚悟は決まっていますが、1人で生きていき、同居の母が心穏やかに、苦労なく年を重ねられるように筆者1人で全ての面倒をみる・・・

となると、時々しんどくなる時があります

今まで苦労をかけた分、母を気遣うのは当たり前なのですが、全て孤軍奮闘です。

筆者
筆者

自分に頼りになれる人がいたらなぁ、違うのかなぁ

筆者
筆者

気持ちを一人で抱えずに分け合えたら、心強いのかなぁ

なんて、覚悟を決めているにも関わらず、未練がましくも考えてしまいます

でも、結婚となると無理以外の他でもない、と思考が巡り、しっかりしろ自分!と鼓舞して陰鬱とした気持ちを終了させないといけません。

AroAce×パートナー

筆者の場合、誰かがいてくれたら心強いのかなぁと思うことはあっても、それが結婚となれば、無理の気持ちが急成長。

それなら、結婚という形を取らずに「パートナー」ならばどう思うのか、少し考えてみました。

筆者
筆者

大前提として、少なくともお相手もAroAceじゃないと無理かもしれません。

婚姻関係になるのか、パートナーとして過ごすのか、法的にもできる事とできない事、保護される事とされない事、自由になる事とならない事、いずれの立場を取っても変わる事はわかります。

筆者
筆者

しかし、今のところの筆者にとっては「パートナー」についても、結局は「荷が重い」方へ気持ちが傾きます。

パートナーがアロマンティック・アセクシャルであったとしても、誰かに頼ることができる安心と喜びをあえて感じたくない。

日ごろの生活で誰かに助けられることがあっても、自分の人生と母の人生を自分1人で面倒をみると決めた今、

パートナーなんて出来たら逆に恐ろしい

別れた時、支えがなくなった時、果たして筆者はどう自身を保つのか、不安と疑問がいっぱいです。

夫を何の前触れもなく亡くした母を目の前で見た筆者からすれば「それなら最初からパートナーはいない・作らない方が楽」の思考が先立ちます。

筆者ばかりの考えを述べましたが、AroAceにとって「結婚」や「パートナー」の希望や考えはどのようなものなのでしょうか。

相手もアロマンティック・アセクシャルなら、結婚したい/パートナーとして過ごしたい。

これが、1番手になるのかもしれません。

もし筆者の父が健在で、父母が一緒に暮らしているのを見ている人生を送っていたら、こんな考えになるのかも、と思う時もあります。

AroAceは子供がほしいの?

筆者
筆者

結構です。以上。

おっと、筆者の個人的な意見を言ってしまいました。

筆者
筆者

筆者が人より輪をかけて苦手なのです。本当に。

筆者は本当に苦手でして「結構です」が寝言でも口から出るくらい。

自身がAroAceであるのに、AroAceが思う子供関連の考え方は、察することすら難しい。

実際のところ、どうなのでしょうか?

子供が欲しくとも「他者に対して、性的に惹かれない」アセクシャルという指向が、行く手を阻むのでしょうか。

しかし、アセクシャルと自認されていても、子供をもうけている方はいらっしゃいます。

話しすぎると下世話になるので止めますが、そこは子供をもうけるという目的のための手段として、許容可能なものなのでしょうか?

それ以前に「他者に対して、恋愛感情を抱かない」アロマンティックという指向により、まず恋人関係に辿り着くのすら危うい可能性が・・・?

恋愛的指向と性的指向から考えると、AroAceが血縁関係のある自身の子供をもうけるには、乗り越えるものがありそうですが、

同じ立場同士で結婚し、お子さんを別の方法で迎え入れることも昨今可能ですね。

良識のある方でしたら血縁関係があるなしに関わらず、自分の子は子と思われるのだろうと察します。

  • 子供をもうけたいかどうかは、AroAceであっても人それぞれ
  • 子供を迎え入れるにも、色々な迎え方がある
  • 子供をもうけるにも、どんな立場の方と一緒になるか/一緒になれるかどうかも、人それぞれ

差し障りのない感じに収まりましたが、筆者のことを言えば・・・

  • 筆者と同じAroAceであったとしても、結婚相手もパートナーも求めていない
    →なぜなら、独りで生きる気力や決心が揺らぐから(未練がましく、いたらいいな~どんなんかな~とは思うことはあります)
  • 子供も求めていない
    →お恥ずかしくも、筆者はおばば様になっても、子供感は抜けきらない気がします

まとめ

「他者に対して恋愛感情を抱かない」恋愛的指向を持ち、「他者へ性的に惹かれない」性的指向も持つアロマンティック・アセクシャル

婚姻・パートナー関係を築いたら、恋愛」を経て「恋愛結婚」に至った方々とは、違う雰囲気が漂っていたり・決まり事があるでしょう。

それをまとめきるには、筆者の知識も経験も不足しており、まとめたところで結局は人それぞれにたどり着きそうです。

  • 筆者みたいに、結婚や子供に興味がないアロマンティック・アセクシャル
  • 同じ立場の方となら、結婚やパートナー関係を築きたいアロマンティック・アセクシャル
  • 立場が異なった方と築き上げることになっても、家庭をもうけたいアロマンティック・アセクシャル
  • 結婚やパートナーを必要とはしないが、子供はもうけたいアロマンティック・アセクシャル

パターンや思考は色々あって、網羅することはできません。人の数だけ、人生があると良く言ったものです。

筆者が言えることは、その人の人生を否定しないこと、AroAceが結婚するってどういうこと?

あなた本当にAroAceなの?と言わないことです。

  • 独身で過ごすか、結婚したいか、パートナーが欲しいか、自分の心の希望を聞いて決めるのは、誰にとっても同じことのはず。
  • 信頼できる人が欲しい、頼れる人が欲しい、家族が欲しい、子供がほしい、という気持ちはAroAceも持つ、自然な気持ち。

筆者は、孤独と引き続きお付き合いすることになりますが、自分で選んだこと。

それが一番楽だと思ったので、これからもお付き合いしていく所存です。

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