筆者は大学生時代、まともに就職活動をしませんでした。
周囲の友人たちが一生懸命就職活動に勤しんでいる間、筆者は食べては寝て遊んでを日々のルーティンワークに。

理由はないわけではないのですが、大学院へ進学しようとしていたのが大きな理由です。
でも必死に頑張っている友人の姿をもっとしっかり見ておくべきだったと、30もとうに過ぎた筆者はしみじみ思います。
- 自分が2年後する訳だから、苦労している姿を将来の自身と重ねて認識すべきだった。
- アドバイスとか、ここが大変とか、もっと聞くべきことがあった。
- 無職という状態に対して、恐怖を抱けるくらいの大人になっているべきだった。
どうにかなるのでは?その時の自分がどうにかするでしょ、そんなくらいにしか思っていなかった22歳の筆者。
そんな甘ったれが24歳になってどうなったかお話して参ります。
大学院修了の後に待っていたのは、無職24歳の現実

タイトルの通りでございます。修了と同時に就職ができなかったのです。
修士論文であへあへ言っていたのも事実なのですが、在学中にまともに就職活動をいたしませんでした。なぜなら、、、
- なんとかなるだろう、という認識の浅はかさ
- 新卒という肩書の重要性を一切感じていなかった無知
- 強いて上記2つを助長させた要因を言うなら、大学院の友人は誰も就活してなかったんです
今思い返しても、お砂糖通り越した甘ったれに開いた口が塞がりません。
しかし、当日の筆者はこんなことに気づいていませんでした。
- 学生という肩書は働いている働いていないに関わらず、世間から守られる立場であること
- 学生という肩書をなくした筆者は、ただの無職24歳で、社会的な信用もなにも一切ないということ
つまり、無職24歳とはこういうことでございます。
部屋を借りるにも信用がない

修了と同時に転居を考えていました。
勿論、不動産会社さんへ気になる居室をいくつか控えて元気に伺います。
営業さんが明るく対応してくれて、希望条件やら色々話していきます。
そう言えばと、営業さんが思い出したように質問されました。
「伺うの忘れていました。お仕事は何されているんですか?」

今、探しているんですよね~
世間知らずの筆者は軽い気持ちで答えました。
そうしたら、一気に不動産屋さんのお顔が曇ったのです。
当たり前ですよね、支払い能力がないんですから。
それでも不動産屋さんは見込み少ない客でも逃したくないのか、こんな条件を提示してきました。
預金通帳の残高を見せてほしい。コピーして渡してください。部屋を貸せるかどうかはその金額を見てからです。
生まれて初めての種類の屈辱や恥ずかしさを感じました。
預金通帳の残高見せろについての是非はおいときまして、無職に対しての信用のなさを理解しておらず、無職のくせに部屋を借りたいだなんて言ってしまった、恥ずかしい、ああ恥ずかしい。
(無職に居室を借りる権利はないとは決して言っておりません)
学生と無職の違いを認識できていませんでした。
レンタル用のカードすら作るのに失敗する

レンタルDVD屋さん(昨今は減りましたね~)へ行って、レンタル用のカードを作り直しました。
その際、クレジット機能はつけますか?みたいな事を言われて何も考えずにはいと言ってしました。
思い出したように店員さんが「ご職業は?」

無職で、、、あ、留学します。
自分どこへ行くねーん!?という嘘をついてしまいました。
店員さんも自身が案内してしまったもんですから、申込書みたいなものを渡して、筆者も記入したのですが、恐ろしくも不毛な時間でした。
お互い気まずい事、気まずい事。
勿論審査結果は不可で、おまけにそのお店のカードも本番のカードが届くまでの予備のカードのまま。
学生でも学生用レジットカード作れたのに、4/1を迎えて学生から無職になった週間、それもできなくなる。
そのお店には恥ずかしくて二度と行けませんでした。
人生初の羞恥心に震えた筆者は、就職活動を本格化させることに。
でも、大学生の時も、大学院生の時も、ろくに学校でひらかれていた就職説明会にも参加していなかったため、どのように就職活動を行えば良いかわかりませんでした。
24歳無職、ハローワークへ行く
いずれにしても、何かアクションを起こさなければいけません。

そうだ、ハローワークへ行こう!!
就職???なら、ハローワーク?自分の住んでいる地域のハローワークへ初めていきました。
何を準備すれば良いのか、さっぱりでしたが、とにかく行ってみないとと思い、出発です。
その当時、インターネットの転職サイトはあったのかもしれませんが、とにかく中途採用?になるから就職するならハローワークへ、と思い込んでいました。
さて、最寄りのハローワークへ行った結果ですが。。。
初めてのハローワーク

比較的大きくてきれいな建物でした。
・・・が!!驚くくらいそのハローワークの空気は澱んでおりました。行った日が悪かったのかな。。。
過去の栄光を大きな声で話す無職の男性、どの方向性で就活をしているのか分かりませんが、金髪ですんごい格好の無職の女性、疲れたのか飽きたのか死んだ魚の目で椅子に座っている無職の方々。共通しているのは職員以外、皆無職。
失礼な言い方ですが、この場所にいるとダメ人間になったようで、こんな人たちと同じレベルなのかと、落ちるところまで落ちたようで、今すぐにでも帰りたかったです。

筆者も例にもれずダメ人間だったんですがね。
ハローワーク職員さんと初めての面談
ブースに呼ばれて職員さんと面談が始まりました。
この3月に修了したばかりの無職への哀れみ眼差しがとても辛かったです。
プライドだけは人一倍でしたので、屈辱でした。勿論、職員さんは何も悪くありません。
親切にこれからどうしたら良いか案内してくれました。
そして、その職員さんが別のハロワに若者への支援コーナーがあって、そちら行った方がいいかもと教えてくれました。
ここには当分来たくない気分になっていたので、そのご案内はとてもありがたい反面、どこも一緒かなと不安も覚えていました。
まとめ
無職の人間への風当たりのつらさと、無職から自力で這い上がらなければならない辛さ。自己肯定感が秒でマイナスです。
当たり前・ご存知のことも多いかと思いますが、読んでくださった方へお伝えしたいことは、