こちらの記事は、カテゴリー「アセクシャルと婚活」で4つ目の記事です。
婚活でメール/実際会う会わない関係なく、やり取りして頂いた殿方はトータル何人なのかわからないくらい、やり取りさせて頂きました。

数えている方の方が少ないですね。しかし、それだけ会っても駄目とは・・・

この頃は到底気づけていませんが、アロマンティック・アセクシャルだったのが原因です。
複数の男性とやり取りしましたが、危ないところだったと思った男性・2度目がなかった殿方・気づいたらお互いフェードアウトしていった男性ばかりで、結果なんて全く残せていない筆者の婚活。
こちらのカテゴリーで筆者の婚活体験として紹介している男性は3人目。一つ前の記事と同じ男性です。
なぜか私に恋愛感情を抱いてほしくない
前回の記事で書いた男性。良い印象が勝っていたのに「正直、僕のことどう思いますか?」の発言を受けて、通常運転でも涼やかな筆者の気持ちは一気に氷点下に下がりました。
好きです、好きかも?と筆者が言うとでも思ったのでしょうか?誤解されたくないので、そんな素振りは決して見せていなかったはずです。
なんとかそれでも返した回答は「良い人ですかね?」。
「私は好きでもないし」・「好きだと勘違いされたくないし」・「でも彼氏になり得る人の可能性は残したい」、当時の筆者にとって、これが精一杯の回答でした。
そして、アロマンティック・アセクシャル自認後の筆者に、過去の自分に対して疑問が生じました。
(婚活していた当時の筆者は「何かが、おかしい」と違和感を抱いていたのは間違いないのですが、このように疑問として言語化できたのは、自認後のお話)
疑問
- 筆者は彼氏を求めているのに、何故自身に好感を持ってほしいと思わないのか?思えないのか?
- あなたが好きかもしれない/好きになれるかもしれない、そんなこと思わないし思っていないから誤解しないで、と彼氏を求めていないような気持ちを抱いていたのか?
回答
- アロマンティック・アセクシャルだったから。特にアロマンティックであったからだと思っています。
- 自認前と自認後で「恋愛感情への嫌悪はない」、そのように自身は思っていますが、自認後に気づけたのは「恋愛感情を向けられると/向けられそうになると辛くなって・いたたまれなくなって逃げだす」こと。
- 自身には存在しない恋愛感情という意味不明な感情を向けられることが嫌。向けられたところで、同じ気持ちを返せない罪悪感があるから嫌。
- 恐らく、この気持ちが原因で真逆の行動をしていたのだろうと考えています。
さて、前の記事でもこちらの男性とはもう少しお話がありますと書きました。


何があったのか、タイトルをご覧いただいたら丸わかりですが、お話して参りましょう。
一度会った後は、経験し慣れたフェードアウト
「正直どうですか?正直僕のこと、どう思いますか?」の発言に対して、


「いやなんて言えばよいの?」「いや別に好きでもないんだけど・・・」「え、でも好きって言うのは無理、誤解されるし」
・・・と色々な思いが頭の中を駆け巡ったうえで、「良い人ですかね」と男性が期待していた答えではないだろう返しをした筆者。
お会いした当日は夕食をご一緒しながら可もなく不可もない時間が流れていき、常識的な時間に解散しました。
それから、お互いお礼のメールをして、もしかしたらその後も数回はメールの往復があったかもしれません。
しかし、さらにその後はメールでのやり取りもなくなり、いつも通り自然消滅となりました。
筆者個人としても別に残念と思うこともなく、また珍しいことでもなく、


向こうも他に気になる女性もできるだろうし、それが婚活サイトだしな。。。しかし、同じ人と会い続けるって難しいわ~
婚活サイトを介しての出会いで、友人の紹介でもありません。実生活での繋がりもなく、影響はないため「次」とドライな対応にお互いなりがちです。
1回1回の出会いは大事にしていたつもりですが、この出会いにしがみつく理由もないので、他の男性と引き続きメールしたりお会いしたりしていたと思います。
同じ男性から2回目のご挨拶!?
その方の記憶も薄れかかっていたとある日、メッセージの確認やら返信やらしようと、いつも通り婚活サイトを開きました・・・そうしたら!!


ご挨拶が届いる。では、確認しましょう。どんな方かな?
と、確認しようとクリック。


んん!?ミタコトアルゾ、アッタコトモアルゾ、ナンデ?
お互い別の方を探しましょう!の意味を込めての自然消滅でOK、お互いそう思ったのでは?と思っていたその男性から、再度ご挨拶が届いていました。


なんだろう、文句か?文句なのか?文句なんだな、わかった文句なんだな。
苦情?文句なのか?その男性が知っているであろう筆者の個人情報は名前とパソコンのメールアドレスだけ。
更に言うなら、住んでいる市の名前程度。それ以上は恐らく話していないし、知らないはず。
学生なので職場もないし、大学名も伝えていない。大丈夫なはずだ、と混乱する気持ちを整理しつつ、一抹の不安を覚えながら、ご挨拶のメッセージを開きます。


何が書いているんだろう、なんか文句書いてあるのかな?不安でしかない。
生まれて初めてのプロポーズ?を受けた筆者




ご挨拶のメッセージ確認ボタンをクリック。どんな言葉が並んでいるのか心拍数を上げながら確認します。そして読みます。
・・・メッセージの全文が正確にどんなものであったか覚えてはいませんが、あまりにも鮮烈な印象だったのでしょう。
かなり時間が経過した今でも、文章の概要や一部の使われていた言葉、よく覚えています。


前略、もう一度お話したくて連絡しました。


(中略)「僕の人生で最初で最後のプロポーズです。受け取ってください。」(以下略)


!?貴方にとっての最初で最後のプロポーズ!?筆者にとっての生まれて初めてのプロポーズ!?
え、プロポーズってあのプロポーズで良いのかしら?そうだ辞書を引こう。
プロポーズの意味・・・うん、やっぱり自分の知っているプロポーズ。みんな聞いて聞いてよ、プロポーズされたよ~・・・


あれ、おかしいな~お断りボタンを断固たる意志を持ってクリックしようとしているぞー
少し雑な言葉で文句言われるくらいは覚悟していたのです。
自然消滅したのはお互い様のはずですが「フェードアウトなんて失礼だーそんなんでは彼氏なんてできないぞー」くらいの内容を雑な言葉で言われるくらいの覚悟はしていました。
しかし、まさかプロポーズされるとは、筆者の想像のはるか上空彼方すぎて、文章を目にした際は語彙力が皆無になりました。


もう一度やり取りしたいのですが・・・なら、まだ分かるのですが、まさかプロポーズされるとは・・・
初恋未経験・彼氏なしがプロポーズをされてみて


まさか人生で恐らく最初で最後のプロポーズが、婚活サイト内でやり取りを開始する為のご挨拶。
そのご挨拶の意味は「貴方に興味がありますので、やり取りしませんか?」のお声がけに留まるのみ・・・
まさか、サイト内のご挨拶でプロポーズの言葉が飛んでくるとは夢にも思いませんでした。


悪い人ではないのだろうけど、良い人なのかもしれないけ、筆者とは異なる感性をお持ちの方。
筆者ではなくても、同じような形で人生最初で最後のプロポーズです!と言われても、受け入れる方は少ないと明らかに思えますが、真面目に考えました。
これはアロマンティック・アセクシャル関係なく、思うことは多いと思います。
プロポーズを受け入れなかった理由①


お付き合いもしていない、一度しか食事をしたことがない相手に、どのような気持ちでプロポーズの言葉を出してきたのか筆者の理解の範疇を超え、皆目見当がつかない。
- 一度会ったことがあるからと言って、婚活サイトのご挨拶でプロポーズの言葉を発することに、疑問は覚えなかったのだろうか・・・
- ご挨拶でプロポーズ、相手が引くだろうという考えはなかったのだろうか・・・
- OKしたら結婚するってこと??違うとは思うけど・・・
プロポーズを受け入れなかった理由②


ご自身の最初で最後のプロポーズを伝えるような相手は、そもそもフェードアウトさせないのでは?
- 他に気になっていた女性と上手くいかなくて、自暴自棄にでもなったのかと思えます・・・
- プロポーズしようと思っている相手を放置ってするのだろうか・・・
- 「付き合う」を超えてプロポーズしようとする相手をフェードアウト??
プロポーズを受け入れなかった理由③


人を好きになるって、どういうこと?プロポーズと言われても、何が起きたかわからない。
- 筆者の知っているプロポーズまでの流れとは違う・・・
- 一般的には出会って、好きになって、告白して、付き合って、仲を深めて、満を持してのプロポーズではないのだろうか・・・
- フェードアウトしたのに、筆者のことが好きってこと?付き合うよりプロポーズするってくらい好きってこと?人を好きになるって、どういうこと?
プロポーズを受け入れなかった理由④


筆者の邪推ですが、彼女ができず、過去やり取りをした相手へ声をかけていっただけでは?
- 誰か振り向いてくれると思ったのでしょうか・・・
- 筆者が振り向きそうにでも見えたのでしょうか・・・
もっと粗雑な言葉や考えもありますが、誰がこのプロポーズを受けるんだろうか?普通に疑問を覚えました。


プロポーズという言葉は使われていますが、プロポーズではありませんね。
しかし当時は20そこそこの若かった筆者。また「人を好きになるって大変だ・・・」と悩んでいたので、
真面目に「この人はなぜこんなことを言ったのか?好きってことか?でも一度はフェードアウトしたよね?そもそも個人アドレス知ってるよね?」と悶々と考えていました。
こちらの男性が若干突拍子もない方なのは、その通りなのですが、人を好きになるという現象が余計分からなくなりました。
- プロポーズは行き過ぎた表現と認識するけど、でも付き合いたいってこと?ということは私のことが好きってこと?
- 付き合いたいくらいには好きなのに、フェードアウトしたのってどういうこと?
- 付き合えたらOKくらいの軽い好き?好きとはならずとも、今後はもしかしたら好きになるかも系?
- そんな相手にプロポーズ・・・(エンドレス)
まとめ
筆者は「恋愛感情について嫌悪はないはずだが、自身にそれが向けられると辛くなって逃げだす」と書きました。


この最初で最後のプロポーズは恋愛感情を向けられる/向けられない以前にお断りします、という案件なのは承知しています。
文章自体は真面目に書いたんだろうな、と察することもできるし、もう一度お話ししたいという気持ちがプロポーズという言葉に変換されたのかもしれません。
筆者には一切響きませんでしたが、もし万が一、億が一、兆が一、まずはもう一度お話だけでもしましょうかとなったところで、
恐らく筆者は自分でも意味がわからないまま「自身へ向けられる恋愛感情に耐え切れず、逃げることになる」のでしょう。


・・・でも、焦っていたか何かは知りませんが、やはり疑問しか残りません。プロポーズという言葉を使うのは適切だったのだろうか?
男性が筆者を本当に好きになったのかは分かりません(恐らく違うでしょう)が、恋愛感情がプロポーズという言葉を使わせてしまったのでしょうか?
恋愛感情というものは、そこまで状況を見えなくさせる効果があるのでしょうか?
やはり好きになるという感情は筆者にはわかり難いものです。
相手が筆者ではなくても、かなりお断りの可能性が高いアプローチだとは思うのですが・・・


・・・しかし、何度考えてみたところでプロポーズとは言わないですね。