恋愛感情のない筆者が思う – カミングアウトして楽になる事と楽にならない事 ②

恋愛感情のない筆者が思う - カミングアウトして楽になる事と楽にならない事 ② 悩みや疑問

世の中には色々な事情が絡んだカミングアウトがあるかと思います。

例えば、自身の過去の行いを打ち明けるカミングアウト等、それぞれ事情は様々ですね。

LGBTに関係した自身の指向について打ち明けることも、漏れずカミングアウトです。筆者は前の記事で、

筆者
筆者

自身がアロマンティック・アセクシャルであることを現在のところ誰一人として伝えるつもりはない。

と、書いております。勿論、前回の記事から気は変わらずカミングアウトの予定は一切ありません。

ではなぜ、そのように感じているかと言うと理由が3つあるからです。

  • カミングアウトしないという事が、そこまで筆者を悩ませていないから
  • 楽になれる選択しとして、カミングアウトはないと思っているから
  • カミングアウトをしたことで生じる事態の方が面倒なことになりそうだから

一つ前の記事では「そこまで悩んでいない」と思う理由など書きました。では、残り2つについて、なぜそのように思うのか説明いたします。

誰も好きになった事がない悩み、一緒に考えます 本当に好きな人に出会っていないだけ、とは思えない方へ お知り合いがアセクシャルかも?お悩み一緒に考えます カミングアウト/相談を受けた方へ

楽になれる選択しとして、カミングアウトはないから

カミングアウト≠楽になれる

カミングアウトをする動機も人それぞれ、理由は異なると思います。なんとなくですが、こんな理由があるからなのかなと察します。

  • 打ち明けて楽になりたい
    ⇒もしかしたら、自身を偽って生活している方もいるかと思います。
    ⇒本当の自分とは別に対一般社会用の自身を演じるのはストレスかと察します。そりゃ、そうでございますよね。
  • 打ち明けないと困ることがある
    ⇒例えばなのですが、望まない縁談や紹介を勧められることもあると思います。
    ⇒もし回数が多い場合など、紹介された相手にも申し訳ないですよね。こちらでも、何より自身が別の自分を演じる必要もあり、ストレスになるでしょう。

これだけなら、自身を偽ることがなくなりストレスも軽減されて良いことにしか聞こえません。

しかし、語るには当たり前すぎますが、カミングアウトが引き起こしかねない良くない環境の変化も勿論あります

  • カミングアウトが原因による差別/偏見
  • カミングアウトが原因によるアウティングの危険性
  • カミングアウトが原因による人間関係の変化
  • カミングアウトが原因による不利益の発生(例:就職活動の合否、等)

挙げだすと、ぽこぽこ出てきます。ニュースになっていることも幾つかありますね。

いくらLGBTの概念が世の中に浸透してきたと言っても、差別・偏見はいけないと言っても、まだ実際に不利益が起きる現状です

筆者
筆者

いくら、カミングアウトしたくても、できない方の方が多いのかもしれませんね。

筆者がカミングアウトしない理由の一つ「楽になれる選択しとして、カミングアウトはないと思っているから」も、この現状が理由の一端かもしれません。

カミングアウトして楽になるであろう事

なぜカミングアウトして楽にならないと考える理由を述べる前に、「カミングアウトして楽になりそうな事」を考えてみたいと思います。

筆者
筆者

・・・う~ん、思いつくのは思いつきます。

筆者の生活に関わる全ての方、家族・親戚・友人・知人・同僚等にカミングアウトする前提でお話いたします。

楽になりそうな事
  • 自分を偽る必要がなくなる
  • 出会いを勧められなくなる
  • 独り身のまま、ほっておいてもらえる

一番聞きたくない言葉・聞き飽きた言葉「まだ出会っていないだけ」「本当に誰かを好きになったことないだけ」を投げかけられる事がなくなるのは、ありがたいことではあります。

また、そもそも出会いたくないのに、誰かを紹介されて疲れることもなくなります。

筆者
筆者

こんな事を考えると、カミングアウトしたくなるのですが、でもしません。

カミングアウトして楽にならないであろう事

ではでは、結論から参りましょう。カミングアウトして楽にならないと思う事はこちら。

筆者
筆者

筆者が一番気にかかる事が母のことです。

父を小学生の頃に亡くし、祖父・祖母の助けを得ながら筆者を必死に育ててくれました。

父親がいなくても筆者の生活が一切変わらないように(勿論、物理的に父はいませんが)、一生懸命取り計らってくれた母の事を思うと、カミングアウトは一気に踏みとどまります

幸い極まりないことに、筆者のママンは「娘の結婚を期待してはいません」「孫も期待してはいません」。

筆者
筆者

筆者に気をつかっているだけだよ、筆者も当初はそう思っていました。

しかし、今のところ母の言葉は母の気持ちそのもののようです。

結婚はしたかったら、すれば良い。子供ができたら、それはそれで良い。これに尽きます。

良くも悪くも、筆者が結婚できない理由がアロマンティック・アセクシャルとは知らないのです。
単に興味がないとだけ思ってくれています。

ここまで育ててくれた母へ「筆者は異性へ恋愛感情を抱くことも、異性へ性的な関心を抱くこともできません」と言う必要はないのです。

筆者
筆者

恐らく、カミングアウトしたら母は考えるでしょう。普通なら悩まなくて良いことを高齢の母に思わせてしまうことになります。

筆者
筆者

そして、ずっと母は覚えることになり、ふとした度に思い返して悩んでしまうかもしれない。

筆者としては、これは絶対に避けなければならない事です。(じゃあ、ブログを作らない方が・・・う~ん、アンビバレンス笑)

多く心配をかけた分、母には筆者と同居した以上、楽をしてもらわねば困るのです。

といった事が「カミングアウトしても楽にならないと思う事」になります。

筆者が楽になっても母が楽にならなければ、筆者にとってカミングアウトに一切意味はありません。

喜んで「まだ出会っていないだけ」と言われ続けます。

カミングアウトをしたら面倒なことになりそうだから

カミングアウト = 面倒なことになりそう

それでは、カミングアウトをしない理由の3つ目「カミングアウトをしたら面倒なことになりそうだから」でございます。

こちらも、家族・親戚・友人・知人・同僚等、筆者に関わる方々全員へカミングアウトするものとして考えます。

些か筆者の中でもぼんやりしているのですが、なんか面倒な事態が起きそうな未来が見え隠れしています

面倒な事態が何かといいますと・・・

  • カミングアウトしたところで、理解を得るのは難しい
  • カミングアウトしたことで、周囲に気を使わせてしまうのではないか。
  • カミングアウトしたところで、逆に自身の指向について説明しなければならない機会が増えそう
  • カミングアウトしたことで、望まない紹介が発生しそう
  • カミングアウトしたころで、知人がその知人に言う可能性がありそう。

考えすぎではないかと思うものもありますが、なんか自分に良い事なさそうだな~と思ってしまう方が強いです。

理解の難しさと望まない理解の方向性

よくこのブログではアロマンティック・アセクシャルへの理解の難しさについて触れております。

筆者は「恋愛」を「世の中の大多数の方が呼吸するくらい至極当然に行うこと」と表現することが多いです。

世の中の人は「呼吸できない人なんているの?」と存在を疑うレベルで認知度が低く、理解を得にくいとも書いています。

そして、こちらもどこかで書きましたが、

筆者
筆者

個人的には理解し難いだろうから、理解してほしいとは思っておりません。

呼吸できる方からしてみれば、呼吸できない人の方が摩訶不思議であり、呼吸できた方が人生良くなると考えるのも変な流れではありません。

筆者
筆者

しかし、ここで生じかねない望まない歩み寄りや理解。

少し斜めから見すぎな感も否めませんが、筆者が思う望まない歩み寄りや理解とは、、、

  • 恋愛は良いよ、と説明いただくこと
  • まだ好きな人に出会っていないだけと、異性の紹介を受ける可能性があること
  • アロマンティック・アセクシャルの間違えた認識

カミングアウトしたのにも関わらず、恋愛できる(他者へ性的な関心を抱ける)可能性があることを前提に、話が進むこともあるのかなと思った次第です。

言い方が悪いですが、理解が非常に難しいだけに説明したところで・・・と思ってしまいます。

筆者
筆者

勇気をもってカミングアウトしたにも関わらず、結局、状況はカミングアウト前と同じ。

説明機会の増加

もしかしたら筆者がカミングアウトして、アロマンティック・アセクシャルを知ろうとしてくれる方もいるかもしれません。

興味・関心・理解を示してくださるのは、非常にありがたい事なのですが、筆者的には・・・

筆者
筆者

思い切ってカミングアウトした。分かってもらえるか分からない事を何度も言うのは少し辛い時があるのかな?

と、我儘発言でございます。最初は喜んで話すかもしれません、アロマンティック・アセクシャルってな~こんな感じ、と。でも、どうでしょう・・・?

筆者としては恋愛的指向と性的指向が他者と異なることを言う事は、非常にプライバシー度の高いものだと感じています。

カミングアウトした責任を取るという意味合いで説明するのかもしれませんが、なぜか辛そうと感じる筆者がおります。

アウティングの危険性

こちらは言葉の通りです。筆者の知り合いには、恐らくそんなことする人はいないと思っているのですが、心配です。

筆者
筆者

なぜなら、認知度・理解度が低すぎて悪気の一切ない発言が飛び出しそうだから。

これは「アセクシャルって人生つまらない」という記事でも触れております。

筆者
筆者

あまりにも、世の中の大多数の方から指向がかけ離れているので、恐ろしいほど切れ味の良い言葉が飛んでくることもあります。

恋愛しない人生はつまらない、という発言を目の前で聞いた筆者の話です。

この発言をされた方は決して嫌な人ではなく差別的な発言をされる方では決してありません。

でも、やはり言ってしまうのです。

筆者
筆者

ってことは、鋭い言葉を鋭い言葉と思ってもらえない?つまり、悪気のないアウティングの可能性もあるの?

何もアロマンティック・アセクシャルだけに限りません。
認知度が低いLGBTだからこそ、言って良いことと悪い事の区別がどうしても当事者以外には難しく、傷つく人がいるとは思い至らない。

こんな感じで悪気のないアウティングを心配する生活になりかねない為、カミングアウトしようとは思っておりません。

まとめ

筆者にとって、カミングアウトして自身に起きる良い変化より、カミングアウトした事で自身や周囲に起きる良くない変化の方が際立って見えるので、、、

筆者
筆者

カミングアウトをするつもりも、予定もありません。

前回の記事でも書いたのですが、筆者は「ただの婚期を逃した売れ残り」として見られています。

直接的に言われたことはありませんが、筆者の普段の素行を見ている方の共通の認識として「彼氏もできない、結婚もだからしない、仕事に生きている売れ残り」なので、基本的にLGBTには見えないようです。

筆者
筆者

今はそれで良い、それで十分です。

時には・・・

筆者
筆者

確実に自身を偽って生きているんだよ、本当は恋愛的にもムフフな感じでも誰にも興味ないんじゃー!

・・・と叫びたくなる時もまれにありますが、今のところ現状で良い以外に選択肢はありません。

誰も好きになった事がない悩み、一緒に考えます 本当に好きな人に出会っていないだけ、とは思えない方へ お知り合いがアセクシャルかも?お悩み一緒に考えます カミングアウト/相談を受けた方へ
タイトルとURLをコピーしました