
最初に登録した婚活サイトでは、連戦連敗を経験した筆者。実りは「0」。
彼氏を求めることが、好きな人を作ることが、自分にとって「なぜこんなにも困難なのか」わからず、混迷の果てに、戦略的撤退。
その後、婚活から離れて生活していましたが、友人より紹介された男性と紆余曲折を経てお付き合いすることに。
良い人だと心から思っていましたが、どうしても恋愛感情をのせて接することができず、恋愛感情を向けられることにも耐えられず。
男性に多大なるご迷惑をおかけし、自身にもそれ相当の傷を負い、やはり自分は人を好きになれない、良い人で感情が止まってしまうと、頭を抱えるだけに終わりました。


時もいくばくか経ち、これが最後の彼氏探しと決めて、婚活サイトで彼氏を見つけようと登録。
前に登録した婚活サイトで経験したことを、そっくりそのまま経験。
彼氏のかの字にも届いていなかったのですが、諦める前にとある男性よりお声がけいただきました。
自分があまり好きではないこと(=まめなやり取り)を男性も 好きではないのかな?と、
変に共感して、個人間でメッセージのやり取りを開始しました。
共感は気のせいか確認、初対面へ
筆者が「恋愛は自分の人生になかった」ものとして、諦めようとしている頃に婚活サイトで出会った、とある男性。
連絡先として、筆者と同じパソコンのメールアドレスだけを登録していたことに、妙な同調を覚えながら、メールでやり取りを続けていました。
ラインのラの字もお相手から発せられることなく、パソコンメールを使用したやり取りが、ありがたいことに続きます。
返信がきちんと帰ってくるし、話している内容はちぐはぐではない。
しっかり筆者という人間とやり取りしてくれているのが良く分かりました。人としての好感度は上がります。


少し時間が経ち、お会いしませんかとお誘いが。では、お願いしますと会うお約束をしました。
お互い飲む方のようですので、多めににお財布に入れて持って行かねばとお出かけ準備です。


いくつになっても出発前はしんどい。家にいるのに、なぜかもう帰りたい。
初めて会うワクワクより、家にながら家に帰りたくなるくらいには、外出嫌い。
約束を反故にするのは失礼ですので、重たい足に檄を飛ばしながら出発します。
初対面:とても楽しかった


ぶつぶつ言いながらも、約束の時間に遅れるわけにはいかないので、腹をくくって出発した筆者。
わざわざお仕事帰りに、筆者寄りの場所までお越し頂いた男性と会いました。
昔は自分の家に近い方が楽だけど「家に行ってよい」「終電なくなった」「つけられる」トラブルを考えたら、少し最寄りからは離れた場所で会いたい。
男性には失礼な考えでも、間違えではない感覚とは思いますが、この年になったら「もう好きにして」状態です。
脱線しましたが、筆者が思ったことは、会ってみた感想は・・・


とても楽しかった!今まで会った男性の中で、素直に1番楽しいと思った!
今まで婚活でお会いした男性の中で、1番です。何もかもが楽しかった。初めての体験で驚きました。
楽しかった?と聞かれたら、素直に心から「とても楽しかった!」と言えるくらいには、良い出会いでした。
普通に楽しかったです。別に同業でもないのに、なぜか仕事トークにも花が咲いて、なぜか途中は固い握手を交わした記憶も。
筆者はスキンシップが苦手なのですが、その時の握手はなんとも感じませんでしたし、嫌とも思いませんでした。


これが変な希望を自身に持たせてしまったのか?と思うこともあります。
と言いつつ、だいぶ飲み物も進んでいたので、あまり信用もしていません・・・
いずれにしても、今までに覚えたことのない楽しさを感じている自分自身に少し驚きながら、お話をしていました。


・・・すごく楽しかったけど、馬が合うといったくらいで、まだ好きにはなっていません。


でも、もしかしたら「好きになれる可能性もあるのでは?」と、いつもより大きめの期待がありました。
2回目会うお誘いに迷わず応じる
一緒に食事をして、いい感じに饒舌になるくらいになってきた頃。


よければもう一度会いませんか?良ければお連れしたい場所があります。車の距離にはなりますが。。。
と、誘ってくださいました。しかも、車で若干の遠出!?いつもの筆者なら、いーやーだーとなるのですが、、、


今回は、嫌とはなりませんでした。不思議。
その場で良いですね、と二つ返事。
自分でも、こんなに楽しめるとは思ってもいなかったせいか、もしかしたらもしかするかもと、「誰かを好きになれる可能性」を見出したくなりました。
婚活サイトに20歳そこそこで登録して早〇〇年。ここまで息が合うと言いますか、とても楽しかったのことに本当に驚きました。


話しも楽しく、そして会っている最中に次会う約束なんて、今までの婚活経験ではありえないこと。初めて尽くしです。
2回目お会いしてみても、とても楽しかった


例にもれず、毎回家を出ていく前は、家にいるのに帰りたい状態ですが、会ってみたら、これまた楽しい。
車で遠出というプランに微塵も不安がなかったと言えば、うそになりますが、
会った初日にお勤め先の名刺を会ったそばから渡してくれたので、ここは信用しようと思う気持ちが勝りました。
【苦にならない時間】
- 片道数時間ほどの距離で、心配をしなかった訳ではありません。
- 男性もだいぶ気を使ってくださったとは思います。
- しかし、会話もちょうどよい程度に賑やかで、途切れることなく、何か話題をふらねば!といった変な気を使う必要はありませんでした。
- とても楽で楽しかったです。
男性が以前行って良かった場所に連れて行って下さったのですが、お食事も美味しく、今でも行きたいと思うくらいです。


もしまた実際に行ったら、何とも言えない思い出を思い出すことにはなりますが・・・
筆者が話して、男性が話して、良い会話のキャッチボールができていたと思います。また、会いましょうね!でその日は別れました。
惚気ていると思われても仕方ない内容しか書けていませんが、
筆者にとっては、婚活サイトで出会った男性とここまで楽しめているのは全く初めてのことで、
彼氏になるかも・今度こそ人を好きになれるかもしれないと、かなり気持ちがうわついていました。
自分がインドア派で内向的だから、出発前は面倒に感じてしまうけど、会った後は楽しい。
男性が優しい視線を向けてくることを少し気にしつつも(正直なところその視線が嫌なのですが、大多数の方はあまり気にならないですよね)、
触ってくることもなく、しっかり距離を保ってくれる姿勢に筆者の好感度と信頼感は上がっていきました。
3回目お会いしてみても、とても楽しかった


2回目お会いした後も、本当に珍しくフェードアウトすることもなく、やり取りを続けられていました。
2回目会うことは、なんとかあったとしても、本当に3回目、4回目と複数回会い続けるとこは、婚活サイトを介しての出会いでは大変難しいものでした。
新しく登録した人が気になったりもするでしょうし、うまくいきそうな同時進行の方がいるのは仕方ないことです。
筆者が男性に何回も会いたいと思ってもらえない可能性も、ふんだんにあります。


しかし、その時は不思議とあまり心配していませんでした。
もし、次筆者に送られてくるメッセージがごめんなさいであっても、この男性はしっかり言葉にして伝えてくれると、信頼していました。
また、返信が遅れることで今までご縁を繋げられなかった経験もありますので、やり取りの頻度については、まずは詫びを入れておきました。
筆不精だと最初からお詫びしたためか、男性も忙しい方でしたので、連絡が多すぎてもこちらも疲れてしまうと、筆者にとっては余るほどのお気遣い。
男性のお気遣いもあり、やり取りを続けた結果3回目会いましょうとなり、駅近の賑やかなお店で会うことに。


1回目・2回目と書くことは同じ。楽しかった。


行く気なかったのに、もう1件いかがですかと、筆者から誘うくらいには楽しかった。
告白された!嬉しい! でも恋愛感情はない


3回目お会いして、ラインIDを交換しました。
筆者が、自分の生活リズムを崩されるツールとして認識しているメッセージアプリを、親しい友人や家族と以外していないメッセージアプリを交換したのです。


心境の変化って恐ろしい・・・
ID交換した後くらいでしょうか。お付き合いしませんか?と連絡がありました。
これまで3回会って毎回楽しかったけど、これがお付き合いの確約にはならない。でも付き合う・付き合わないを決めるなら4回目くらいか?
婚活サイトにも登録しているし、これ以上ないなら、お互い次いったほうがよいよな・・・と考えていた頃合いでした。
嬉しいけど、恋愛感情はない
これまでの経験では、告白されたら「困ってしまう」筆者だったのですが、今回は違いました。
【告白されて思ったこと】
前回の告白時と異なるのは、困らなかったこと。対面・口頭ではなく、文章で来たせいもあるかもしれません。慌てなくて済みますし、個人的には文章の方が有り難いです。


ただ、恋愛的に好き。という気持ちはなかった。恋愛感情は発生していなかった。


でも、今回は好きになれるかもしれない、いける気がする、という気持ちが今までにないくらい大きくなっていたのです。
今まで告白されても、正直困ってしまう以外、経験がなかった筆者。
お付き合いただいた男性には大変申し訳ないことですが、今回の筆者の告白やお付き合いへの気持ちは、これまでと全く異なるものでした。
婚活をしていて、ここまでたどり着くまで文章だけのやり取りだけで終わった男性も含めたら、3桁にはなるでしょう。
今までの繰り返しになるのではないかという不安と、もしかしたら今回こそは!という気持ちが入り交じっていた記憶も残っています。
余談「普通」ならもう好きになっている?


少し余談です。普通という言葉はよくないのですが、大多数の方は「普通は」この段階で「普通に」恋愛感情あって好きだとなっているのでしょうか?
ここまで筆者の気持ちは上昇していますが、上昇している理由は・・・
- 恋愛感情をやっと抱けそうな男性を見つけられたかもしれない。嬉しい!
- 信頼できる人が見つかったかもしれない。嬉しい!
- 関係性を大事にしたいと思える人と出会えたかもしれない。嬉しい!
嬉しい・楽しいとは言葉の通り、そのように思っているから。
しかし、こんなに気持ちは盛り上がっているのに「恋愛感情はない」のです。
まとめ
30を迎え、彼氏を作る・好きな人を作ることを諦めかけていた際に出会った男性。


今さらですが、好きな人を「作る」というのは変な表現でしょうか?
好きな人は「できる」・好きな人が「できた」と言うのが自然で「作る」というのは不自然な表現でしょうか?ふと疑問に思いました。
話を戻しますと、今まで味わったことのない楽しさや期待が筆者の中で生じ、お付き合いの言葉にも「はい、お願いします」と困らず返事をした筆者。
・・・これまで筆者は、自身はアロマンティック・アセクシャルだと連呼してきました。
そして、どこかの記事で「お付き合いしている最中に自身の事実に気づいてしまった」と、書いてもいます。


そうです。こんなに期待に溢れて楽しいと思っていたのに、こちらの男性とお付き合いしていく過程で気づくことになったのです。
- こんなに自分の気持ちがいつもとは違ったのに、なぜ、自身の指向に気づいたのか?
- なぜ、もう一度自分を顧みて、指向について調べようとしたのか?
- 悩んだ挙句に、お医者さんに相談することになったのか?
今後の記事でお付き合いの中で生じた筆者の気持ちについて、続けて書いて参ります。
続きの記事はカテゴリー 体験談一覧に移ります。
時系列で筆者の体験・婚活記事を読むには、こちらからどうぞ。