
こちらの記事は「特に彼氏から触られるのが苦手 – できれば私に触らないでほしい①」と「本当に触らないでほしい – 指でさするというスキンシップ ②」の要約です。


アロマンティック・アセクシャルは、握手のように恋愛/性的な感情が伴わないスキンシップも苦手なの?


アロマンティック・アセクシャルは、恋愛/性的な感情が伴わない関係の相手とのスキンシップも苦手なの?


筆者個人のことを言えば「相手問わず、些細なスキンシップも苦手と感じる時がある」アロマンティック・アセクシャル。


スキンシップに対してどのような感情を持つかは、どんな立場の人でも人それぞれ。
でも、アロマンティック・アセクシャルもスキンシップは好き、とは言い難い感覚はある。
スキンシップ、物理的な身体接触が苦手と思うようになった原因、とまでは言いませんが
過去の経験がスキンシップに対して抵抗感を抱く要因の一つになったとも思っています。
できるスキンシップ・できないスキンシップ
筆者は「相手問わず、些細なスキンシップも苦手と感じる時がある」アロマンティック・アセクシャルです。


言い換えたら、筆者は「スキンシップの対象によって、スキンシップの許容範囲が異なる」アロマンティック・アセクシャルです。
筆者にスキンシップをしてくる対象として「友人」「会社関係」「彼氏」「親」、この4つを設定し、具体的なスキンシップの内容も設定して、
筆者が許容できるスキンシップや我慢しなければならないスキンシップについて、綴って参ります。
- 「友人」「会社関係」「彼氏」「親」に対して、握手はできるの?どう思うの?
- 「友人」「会社関係」「彼氏」「親」に対して、手は繋げるの?どう思うの?
- 「友人」「会社関係」「彼氏」「親」に対して、何気なく触られるのは良いの?どう思うの?
- 「友人」「会社関係」「彼氏」「親」に対して、ハグはできるの?どう思うの?
ちなみに、友人は同性である女性を想定しています。
スキンシップ: 握手をする


友人との握手は問題ない。でも、自分からはしない。


会社関係も問題ない。でも、自分からはしない。
打ち合わせで知り合った人との握手も同様。筆者と相手を繫ぐものが「会社」であれば、自分から望んで握手はしないが、握手そのものは問題ありません。


彼氏には、できたら触られたくない。でも拒むのも変なので耐える。


親との握手は何も思わない。
基本的に握手は「彼氏以外」については、自ら進んでしないものの、差し出された手を握ることについては「あまり気にならない」ようです。
まぁ、礼儀やマナーといった方が頭の中で優先されます。


でも、彼氏には触られたくない。彼氏なのに?自分でも不思議です。でも触られたくない。
彼氏と握手はあまり現実的ではない状況かもしれませんが、いざ考えてみても「嫌」の気持ちが大いに勝り、それでも彼氏と握手する必要があるなら、筆者の我慢が必要です。
スキンシップ: 手を繫ぐ


友人との手つなぎは、できればしたくない。でも拒むのも変なので耐える。でも、問題ない時もある。


彼氏には、できたら触られたくない。でも拒むのも変なので耐える。でも、時々拒む。


親と手を繫ぐのは何も思わない。
※会社関係の知り合いで手を繫ぐことも、まずないかなと思いまして省いてあります。
同じ手と手の触れ合いではありますが、個人的に「握手」と「手を繫ぐ」の何が違うのかと言うと、触れ合っていなければならない時間の長さです。
握手はそんなに長いものではないと思いますが、でも手を繫ぐという行為は筆者にとって「いつまで繋がなければならないのか=我慢をするべき時間がわからない」というところで、異なる扱いになります。


彼氏と手を繫ぎたくないってどういうこと?・・・本当にどういうことなのかと思います。
彼氏については「いずれも我慢が必要で、かつ拒む時もある」という判断になります。
本当に彼氏と手を繫ぐのは我慢が必要で、下手したら鳥肌が立っています。
強く握り返された時なんか、もう振りほどきたくて振りほどきたくて大変です。
スキンシップ: 何気なく触られる


友人は問題ないが、触られた所を意識する。自分からはしない。でも、何も思わない時もある。


彼氏だったら。触らないでほしい。触られた場所に神経が集中し、その場所が痺れるような感覚に襲われ、不快で不快で仕方ないくらいの嫌悪感が時には発生します。
相手への気遣いや礼儀を忘れて振りほどきそうにもなります。


親だとしたら、苦手な触られ方をされたとき、そっと離れることがある。
何気なく肩を触られた時、体のどこかを触ってきた時、撫でられた時など、体のどこを触られたかに関わらず、基本的に筆者は「苦手」です。


「何気なく相手を触る」については、触る時間の長短に関わらず、特に彼氏については「嫌」の感情が先立ちます。嫌のレベルも非常に高めです。
この世を終わらせる位の怒りと不快感が生れる時すらあります。
スキンシップ: ハグをする


友人は問題ない。でも、自分からはしない。


彼氏だったら。できたら触られたくない。でも拒むのも変なので耐える。でも、時々拒む。


親となら、何も思わない。
ハグをする。握手・手を繫ぐ・何気なく触るより、少しスキンシップとしては、体の接着面など大きめですが、接している面積が多くても、何気なく触るより軽めの反応かと思います。
苦手が前面にでるのかと思いきや「ハグはあまり長くしない」という時間の短さが、抵抗少なめの反応で終っている理由かと思います。


しかし、何気なく触るに関しては時間の長短に関わらず非常に強い拒絶反応がでます。
時間が短ければ良いのか、それとも接触面積が小さければ良いのか、コロコロ変わりすぎて、我が身のことながらよくわからなくなります。
嫌悪感の極み: 指でさすられることが大嫌い


基本的に相手問わず接触が苦手な筆者ですが「どう頑張っても、心の底から・何しても我慢ならないスキンシップ」が存在します。


それは「指でスリスリされる」ことです。
もしもこれをされたら筆者はこんな感じになります。特に彼氏相手、もしくは彼氏になり得そうなお相手に対して、このようになります。
- 嫌悪感の塊になる
- 当然の様に苛立ちや怒りも沸騰するように湧きたつ
- 体が怒りと嫌悪で震えだす
- 人としての礼節を忘れた方法で振りほどきそうになる
- 二度と会わないと決心させられる
「指でさすられる」とは?


指でスリスリ、指でさすられるとは何ぞやと言いましたら、こんな感じのことです。
- 男性と女性のカップルが筆者の少し前の席に横並びで座っていました。
- 女性が男性の肩に腕を回していました。ちょうど女性の手は男性の肩にあります。
- 女性が男性の肩をご自身の親指でスリスリし始めました。
- 女性の親指だけが左右に動き、男性の肩を指でスリスリしています。
正直さすられる部位で感想が分かれる事はないのですが、筆者がこれをされたら衷心より、おぞましく気持ち悪い。嫌悪感が一気に噴出してきます。
もし指でスリスリされたら?
スキンシップが苦手なのはご存知の通りですが、スリスリしてくる人によって筆者の感じ方は変わってくるのでしょうか?


我が母であったとしても、絶対無理です。速やかにそっと手を優しく放します。


友人を失いたくない気持ちでなんとかかわすようにしますが、気持ち悪くて不快で、怒髪天状態には変わりはありません。


彼氏/彼氏になり得る可能性のある殿方だった場合は永遠にさようなら。
筆者の手と足が出なかったのは、貴方のためではなく他でもない筆者自身の将来のためです。
無理!となって少し落ち着いた後、せっかくの出会いなのに後悔するのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、後悔という気持ちが発生しないくらい、されたら嫌なのです。本当に気持悪い・不快・嫌悪感・憤怒の複合技で頭の中が一色になるのです。
なぜこんなに毛嫌いするのか?
そこまで自身の心を深く傷つけたと思えるような、トラウマみたいなものはないのです。


ただ、初めて気持ち悪いと認識した経験は今でもよく覚えています。
婚活サイトで出会った男性が筆者の手を取って、男性の2本の指で、筆者の指の側面へ指を沿えて、スリスリスリスリスリスリ・・・
された瞬間、筆者の心の全ての扉という扉が開錠不可能の鍵を添えて閉じました。
実行してはならない感情が生れ、落ち着こうとしても、男性の「うっとり?恍惚?愛おしい?」そんな顔を見て思った事は、ただただ気持ち悪い。不愉快極まりない。
彼氏とのスキンシップが苦手な理由


スキンシップをする対象により、筆者の感覚は大いに異なります。


特に彼氏と呼ぶ方に対して、基本的に何も筆者は許していません。スキンシップのすべてに我慢と苦痛が伴います。


でも、感覚としては、彼氏にこそ一番スキンシップを許す、スキンシップしたいし、してほしいが基本なのかな?と察します。


では、なぜ筆者が彼氏にスキンシップをしてほしくないと感じるのでしょうか?
筆者は自身へ恋愛的な感情・性的な関心が伴った「目」を向けられることに嫌悪感があるのかもしれません。
アロマンティック・アセクシャルですので筆者には「他者へ向ける恋愛感情も存在せず、性的な関心を誰かに向けることはありません」。
その為か、恋愛的な感情・性的な関心が伴った「目」というものは、
- 自身には存在しない意味不明のものとして
- 理解できない気持ちの良くないものとして
- でも、受け入れない方が変とわかっているので、受け入れざるを得ない苦痛として
認識されてしまうようです。この感覚によって、彼氏からの恋愛感情やスキンシップを受け入れられずに拒絶してしまう可能性があるのかなと感じます。
彼氏彼女の関係となったら、恋愛感情/性的な関心は当たり前の様に行き来する感情であると認識はしていても、どうも体の方が凄まじい嫌悪感を発するようです。
アロマンティック・アセクシャルはスキンシップが苦手? 嫌い?


アロマンティック・アセクシャルを自認されている方の中ではどの程度かわかりませんが、恐らく筆者はスキンシップが苦手な方でしょう。


そして、一番スキンシップがありそうな、また許容すべき彼氏への許容範囲が恐ろしいほどに狭い。すごく狭い。
一般的に彼氏/彼女/パートナーに対して「一番スキンシップしたいし、スキンシップしてほしいと思っている」と言っても、これが変なこととして世の中から認識はされないと思います。
しかし、筆者は全くの逆。彼氏にこそ接触してほしくない。なんか嫌だから。恋愛的・性的な感情がこもった目を向けられるのが嫌だから。
接触を拒む理由が非常に感覚的なものですが、感覚が得手不得手・好き嫌い・許容拒否(拒絶)の判断材料になる事は、珍しくないと思います。
さて筆者のことについて、冒頭の問いに答えるのならば・・・


アロマンティック・アセクシャルは、握手のように恋愛/性的な感情が伴わないスキンシップも苦手なの?


苦手と感じるものがあります。接触時間の長さ、接触面積の広さ、接触を耐えなければならない時間、このようなものが苦手の強弱に関わっているかもしれません。


アロマンティック・アセクシャルは、恋愛/性的な感情が伴わない関係の相手とのスキンシップも苦手なの?


スキンシップの内容によりますが、相手関係なく、苦手と感じる事もあります。内容によっては全身が不快感で震えそうなものもあります。
では、筆者個人の事ではなくアロマンティック・アセクシャルの全体の事を言うのなら・・・


スキンシップの可否や苦手/嫌悪感の強弱については人によります。
当事者との関係性により、許容できるスキンシップ、できないスキンシップも人それぞれです。


しかし、全体として苦手と感じる傾向があるのかなとも感じます。
筆者は多くの当事者の生の声を聴いたことはありません。ですが、スキンシップが苦手な傾向があるような動画/SNSの投稿を目にします。
それを目にした際、自分でも共感の気持ちが沸く事が多いです。
許容範囲は個人個人ではありますが、アロマンティック・アセクシャルはスキンシップが苦手と感じる方が多いのかもしれません。