
旅にトラブルや戸惑いはつきものですが、筆者は、大前提として京都を「心地よく楽しんでほしい」と思っています。
旅先での喧嘩や不穏な雰囲気は避けたいもの。
楽しく旅行をしたかったのにトラブルが発生して「知らなかった」「知っていたら、しなかった」となるのは、少し残念です。
この記事では「着物を着た京都観光の理想と現実」と題して、着物を着て観光を楽しむための「京都の現実」を紹介いたします!
(※この記事にはプロモーションが含まれます)
京都の観光地・交通・宿泊・お土産については、こちらのページから!


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「着物」を着た京都観光と京都の気候の理想と現実


和装で京都散策・・・素敵な響きです。祇園など雰囲気のあるエリアを着物で歩いたら、気分が盛り上がるのも事実です。
古都京都の雰囲気が漂うエリアを着物で散策するのは、間違いなく京都の楽しみ方の1つです。


着物を着た京都観光の「理想」!
- 友達同士で着物を着て、散策して、写真を撮りたい!
- 京都観光はパートナーや家族と一緒に着物を着て回りたい!
- 着物を着ていると割引があるって聞いた!せっかくだし着物を着ていきたい!
これから「理想」に対しての「現実」を語っていくわけですが、京都を楽しみたい気持ちを損なわせたいわけでは一切ないこと、前もってお伝えいたします。


では「現実」です。
着物を着た京都観光の現実


着物を着た京都観光の「現実」
・着物は切る季節により、非常に暑く感じる時があります。洋服で観光する時より、体調管理が必要です。
・暑さと汗と擦れや帯の締め付けが原因の、肌トラブルにも注意です。
京都の気候について紹介します。気象庁が公表している京都の日平均気温(日平均気温の月平均値:2022年)はこの通りです。
1月 | 4.2度 | 2月 | 4.5度 |
3月 | 10.5度 | 4月 | 16.5度 |
5月 | 19.7度 | 6月 | 24.4度 |
7月 | 28.1度 | 8月 | 29.0度 |
9月 | 25.9度 | 10月 | 18.1度 |
11月 | 14.1度 | 12月 | 6.4度 |
京都の日最高気温(日最高気温の月平均値:2022年)はこちら。
1月 | 8.2度 | 2月 | 9.5度 |
3月 | 15.7度 | 4月 | 22.4度 |
5月 | 25.7度 | 6月 | 29.5度 |
7月 | 33.0度 | 8月 | 34.2度 |
9月 | 30.6度 | 10月 | 23.3度 |
11月 | 19.3度 | 12月 | 10.8度 |
現実なのは承知しておりますが、市内に住んでいる者としては「いや、春も夏も秋も、もっと暑いやろ」が実感です。
(アスファルトの照り返しで、街中の気温は更に高くなっているとは思います)
京都の春と着物の相性


筆者が思う京都の春は・・・
- 最近は4月でも夏日や真夏日を記録しているけど、春はどこへ行ったのか。
- 春なのに初夏の陽気、暑いと感じる日も多く、春はどこへ行ったのか。
- 昼間暑いのに、朝晩は涼やか。暑さの配分は、もう少しどうにかならないのか。


注意点①着物を着て散策日の気温が高めの場合は、体調管理にはお気をつけください。
着物をレンタルして着付けてもらう際、店員さんが何を重視するかと言ったら「レンタルしてくれるお客さんが着たいと希望している着物」だと思います。
もしかしたら、その着たい着物は季節と合っていない可能性もあります。
土地や人の考え方それぞれかと思いますが、暑い日に「袷」を着ると、当たり前ですが暑くなります。
着物で出歩く場合、おトイレが億劫になるかもしれませんが、水分補給と適度な休息には配慮が必要です。無理をしてはいけません。


注意点➁ 汗・締め付けによる肌トラブルにはお気を付けください。
暑い日用の下着や長襦袢をどこまで用意しているのかは、お店によると思います。
しかし、暑い日用の装いで整えても、暑いものは暑い。それが現実です。
汗は流れるし、帯の締め付けも相まって、肌トラブルが起きかねません。
荷物になっても、汗拭きシートを持って観光することをおすすめします。
帯周りは難しいですが、首元や腕などは拭ける時に拭いた方が、肌トラブルを少しでも緩和できます。
京都の夏と着物の相性


筆者が思う京都の夏は・・・
- 頭の上で目玉焼きが焼ける。
- 街中は37-39度の日が毎日続く。ただただ暑い。何をしても暑い。
- 雅な雰囲気なんて全て吹き飛ぶ蒸し暑さ。照り焼きになりそう。
単衣であろうが浴衣であろうが、この時期に着物を着るのなら相応の覚悟が必要です。


注意点① 第一に体調管理、第二に体調管理、何よりも体調管理が大事。
頭頂部で目玉焼きが焼けます!と言えるくらいの暑さ。真夏の着物は灼熱です。
訪れる時期によっては、超絶混雑を極める中を進むことにもなります。
ただでさえ気温も高いのに、人混みで更に体感温度は上がっていくばかり。帯周りで熱がこもって発散されない。
水分補給・室内(涼しい場所)での休憩、必ず取ってください。まだ大丈夫だと思っても取ってください。
だめだと思ったら、すぐに助けを求めてください。観光地で係員さんがいたら、係員さんに。それ以外の場所なら、近くのお店や通りがかった人に。
家に元気で帰るまでが旅行です。


注意点➁ 散策する距離は控えめに。
灼熱の京都を灼熱の装いで歩いて回ることになります。
夏の京都の暑さは「暑さ」と「湿気」で「どうにかなりそう」ではなく「どうにかなります」。
歩く距離は控えめに、こまめに休憩をはさみながら観光することを強くすすめます。
また、控えめな距離ってどれくらい?と聞かれたら、筆者は「バスに乗らないで行き来できる範囲」と答えます。
祇園に行ったら、祇園エリアのみで散策を。嵐山に言ったら、嵐山エリアのみで散策を。
真夏の着物観光はこのくらいが丁度よいように伺えます。


注意点③ 汗・締め付けによる肌トラブルは避けて通り難いとお考えください。
暑さ対策をしても、何の効果も感じられないのが京都の真夏。
何をしたところで、焼け石に水。何かするなら、京都の夏はこんなもんやと諦める。
首元に保冷剤を入れたタオルを巻いたら、それは効果があるでしょうが、せっかくの和装がもったいない。
首元を少し濡れたタオルでお上品に拭いても良いですが、その間に他の部位から大量の汗が滂沱の涙の如し。
汗拭きシートでズバッとふき取る。必ずお風呂で汗を綺麗に流す。肌トラブルが生じたら、すぐにドラックストアに駆け込む。
肌トラブルは着物を着た際、当たり前に起きるものとして準備しておく方が、着物を脱いだ後は楽かと思います。
京都の秋と着物の相性


筆者が思う京都の秋は・・・
- 9月「やっと涼しくな・・・らなーい!」猛暑日とはいつ別れられるのか。
- 10月「ん?涼しくなってきたか?こましになったか?」暑さでやられた肌が感覚を取り戻す。
- 11月「おぉ!?肌寒い?肌寒いぞ!」そういえば紅葉のシーズンだと思い出す。


注意点① まだまだ暑い日が続いています。体調管理は引き続き大事です。
特に9月はまだまだ暑い日が多くあります。
真夏ほど暑さへの警戒をする必要はありませんが、水分補給と適度な休憩は必要です。
しんどいと感じる前に、先回りして休憩をとることが大事かと思います。
10月11月となると涼しい日も増えて、まさに着物で出歩くにはちょうど良い季節が訪れますが、紅葉の季節も訪れます。
混雑するエリアでは、少し暑いと感じたり、人酔いするかもしれませんので、合わせてご注意ください。


注意点➁ 汗・締め付けによる肌トラブルにはお気を付けください。
春と同じくらいの対策でよいと思いますが、日は涼しいね~と言っていても、帯周りの湿度は酷いものです。
帯をほどいた際の爽快感・解放感を考えたら、締め付けと熱のこもり具合がどれくらいあったか分かると思います。
着物を着た日の夜は少しケアしてあげた方が、良いかもしれませんね。
京都の冬と着物の相性


筆者が思う京都の冬は・・・
- 盆地+底冷え=極寒。素足の女性を見て筆者が寒くなる。
- 寒いことに変わりはないが、北海道・東北・甲信越・北陸の地域の方からは笑われるのだろうと思うことも多々。
- それでも寒い。もっと寒い地域はあるのは承知していても、寒い。


注意点① あったかくして散策ください。
何を当たり前のことを言っているのかと自身でも思いますが、足元から冷えが上ってきます。
外を散策する時も、お寺さんの中を歩く時も、ホッカイロなどを駆使して温もりを確保するのは大事です。
ただ、外から暖房の聞いた室内に入ると帯の締め付けも重なり、のぼせることもありますので寒暖差にもお気をつけください。


注意点➁ 稀に積もる雪と着なれない着物の相性は良くありません。
雨の日の和装も大変ですが、雪の日、特に少しでも積雪があった日は歩くのも大変です。
普通の靴であっても転倒のリスクが上がっている中、履きなれない草履だと更に危ないです。
上手に歩けないと、着物の汚れにも繋がりますし、着崩れの原因にもなります。
京都旅行を計画している日のあたりに降雪が見込まれていたら、予定を変更された方が良いかもしれません。
まとめ
ここまでは「着物を着た京都観光の理想と現実」を「京都の気候」と絡めて書きました。
春・夏・秋については、皆様の気分を悪くさせるような言葉や、めんどくさい物言いが多かったと思います。
- 体調管理をしましょう
- 肌トラブルの対策と準備をしましょう
- 歩く範囲と距離の工夫しましょう
楽しい気持ちをくじくようで、あまり感じの良いことは書けなかったと思いますが、着物を着ての観光の事実でもあります。
実際の着物を着た京都観光の参考になりましたら、嬉しく思います。


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着慣れない「着物」を着た京都観光の理想と現実




気慣れなくても、着物を着た京都観光の「理想」!
- 友達同士で着物を着て、散策して、写真を撮りたい!
- 京都観光はパートナーや家族と一緒に着物を着て回りたい!
- 着物を着ていると割引があるって聞いた!せっかくだし着物を着ていきたい!


気慣れない着物を着た、京都観光の「現実」!
- 実のところ、着物は動きにくいです。洋服を着ている時と同じように歩いたり階段を上ったりすると、着崩れする場合があります。
- これまた辛いのが、慣れない草履は足の皮をもっていかれます。(浴衣で素足の場合と特に)
着物の動きにくさと着崩れ
まず1つ目の「動きにくさと着崩れ」についてお話いたします。


これらの何気ない日常動作でも着物は着崩れする可能性を含んでいます。
- 歩く
- 階段(坂や段差)
- 車の乗り降り


では「歩く時」の注意点からまいります。
筆者は女性用の着物しか着たことはありませんが、着たらわかります、足を前に出しにくいです。
着物を初めて着る方でも、洋服での日々の生活のような歩き方をしようものなら、どんどん着崩れる未来が見えそうなくらい、着付け完了したての着物はピシッとしています。
散策の際は、いつもより歩幅は狭く・ちょこちょこ歩くように歩を進めていくと、着崩れもある程度防げます。


バスに間に合わない!となっても、気慣れていない方が着物を着ている際のダッシュはご法度です。
バスに間に合ったとしても、目も当てられない姿になっているかもしれません。
レンタル着物屋さんがどこまでご配慮くださるのか、詳しいところは分かりませんが「裾割り」をお願いできたらしておくことを強くおススメします。
裾割の姿は少し恥ずかしいかもしれませんが、歩きやすさと着崩れ防止には代えられません。


次に着物着用時の「階段・坂・段差」の注意点です。
洋服を着ていたら、坂も階段も段差も特に気にかけることはないと思います。
スカートなら気になるかもしれませんが、足を動かしたことで着崩れすることは、まずありません。
しかし、着物は着崩れます。階段・坂・段差の場合は、ただ歩く時より足の動く範囲が広くなりますので、着崩れやすくもなります。
更に、足元に注意を払って動かないと、自分で自分の裾を踏んだことによる転倒や着物の汚れ・痛みの原因にも繋がりますので、本当に注意が必要です。
また人混みの中にいた場合、更に着物が着崩れてしまっていた場合、近くを歩いている方に裾を踏まれる可能性もあります。


裾を少し持ち上げて上り下りすると、裾を踏むこともなく、汚すこともなく安全です。
階段のない・坂のない・段差のない散策・観光は、まず難しいと思います。
ご友人・ご家族・パートナーがいたら、手を貸したり貸されたり、お互いへの配慮が大事ですね。


最後に「車の乗り降り」の注意点です。
バスを使って京都観光を考えている方は多いと思います。ただ、着物を着た際のバスの使用には注意が必要です。
- 着物でのバスの乗り降りが着崩れの原因に
- 満員バスへの乗車が着崩れや汚れ転倒の原因に
フラットな状態でバスの乗り降りができたら良いのですが、全てはそうもいきません。
バスの乗り降り時の段差は、着物を着た方が乗り降りする想定をしていません。
必然的に段差も大きくなり、足を大きく動かくことから着崩れや足が露わになってしまうこともあります。


また、京都のバスは慢性的に混み合っています。次のバスを使ってくださいという満員のアナウンスも良く聞きます。
このような混雑の中だと、着物を着ていらっしゃるからと言って、周囲が配慮してくれるわけではありません。
満員バスは大きな着崩れの原因にも、汚れ・転倒の原因にもなり得ます。
着物を着ている時の満員バスは避けた方が、楽しく着物での京都散策を終えられると思います。
バスではなくタクシーを利用するなら心配は少なめですが、慣れない着物での乗り降りは慣れないとワチャワチャしてしまいます。
着物でタクシーを使う際は、特に女性の場合は「袖がひっかからないようにまとめ、裾が崩れないように少し持ち上げ、おしりから横向きに座り、ヘアスタイルに気を付けながら、足を開かないように正面を向いて座り直す」。


・・・慣れないと大変です。荷物があったら、先にタクシーに入れ込むか、運転手さんに預けましょう。
タクシーから降りる際は、この動作の逆に行うことになります。
慣れない草履と鼻緒ずれ


それでは、2つ目の「慣れない草履」についてです。
これは「これまた辛いのが、慣れない草履は足の皮をもっていかれます。(浴衣で素足の場合と特に)」言葉の通りです。
歩く距離にもよりますが、慣れない草履や下駄をはいての散策は、まず足の指と指の間・足の甲を痛めると思っていただいて差し支えありません。
最初は何の問題もなく歩けていたのに、数時間経過したころから「あれ?痛い・・・?」と気づき始め、その後は・・・
時には一歩の歩みを進めることが出来ないくらいの痛みになることもあり、そうなってしまったら、もはや散策どころではありません。


余計なお世話ですが、特に祇園祭の時に浴衣+下駄の方をよく見かけます。筆者は彼らの足の指が心配で仕方ありません。
鼻緒ずれと呼ばれるこの痛みですが、結構つらいです。歩く気力がなくなるくらいには厳しいです。
足の指の間だけではなく、足の甲も摩擦・汗が原因で皮膚にダメージを与える場合もあります。
この鼻緒ずれを防ぐには・・・
- カーゼやバンドエイドをあてる
- ワセリンを塗っておく
- 鼻緒の素材が柔らかいものを選ぶ
- 鼻緒をほぐしておく
- 足袋の着用
これから主に対策として挙げられると思うのですが、お呼ばれする程度ならこの対策で事足りるように思えます。
しかし「散策・観光=たくさん歩きます」となったら、話は少し変わるように筆者は思ってしまします。
- カーゼやバンドエイドをあてる
→汗かいて・歩き回ったら、ガーゼもバンドエイドもどこか行きますでしょ。 - ワセリンを塗っておく
→汗かいて・歩き回ったら、ワセリンもどっか行きますでしょ。 - 鼻緒の素材が柔らかいものを選ぶ
→柔らかいのは大事だけと、歩く距離によってはどうなんやろうか。 - 鼻緒をほぐしておく
→レンタル品なら自分以外の方も使っているから柔らかくなっているかも?でも、正直どうなんやろうね。。。 - 足袋の着用
→履いていないよりはマシ。しかし「浴衣+足袋」は時と場所を非常に選びそう。
いよいよ、着物を着る時は痛みを我慢する必要があると言わんばかりになってきましたが、なるべくそうならないように、
休憩をとりながら、足元の良い観光スポットを選んだら、なんとか足は夜までもつかもしれません。
お節介ですが、転倒・けがの原因にもなり得ますので、もう1つ。
草履と足袋の素材の相性によっては、草履の上で足が非常に遊びますので、試し履きはとても大事です。
まとめ
ここまでは「着物を着た京都観光の理想と現実」を「慣れない着物」と絡めて書きました。
着物の動きにくさに戸惑ったり、着崩れてしまいどうしようと慌てたりすることも、着物の観光だと、どうしても起きてしまいます。
着崩れした際は、素人がどうしたら良いのだろうかと慌ててしまうかもしれません。
しかし、簡単なお直しならレンタル着物屋さんやインターネットが教えてくれますので、そっと直してみてください。
それでも無理なら、着物屋さんに連絡するか近くに和装のお店があったら助けを求めるのも1つです。
足を痛めたときは、休憩か我慢か予定変更。
いずれにしても、足を痛めた人への配慮と足を痛めていない人への配慮、双方からの気遣いが京都観光を引き続き仲良く進められる要因です。
- 着崩れには注意しながら動きましょう。
- 着崩れした時の対処方法も考えておきましょう。
- 鼻緒ずれは避けられないものとして、準備しておきましょう。


オカンか!?と言われそうですが、準備と心構えが必要です。


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「着物」を着て食事の理想と現実


観光地での「食」も観光の醍醐味の1つです。
観光地に行ったら、その地の美味しい食べ物をいただきたいですよね。筆者はいただきたいです。
それはそれは、美味しいものはたらふく頂きたい。


着物を着てお食事の「理想」!
- 友達同士で着物を着て、散策して、写真を撮りたい!そして美味しいものも食べたい!
- 京都観光はパートナーや家族と一緒に着物を着て回りたい!そして美味しいものも食べたい!


着物を着た食事の「現実」!
- 着崩れの原因にならないよう、帯の締め付けは思った以上にきついです。食事はあまり入らない可能性があります。
- 着物を着てお酒をたしなんだ場合、いつもより酔いやすかったり、気分が悪くなりやすい場合があります。
着物とお食事


腹部を締め付けていたら、ご飯はあまり食べられない。。。
もちろんのことですが、初めて着物を着る方はその締め付け具合に驚かれるかもしれません。
え、そんなに締め付けなくても・・・なんて感じるかもしれませんね。
それもこれも着崩れを防いで、綺麗に着物を着るためなので、意地悪で締め付けを強くしているわけではありません。
筆者も「なぁ~んもしてへんのに、ふぅ、苦しい」なんて思ったことがあります。
苦しくない着付けや帯が苦しいと感じたときの緩ませ方はあるにはありますが、それでも帯は「締める」もの。圧迫は仕方ないものです。
そんな帯を腹部に巻き付けるのですから、着物を着たときは満腹が早かったり、「うっぷ」となりやすいです。


いつもはもっと食べられるのに、なんか食事が入らない・・・


もっと食べたいのに、食べられない・・・
悲しい声が聞こえてきますし、自分でも悲しい思いをしたこともあります。
観光での食べ歩き(マナーは守る必要がありますが)は楽しみの1つなのに、思ったより着物と食事は相性が良くありません。
美味しく食べきるという点では、少し不安かもしれません。
食事を楽しむと決めた日や夕食はたくさん食べるぞーという時は、洋服で行かれることをおすすめします。
着物とお酒


食べ物は入らなくても、飲み物なら入る!と言えたら良いのですが、そうとも限りません。
着物と食べ物について回るのは、後にも先にも「帯・帯、そして帯の締め付け」となりますが、飲み物も同じです。
お水・お茶・ジュースで失敗することはないと思いますが(飲みすぎとおトイレには気を遣う必要があります)、お酒は着物を着ていなくても失敗する時がありますね。
着物とお酒。着物を着ながら冷酒でも嗜む姿は素敵かもしれませんが、着物を着たときは洋服を着たときよりも、飲む量には注意が必要です。
- 人によっては、酔いやすくなります。(実体験あり)
- 人によっては、通常なんともない量で酔うことがあります。(実体験あり)
- 人によっては、なんともない量で気分が悪くなることもあります。
- 気が緩みがちになると、着物も緩みがちになります。
もう少し飲みたくても、綺麗に飲み切るには、いつもより少ない量で調整することが大事です。
また、苦手な方は旅先の雰囲気で飲みたくなったとしても、飲まないことを強くすすめます。
他にもおいしい飲み物はあると思いますので、そちらを頂きましょう。


お酒をたしなんだ際の、おトイレも余裕をもって行くことが大事です。
旅館や店員さんの衣装が和装のお店だった場合、トイレや立ち座りで着崩れたとしても、もしかしたら着付けが出来る方がいらっしゃるかもしれません。
あまりにも見るに堪えない姿になっていたら、素直に相談・助けを求めてください。
まとめ
ここまでは「着物を着た京都観光の理想と現実」を「お食事」と絡めて書きました。
見た目に重点を置いたら食べられない、という訳ではないのですが、どうしても食べられる量・飲める量は洋服の時より限られます。


本当に思ったより食べられませんし、思ったよりも飲めません。
- 帯の締め付けで、いつもより食べられないかもしれません。
- 着物を着ている時は、飲める人でもいつもより控えめに、飲めない人は飲まないことをお勧めします。
- 着物の日は食べたり飲んだりするよりも、雰囲気を味わう路線での観光が良いかもしれません。
着物を着るとテンションも上がるかもしれませんが、具合が悪くなってはせっかくの旅行も台無しですので、着物を着た日の飲食は控えめにくらいが丁度よいですね。


京都での着物レンタルは、現地ツアーを提供している「Veltra」で予約しませんか?



- 着物レンタルで京都散策
- 舞妓さんに変身体験
- 着物で茶道体験
京都に来てから、お店を探したり予約をするのは少し面倒で、せっかくの観光時間が減ってしまいます。
ぜひ、事前に予約できるものは予約してください。着物を着て観光できる時間が増えます!
着たい「着物」の理想と現実
小言のようで書くことを迷ったのですが、声を聞いたり、自身でも「細かいな~」と思いながらも気になる方なので、簡単にふれておきたいと思います。


何よりも、ご自身が気に入った着物を着て楽しいと感じたら、それで良いのです。それが1番です。
ホンマにこの人嫌な人やわ、と思われるのも悲しいので、本当に簡単に。。。
- 気に入った着物が自身の体のサイズと合わない時。店員さんに別の着物を進められたら、そのご意見を聞くのが良いと思います。
- サイズが合っていても、気に入った着物について店員さんが別の着物も見てはいかがですか?と言ってきたら、そのご意見を聞くのが良いと思います。
- 特に浴衣の場合、着方について/着崩し方について、着付けの方から何か言われたら、そのご意見を聞くのが良いと思います。(両肩を露出する着方は二次元のキャラクター、三次元ならコスプレイヤーさんに任せることをおススメします)
レンタル着物屋さんの着物に関する知識も店員さんによるでしょうし、たとえ季節に合っていない柄や着物だったとしても、お客さんの希望を店員さんは優先させるかもしれません。
しかし、そんな店員さんが「お客さんの希望を一旦かわして、別の着物を見ることをすすめたら」。
1回冷静になって、考え直すことを筆者も勧めます。


周りの人は、誰もあなたの事を見ていない、なんて言う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、筆者も人様の服装を観察する趣味はありませんが「でも、なぜか目に入る・気づく時」があったりします。
誰が何と言おうと、自分が気に入った着物を気分良く着るのが1番ですが、どなたかに一瞬でも止められたときは考えなおしてみてはいかがでしょう。
着物を着た京都観光の理想と現実まとめ
この記事では「着物を着た京都観光の理想と現実まとめ」と題し「着物と京都の気候」「着物と着慣れなさ」「着物と食事」についてまとめました。


着物×京都観光の「理想」!
- 友達同士で着物を着て、散策して、写真を撮りたい!
- 都観光はパートナーや家族と一緒に着物を着て回りたい!
- 着物を着ていると割引があるって聞いた!せっかくだし着物を着ていきたい!
- 友達同士で着物を着て、散策して、写真を撮って、美味しいものも食べたい!
- 京都観光はパートナーや家族と一緒に着物を着て回って、美味しいものも食べたい!


着物×京都観光の「現実」!
- 着物を着た京都観光は季節によっては、事前準備や当日の管理が必要で大変であること。
- 着慣れない着物を着た観光は、場合によっては、疲れやケガの原因になること。
- 着物を着ての食事は、量を楽しみたい方にとっては物足りない結果になること。
着物での観光をまるで勧めないような「現実」をお伝えしていますが、それぞれに対策もあります。
対策を講じながら、トラブルを最小限に。冒頭に旅にトラブルはつきものと言いましたが、トラブルは最小限に越したことはありません。
大前提として京都を「心地よく楽しんでほしい」と思っています。
こちらの記事を読んで、「知らなかった」「知っていたら、しなかった」とならない方が1人でも多くなれば嬉しく思います。
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京都のお土産情報はこちらから。買わなくても良いお土産と買った方が良いお土産を紹介しています。