どう頑張っても好きになれない – お付き合いの限界と別れ

どう頑張っても好きになれない - お付き合いの限界と別れ 社会人 (思い悩む)

彼氏が欲しいと初めて思ってから、複数年登録していた婚活サイトでの結果は全て残念で終了

何人何十人と会ったところで、出会った男性で少しでも続いた方は全て「良い人(≠好きな人)」

さすがに「こんなにも好きな人を作るのが難しいのか」と辛くなり、一旦撤退です。

撤退した後に、とある友人からとある男性を紹介してもらった筆者。

飾らない人柄に良い印象を持ち、何度も一緒に遊ぶことがありました。

しかし、筆者のことを良く思って告白してくれた男性へ筆者が発した言葉は「殿方を好きになれていない自身を守るだけの言葉」でした。

筆者
筆者

その際も、どうしても好き(恋愛的に)だと思えませんでした。とても良い人なのに。

失礼だと知りながら、どうしても男性の気持ちを受け止めることができません。

自分に嘘をつくことができず、かつ自分も好きだと勘違いさせないように、ただただ自分を守る言葉しか吐くことができませんでした

好きでもないのにズルズル会い続ける

友人から紹介してもらった男性に告白され、断るような意味不明なセリフを吐きながらも、

その後もなぜか会う回数を重ねていった筆者の話を前回に引き続き書き綴って参ります。

前記事の要約
  • 殿方紹介された、告白された、困った
  • 今度こそは人を好きになれるのでは、でも好きではないし、でもあなた良い人
  • 断りのような返答を言ってしまったが、「なぜか」引き続き会っていた。
  • なぜか引き続き会い続けている。もしかしたら今度こそ好きになれるかも?少し試したい。
筆者
筆者

いや、なんで会ってるの?とツッコミ待ったなしです。

告白に対して筆者が返した言葉を「断られた」と判断された男性が友人に相談したそうで、

筆者が好きになる速度やスタートが遅いと思っていた筆者の友人が「少し告白は早かったかもしれない」と、男性へ助言してくれていたようです。

(筆者がアロマンティック・アセクシャルとは知りませんし、当時の筆者もまだ知りません)

友人は、筆者はすぐに好きとなる方ではないと普段の言動から思うから、無理とはっきり言われていないなら、もう少し友人として会ってみてはどうかと話してくれていました。

なぜか、男性が引き続き筆者と会ってくれて、優しくしてくれた理由はこれでした。

筆者
筆者

多方面からフォローを入れて頂き、友人含めて会ったり、2人で会うといった不思議な関係になっていきました。

男性からの再度の告白と筆者のついた嘘

告白=冷や汗が止まらない

正解か不正解かわからず(恐らく不正解だったのだと結果としては思います)、ずるずる会って行った先にあったのは、今一度の告白でした。

さすがに、前回のような返事をするわけにはいきません。嫌なら会わなければ良いのに、会い続けていたのですからね。普通に楽しく。

本当に嫌なら、直接ご本人へは言えずとも、そう友人に伝えたら良かっただけの話ですし、

なにより「誰かを好きになれたらいいな、今回はなれるかもしれない」として、筆者自身を試すことに付き合わせてしまっている状態。

だから、会い続けてしまった。そして、二度目の告白の時が訪れてしまいました。

筆者
筆者

やっぱり、好きとは言えない・・・理由は恋愛感情がまだ自分の中に存在しないから。

心の声は告白に対して「全力で無理だ」「やめろ、お互い傷つくだけだ」「今なら、まだ間に合うやめろ」と叫んでいたのですが、実際、筆者の口から出た言葉は心とは全く異なるものでした。

付きあってください。好きです。(要約)

筆者
筆者

ありがとう。いいよ。お願いします。

筆者
筆者

やってしまったよ。自身が人を好きになれるかどうかの実験に、人様の大事な気持ちを完全に利用してしまった。

男性が嬉しそうに「やった!」と言ったのを覚えています。

一方、筆者は冷や汗ダラッダラの笑顔。これから待ち受ける未来を考えるだけで冷や汗が止まりません。

ハグかキスか?好きですにOKで答えたら、受け入れないのはおかしいよね?これ以上何かが起きないよう、さっさと自分の家に入りたい。

嬉しそうな男性を目の前に、冷や汗ダラダラの筆者は未来に膨大な不安を感じながら、家に避難することばかり考えていました。

やはり良い人だけど、恋愛感情はない

こちらの男性。筆者が嫌がりそうなことは一切しない、筆者の考え、もっと言ったら一瞬の筆者の気分でさえ最優先してくださる、本当に優しい方でした。

筆者
筆者

何が嫌なのか、何が不満なのか、何で好きにならないの?・・・ごもっともでございます。

なぜ好きにならないのか/なれないのか、自分が一番疑問に思っています。

【筆者の我儘】

  • 彼氏彼女を求めていながら、彼氏彼女の関係性が嫌(男性にはもちろん言いません)
  • 彼氏彼女の関係性なら、恋愛感情の伴った関係性で交わされるであろうスキンシップ(ハグ・キスなどの接触)が嫌
  • そんなスキンシップ以前に、手も繋ぎたくはない(触りたいとも触られたいとも一切思わない)
  • 好きだよ、の一言すら言うのも嫌、言われるのも嫌。嘘と罪悪感ばかりが募る。

もしかしたら手を早々につなぎたかったのかも知れない、でも筆者から手をつなぎましょうと提案することもなければ、その素振りも見えない。

筆者は手はつなぎたくなかったので、うっすら空間を殿方と筆者の間に作っていました。

その余所余所しさが伝わったのか、男性からの接触は後にも先にも1回。手をつないだこと、1回だけでした。

そんなはたから見たら非常に酷い女の状態のまま、正確な年数はわかりませんが、1年以上はお付き合いの形態はとっていたと思います。

筆者
筆者

もう少し筆者が歩み寄ってやれというのは重々承知しております。でも、どうしてもできませんでした。

こんなに良くしてくれる良い人なのに、自身でも何がいけないのか?なんで好きになれないのか?

嘘と余所余所しさ重ねるほどに増す罪悪感と共に自身への疑問が増していきました。

デートがタスク(仕事であり義務である)

付き合ってるから、会うのは義務で仕事

何度も書いている通り、本当に良い方でした。筆者にはもったいないくらい、優しい方でした。

筆者
筆者

でも、いつからでしょう。筆者の中で会うことがタスクになってしまったのは。

男性に対して大変失礼で酷いことなのは承知しております。

本当になんで、お付き合いを了承したのか・・・お相手が良い人だと思うなら、なんで断らなかったのか申し訳なさしかありません。

優しくしてくれる方へのせめての感謝・謝罪なのか、それとも他の原因があるのかはわかりませんが、会うにつれてどんどんデートがタスクになっていきました。デートすることが仕事になっていったのです。

デートがタスク?仕事?とおっしゃる方も多いと思います。どういうことか説明いたします。

筆者が思うようになったデートの認識

もはやデートと呼ぶことも失礼なのですが、タスク・仕事と筆者がなぜ感じるようになってしまったのか?

男性とデートという名目で会う際、筆者はこんな感じに思っていました。

  • 今日の7時からデートの課題が入っている。頑張らなければならない。
  • 課題だから悪くはない点数(楽しんでいる雰囲気をしっかり出す等)をとらないといけない。
  • そして、課題は早く終わらせたい。2-3時間が限界だ。
  • 今日は短時間で飲みすぎたことにしよう。(酷いですね)
  • またね。と言って解散。
  • ああ疲れた、タスク完了。さっさと家に戻って好きなことしよう。
筆者
筆者

酷い女です。会う時は基本こんな風に予定を立てて、課題を早く終わらせなければと終始思っており、どうしてもこの考えを変えられませんでした。

デートの約束が入ると、気が重い。突然のキャンセルが入ると、とても嬉しく安心する。

そんな心持なのに、なんとか人を好きになりたい/恋愛感情を抱いてみたい。でも、なかなか好きってなれない。

筆者
筆者

おかしいな、会うことが苦痛になってきた。今日も優しい、次会う時もたぶん優しい。

筆者
筆者

なんとか好きに、こんなに優しくて良い人なんだから、なんとか、なんとか。。。

「筆者自身が希望していること=好きになりたい」と「筆者自身が実際に感じること=好きになれない、会うのが辛い、好きになってほしくない」。

全く逆方向のベクトルが自身の中に存在し、実際に傷つけている男性が目の前にいるにも関わらず、でも誰かを好きになれる可能性を捨てきれない。

今日も会って2-3時間で別れてしまった。男性はもう少し一緒にいたかったのかもしれないのに、申し訳ないことを今日もしてしまった。

でも今日のデート=タスク終了した。課題から解放された。疲れた。

我慢の限界を迎えて逃げ出した筆者

逃げ出した筆者

「好きになりたい」「好きになれない」「好きとは思ってほしくない」全ての希望がそれぞれ別の方向を向き、自分で勝手に千切れそうになっている中、男性が一歩進もうと勇気を出して誘ってくれました。

別れ際に一言、一泊二日とかで旅行に行きませんかと。皆が大好き、テーマパークに行きませんかと誘ってくれました。

これも筆者が好きだと言っていたので、喜ばせそうとしてくれたのが良く分かります。理解だけはできるので、辛くて申し訳ない。

筆者
筆者

筆者はいいよとは言わずに、どこの~?近い方?とか、話題をそらして少しの会話の後に解散しました。

これ以上は無理だと、どうしても無理だと、自身の本当の気持ちを守らなければならない。

第一に自身の為で申し訳ないが、男性にもこれ以上は迷惑をかけられないと思いました。

その男性と会ったのは、その時が最後になりました。

紹介してくれた友人にすまない無理だと、もっともらしい言い訳をして間をとりもってもらいました。

一歩進もうと気持ちを向けてくれたにもかかわらず、自分で返事すらしないで、友人に返事を頼んでしまった。

本当にこちらの男性には長い間、悪いことをしました。大変申し訳ないことをしたと、今でも思っております。

好きになれるかもしれない可能性に賭けたい気持ちを最優先に、男性の気持ちを踏みにじっていたのに、結局は自分の気持ちを守るために脱兎の如く逃げ出した筆者のお話です。

まとめ

このお付き合いと呼べないお付き合いを経て、今後の身の振り方が一切わからなくなりました。

婚活で出会った男性と何が違ったかというと、実際にお付き合いして、しかも筆者のことを本当に大事にしてくれたこと

本当に良くしてくれたのは身に染みて良くわかっています、わかっているつもりです。

しかし、婚活で出会った男性と何が同じだったかというと「良い人で筆者の感情がとまったこと」。「恋愛感情を向けられたら、逃げたくなったこと」。

良くしてもらった度合は比較したら失礼なくらい優しくしてもらったのに、たどり着いた感情は婚活で数回出会った男性と同じものでした。

違うと言ったら、申し訳なさが比ではなかったこと。今後はどうしていったら良いのか・・・婚活サイトをまた再開してみるのか。

でも、同じ結果が待っているだけなのか。 また同じことの繰り返しなのか。

「本当に」まだ出会えていないだけなのか、「本当に良くしてくれた方」でもこのありさまで、「本当に」筆者は誰かに対して恋愛感情を抱くことができるのか。

こちらの男性とのやり取りで、更に自分の気持ちや考え方がわからなくなっていきました。

時系列として続きの記事は、カテゴリー「アセクシャルと婚活」にあります。

上記2つの記事の経験をした後に、カテゴリー「体験談一覧」としての次の記事が続きます。

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