僕が我慢するしかないのか? – 彼女にとってスキンシップは苦手な行為③

僕が我慢するしかないのか – 彼女にとってスキンシップは苦手な行為③ スキンシップ

こちらの記事は「スキンシップが苦手な彼女はアロマンティック・アセクシャル?」の3つ目の記事で、最後の記事です。

1つ目と2つ目の記事はこちらです。

「スキンシップ」「彼女」「苦手」だけをキーワードとして考えると、どうしてもスキンシップが苦手と考えられる原因が多岐に渡ります。

筆者
筆者

筆者はアロマンティック・アセクシャル(AroAce)でスキンシップが、かなり苦手。

筆者
筆者

AroAce当事者の立場から、スキンシップが苦手について考察します。

「スキンシップが苦手な彼女はAroAce?」だったとしたら、彼氏はこのような疑問を抱くのではないかと考えました。

  1. アロマンティック・アセクシャルなのに、なぜ自分と付き合っているのか?
  2. 自分のことが嫌いなのか?
  3. 嫌いではなくても、好きではないんでしょ?だからスキンシップが嫌なのか?
  4. このまま自分が我慢するしかないのか?ずっとこのままなのか?
  5. 将来のことをどう思っているのか?

1つ目と2つ目の疑問については、前の記事2つで考察しました。

筆者本人も、なんやみもふたもない事を言ってるな・・・と思う所もあるのですが、誠実に考えておりますので、ぜひご覧ください。

では、3つ目以降の疑問。

  • 嫌いではなくても、好きではないんでしょ?だからスキンシップが嫌なのか?
  • このまま自分が我慢するしかないのか?ずっとこのままなのか?
  • 将来のことをどう思っているのか?

「結局のところ、彼氏が我慢するしかないのか?」について、考えていきたいと思います。

彼女とのスキンシップは我慢するしかないのか?

筆者
筆者

文頭から申し訳ありませんが、こちらの記事もご注意いただきたいことがあります。

ご注意

  • 筆者の認識・考えが、全てのAroAceに当てはまるわけではありません。
  • 彼女がアロマンティック・アセクシャルであると仮定して記事を書いていますが、現実の交際相手がそうであるかは、本人に確認しなければなりません。
  • 彼女がスキンシップ苦手で書き進めていますが、その逆もあることです。読み替えていただけたらと思います。
彼氏
彼氏

アロマンティック・アセクシャルだからスキンシップが苦手。じゃあ、こっちが我慢するしかないの?

彼女
彼女

・・・・・(正直どう答えたら良いかわからない。)

スキンシップしたい方を、スキンシップが苦手な人にスキンシップを強いている方にするつもりはありません。

しかし、スキンシップが苦手な側がこのようなことを書くと・・・

「こっちだってスキンシップを我慢している時がある。お互いさまでしょ?あなたも我慢してよ」と「スキンシップしたい側を悪者にしがち」なニュアンスが漂ってしまいます。

また「スキンシップ苦手な私が悪い」「答えてあげられない・傷つけたくない」「でも本当のことを言うと、触らないでほしい」と、自分が悪い悪いと考えてしまうのも事実。

「触りたい人」と「触られたくない人」、スキンシップに対するベクトルが真逆のため、気持ちが重なることが難しい。

気持ちを向けたとしても、返してくれない。気持ちが向けられたら、返せない。この状態だと関係性が崩れていく理由にもなってしまいます。

真逆の気持ちと考え方の違い

「触りたいし、触ってほしい」「スキンシップをしてきれてくれた嬉しい」。

  • この気持ちは、彼氏彼女の関係でも、ご夫婦でも、パートナー関係でも、ごくごく通常・不自然ではない気持ち。
  • スキンシップが苦手な人もいるのは分かるけど、気持ちとして・希望として抱くことは、なんら問題ない気持ち。
  • 一方、苦手な側は「自分ではあまり抱かない・一切抱かない」気持ち。
  • スキンシップが苦手な側にとって、できない自分がおかしいのではないか、と戸惑う気持ちのもと。
筆者
筆者

筆者の場合は、触りたいとも一切思わない、触られたくないし、触らないようにしている、と言った方が適切です。

スキンシップしたい側の我慢

嫌われたくないから、好きだから
彼氏
彼氏

彼女はスキンシップが苦手で、どうやらアロマンティック・アセクシャルのようだ

彼氏
彼氏

こんなことを言われたのは初めてで、どうしたら良いかわからない。

彼氏
彼氏

でも、彼女のことが好きだから、嫌と思うようなことはしたくないし、嫌われたくもない。

好きになった人を大事にしたい・傷つけなくない、この関係を大事にしたい気持ちは、好きであるほど、大切だと思うほど、強くなる気持ちかと思います

しかし、スキンシップしたい側の気持ちとしては・・・

  • 大事だと思っているから、好きだからスキンシップしたい
  • スキンシップしたい理由が、下心だけだなんて思わないでほしい
  • そもそも好きだから触りたいし、この気持ちはそんなに変なこと?受け入れ難いこと?
筆者
筆者

筆者にはない感情・感覚ですが、多くの方が抱く気持ちであると認識はできています。

アロマンティック・アセクシャルの当事者も、このような感情を持つことに対して「自分の世界にはなくても、そんな人もいる」と思われている方が多いと思います。

しかし、自分が恋愛的に好きになって付き合った彼女がAroAceで、スキンシップに苦手意識があったり、実際苦手であるとわかったら?

殿方
殿方

彼女が大事であるからこそ、嫌がることはしたくない。嫌われたくもない。

殿方
殿方

スキンシップを受入らえるまで、もう少し様子をみよう。それまで少し控えよう。

彼女のことが好きなら、恐らく彼氏はこんな風に思って、彼女さんを気遣ってくれるのでしょう。

スキンシップしたくない側の我慢

大事だから、続けていきたいから
彼女
彼女

私は彼氏がいるけど、アロマンティック・アセクシャルでスキンシップが苦手と思っている。

彼女
彼女

恋愛感情はない、と言った方が正しいかもしれない。でも、彼のことを大事に思っている。

彼女
彼女

嫌われたくない。でも、スキンシップは苦手。でも嫌われたくないから、できる限り受け入れたいけど・・・

私はアロマンティック・アセクシャルだが、相手を信頼している。大事に思っている。この関係を続けていきたいと思っている。

  • スキンシップは苦手だけど、私の考え方の方が少数派だからスキンシップは受け入れないと
  • スキンシップが重ねられたとして、スキンシップの種類が増えたとして、それは自分が許容できる内容か不安
  • いつまで我慢できるのだろう・・・いつまで我慢しないといけないのだろう・・・
筆者
筆者

筆者の場合、彼氏と一緒にいた時は触られないかどうか、常に気にかけていたような記憶があります。

  • 信頼している相手なのに、触られるのが嫌だから常に体と体の間に少し距離をとる。絶対にくっつかない。
  • 信頼している相手なのに、スキンシップが始まって止まらなくなるのが嫌だから、そんな空気には絶対させない。
  • 信頼しているのに、信頼していないと言われても、仕方ないことをしているかもしれない。
  • 自分ではなかったら、他の女性だったら問題なく受け入れられるかもしれないのに、私と付き合ってせいで・・・と、罪悪感が募っていく。

筆者の話ですが、お付き合いする時間が長くなるほど、こんな気持ちが増していきました。

彼氏が優しく、気遣ってくれる方ばかりだったので、なおさら、筆者のためを思ってスキンシップを我慢してくれていると認識していました。

殿方
殿方

〇〇さんに嫌われる・嫌な思いをさせる方が自分は怖いから。

こんなことまで言ってくれる男性もいて、申し訳なさには磨きがかかる、それでも自分はスキンシップに答えられず、辛くなっていきました。

アロマンティック・アセクシャル当事者でもスキンシップへの温度差はあるかと思いますが、

彼氏と彼女、お互いの気遣いという名前の我慢がどんどん溜まっていきます。

AroAceの「将来の不安」

アロマンティック・アセクシャルであったとしても、彼氏を大切に思っていて、関係を続けたいと思っていることは、嘘偽りない気持ちです。

筆者
筆者

私にここまで付き合ってくれる人だから、もしかしたら結婚もあり得るのかな?

筆者
筆者

筆者も将来のことを真面目に考えた機会がありました。

アロマンティック・アセクシャルのお付き合いすることへの決断や覚悟は、毛色が違うものがあると思います。

AroAceと自認している場合、自分がスキンシップ・恋愛感情・性的な関心に関しての感覚が同じ立場以外の方とはどうしても異なるため、自分もお相手も消耗する/させることがわかっています

恋愛感情を抱く同士のお付き合いなら、あまりないであろう心配事が待ち構えています。

筆者
筆者

でも、この人となら関係を続けたい、築いていきたいと思うから、消耗を乗り越えてお付き合いしたいと思います。

偉そうに言っておきながら、消耗を乗り越えられなかったのは筆者ですし、消耗させられるお相手は、たまったものではないですね。。。

でも決して、将来のことをないがしろにしていたり、どうせ別れると不誠実にお付き合いしている/してきた訳ではありません。

恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない、アロマンティック・アセクシャルだからといって、

彼氏や自身の将来のことを何も考えずにお付き合いするわけではありません。

AroAceの「不安」と「罪悪感」

彼氏や自身の将来のことを何も考えずにお付き合いするわけではない、まったくもって事実ですが、

彼氏との将来を真面目に考えれば考えるほど、不安になる要素がどんどこ浮かんできます。

  • 他者に対して恋愛感情を抱いて、性的な関心を抱ける方の貴重な時間を台無しにしているのではないか。
  • 自分とお付き合いしてしまったせいで「他の女性となら」そこまで問題なくできたことが、できないのではないか。
  • 世の中には「何の疑問も抱かず」恋愛的な好きを返してくれる女性はたくさんいる。自分のせいで、相手を困難な道に引きずり込んではいないか。
筆者
筆者

私ではなかったら、我慢することなく生活できるのではないか、と思うことが多いです。

もう少し具体的なことを言うのなら、こんな不安や罪悪感があります。

  • 子供はどうするの?
  • 結婚したら、アロマンティック・アセクシャルが治ると思われないか
  • スキンシップは、ずっとお互いが我慢をしあうのか
  • どこかでスキンシップの折り合いを見つけられるのか、見つけられないのか
  • 自分・相手の我慢の限界が訪れた際、自分が答えられるのか、別れるのか
  • 相手と同じ質の気持ち(=恋愛感情)に対して、同じ気持ちで返すことができないことが申し訳ない
  • アロマンティック・アセクシャルと共に生きていく方は辛くないのか、不幸せにしてしまうのではないか
  • そもそもアロマンティック・アセクシャルが多数派の方とお付き合い/結婚なんて夢みるべきではなかったのではないか
  • 世の中にはスキンシップも恋愛感情もを返してくれる方がたくさんいるから、いつか気持ちが移ってしまうのではないか

AroAceの彼氏・彼女・パートナーなど、お相手には、相手の心配や不安があることを承知しながら、

アロマンティック・アセクシャル側の不安や罪悪感をメインに書いてまいります。

AroAce側「だけ」が心配を抱えているとは、もちろん思っておりません。

あくまで、AroAceは「将来のことを真面目に考えている」「ないがしろにしてはいない」、相手とのこれからを考えるうえで、このような心配や罪悪感があるだろう、という情報共有です。

① 子供はどうするのか?

筆者
筆者

昨今、子供を設けるにも選択肢がありますが、AroAceの気がかりは「アセクシャル(Ace)」の部分。

アセクシャル=他者に対して、性的な関心を抱かない性的指向。人によっては、性的なことへの嫌悪感を感じることもあります。

嫌悪の幅も人それぞれで、自分の子供はほしいから我慢できると言える人から、一切何も受け付けられない人まで、ラデーションがあります。

アセクシャルの方で妊娠してお子さんをもうけた方を聞いたことはありますが、いたしたのか、それとも別の方法をとったのかは不明。その時は、シングルで生活されている様子でした。

  • 子供のためなら、できる人
  • 子供がほしいと思っても、どうしてもできない人
  • 子供はほしいけど、一切そうのようなことは人生に必要ない人
  • 子供も希望していないので、一切そうのようなことは人生に必要ない人

いずれにしても、相手に対して性的な関心や欲求を抱かないのは同じです。

しかし、結婚など将来を見据えたお付き合いをしている人がいたとしたら。

どう折り合いをつけたら良いか、もしかしたら、折り合いすらつけられない可能性もあります。

答えられないかもしれない不安と罪悪感、こんな私と将来を考えても良いのか、頭の中を巡りますが答えが見つかりません。

筆者
筆者

筆者のことを言えば、子供は得意ではないのでほしいとは思っていません。
また、そのようなことは自分の人生に必要ないと思っているAroAceです。

② AroAceは治ると思われないか?

筆者
筆者

結婚して安心したら、恋愛的に好きになるのではないか?性的な関心を抱くのではないか?答えは、No。

100%ないと言い切るのは危ういですが、アロマンティック・アセクシャルは「治る」ものではありません。

男性が好きな男性が「女性」を好きになったとしたら、同性愛が「治った」と言うでしょうか?筆者は言わないと思います。

自分がAroAceだと思っていても、明日、恋愛的に好きな人ができるかもしれない。誰かに性的な関心を抱くかもしれない。

人生の最期までAroAceであり続ける必要なんて一切ありませんが、それはAroAceが「治った」のではなく、恋愛感情や性的関心を他者に抱くようになった、だけです。

結婚を期に、あたなを恋愛的に好きになる可能性もありますし、同じくらい、最後まで恋愛的に好きという感情は抱かない可能性もあります。

結婚したから、自分の指向が変化すると思われないかという不安と、ずっと変化しないかもしれない、どうしようもなくて申し訳ない、という罪悪感があります。

筆者
筆者

筆者のことを言えば、恐らく人生の最期までAroAceだろうなという、確信に近い感覚はあります。

③ スキンシップの我慢と許容は?

筆者
筆者

これから2人で歩んでいくのならば「折り合い」を付ける必要があります。

  • スキンシップは、ずっとお互いが我慢をしあうのか
  • どこかでスキンシップの折り合いを見つけられるのか、見つけられないのか
  • 自分・相手の我慢の限界が訪れた際、自分が答えられるのか、別れるのか

1つ前の記事で詳しく触れていますので、簡単に記載しますが、スキンシップについてはお互いを大事に思いあっているなら、きちんと話し合っておかないといけません。

  • したいスキンシップを苦手な側に伝える
  • したくない苦手なスキンシップをしたい側に伝える
  • スキンシップを受け入れることが厳しい時の言葉や合図を決めておく
  • スキンシップ以外で相手にお返しできるような行動を持っておく(そうしないと、相手にばかりに我慢させていると思い辛くなります)

スキンシップしたいという気持ちは、決しておかしい気持ちではない。

彼氏彼女・夫婦・パートナー・家族、大切な人と触れ合いたいと思う気持ちは、決しておかしいものではない。

わかってはいるけど自分のことになった場合、どこまで許容できるのかという不安、どれだけ相手に我慢を強いることになるのか、という罪悪感が募ります。

気持ちのズレと、申し訳なさと、お互いのストレスが積算されていくのを防ぐために、出来る限り最大限の腹を割った話し合いが必要になります。

筆者
筆者

筆者のことを言えば、彼氏からのスキンシップは基本的にどれも許容し難いものばかりです。
1つめの記事に詳しく記載しています。

④ 同じ「好き」を返せないけど良いのか?

筆者
筆者

アロマンティックを自認している側としては、恋愛感情を同じように返せないことに罪悪感を覚えます。

世の中には「恋愛感情」に「恋愛感情」で返してくれる人はたくさんいます。

相手が自分のことを好きであると言ってくれるほど、大事にしてくれるほど、相手の「好き」に同じ「好き」で返せない自分で申し訳ないと感じます。

恋愛的な好きをいただいても、アロマンティックから返せる「好き」は「人間として好き」。

(個人的なことを言えば「好き」という言葉は「恋愛的に好きである」という誤解を生みかねないので、本当なら「人間として好感をもっている」と言いたいところです)

  • 自分がアロマンティックであると相手が知っているなら「同じ好きが返せなくて、ごめんなさい」、そんな自分を「好きと言ってくれて、ありがとう。でも申し訳ない。」
  • 自分がアロマンティックであると相手が知らないなら「同じ好きだと思わせて、ごめんなさい」、「本当は恋愛的に好きではありません。嘘をついていると言われても仕方がない。」

相手が自分の指向を知っていても、いなくても、とにかく同じ好きを返せない罪悪感とこれからも返すことができないけど、それでも良いのか?という不安があります。

筆者
筆者

筆者のことを言えば、同じ質の好きを同じように返せないことが、申し訳なくて仕方なかったこともありました。

⑤ 自分と生きることで不幸にさせないか?

筆者
筆者

恋愛感情も性的な関心を抱かない自分と歩むことは、相手を不幸にするのではないか?

筆者
筆者

恋愛感情も性的な関心を抱かない自分は、そもそも結婚を望んではいけないのでは?

世の中の多くの人は「恋愛感情を抱いて、性的な関心を抱く人」で構成されていて、多くの夫婦・パートナーは「その多くの人」で構成されています。

  • 大多数側に生きてきた人を「理解が難しい世界」に引き込んでも良いのか?
  • 自分が「大多数側の世界」に行きたくとも、行き難いがそれでも良いのか?

大多数側の世界で生きていて、同じ世界に生きている人と出会ったら、こんな面倒な思いや我慢をさせる可能性は、ないのかもしれない。

AroAceと人生を共にすることで「恋愛感情を抱いて、性的な関心を抱く人」が、問題なく享受できた幸せを奪うのではないかという罪悪感。

AroAceと自認している以上「大多数側の世界に行けないかもしれない」心配、「結婚したからといって、行けるわけではない」申し訳なさが、

結果的に、相手を不幸にさせてしまうのではないか?という気持ちに結びつきます。

⑥ 自分の指向が原因で気持ちが離れてしまう?

筆者
筆者

AroAceと知って共にいてくれたとしても、世の中には相手が望むかたちで恋愛感情を返してくれる人が多い。

他者に恋愛感情を抱いて、他者に性的に惹かれる方で、人間は圧倒的に構成されています。

世界なんて大げさな言葉を使わなくても、身の回りの人のほとんどは「圧倒的多数」で構成されています。

何の疑問も抱かずに、恋愛感情を抱き・性的に惹かれることができる人が多い中、それが難しい・できないAroAce。

たとえ相手がAroAceと知っていて、納得して一緒にいてくれたとしても、身の回りの人から「本当は、返してほしい気持ち」「本当は、返してくれたら嬉しい同じ感情」を相手が感じとったら。

  • その返してほしい気持ちをなかなか返せないAroAceは、どうしても存在感を見せつけるには劣ってしまうのではないか?
  • 本当は欲しかった感情を感じてしまったら、自分の存在やこれまでの思い出は、たやすく上塗りされてしまうのではないか?

我慢させてしまっている相手の気持ちは、たやすく離れてしまうのではないか、という心配。

引き留めたくとも、同じ質の気持ちを返せないAroAceであるという事実が罪悪感と不安を生みます。

AroAceの不安と罪悪感

  • AroAceであり、感覚や考え方が異なるからと言って、将来のことを不誠実に考えているわけではありません。
  • 自身の指向を知っているからこそ、それが原因で訪れる可能性がある軋轢をよく考えます。
筆者
筆者

筆者の場合は、自分の消耗と相手の時間を奪っていること、自分が答えられない相手の感情・気持ちを台無しにしていると思い、お付き合い/結婚は諦めました。

仮に「恋愛感情を返してもらわなくても良い」「性的に惹かれなくてもよい」、「このままの自分で良い」とおっしゃって頂けたとしても。

  • アロマンティック・アセクシャルである筆者を受け入れるから
  • アロマンティック・アセクシャルである事実を変える必要はない、僕が変わるから、受け入れるから

ここまで思ってくれる方がいらっしゃったとしても、その気持ちに甘えたくても、すがりたくても、とても嬉しいと思っても、

筆者の場合は、相手に対しての申し訳なさや罪悪感が消えることはないため、一緒にい続けることが難しくなると思います。

筆者の感覚ですので、ここまで受け止めてくれる方ならと、一緒にい続ける選択をする方もいらっしゃると思います。

まとめ

筆者
筆者

気づけは、話し合いが必要だとか、折り合いがつけられたら等々、AroAceの不安を一方的に伝えた終わり方になりました。

問題が発生したとして、お互いを大切に思っていて関係を続けたいのであれば、お互いが話し合わなければならないですね、と当たり前のことを言っただけのような気がします。

スキンシップが苦手な彼女はアロマンティック・アセクシャル?として「スキンシップが苦手なパートナーがいる方の悩み」や、

「AroAceでスキンシップが苦手と悩んでいる方」への、いちAroAce当事者の考え・経験談をお伝えしたつもりです。

いずれにしても、一度まとめたいと思います。

スキンシップ苦手な彼女が実はAroAceであり、その彼女が相手に思うこととは・・・

彼女
彼女

あなたのことは、決して嫌いではありません。嫌いであったら一緒にいるはずがありません。

  • あなたのことを信頼していて、大切に思っています。こんな私に付き合ってくれるあなたに感謝しています。
  • でも、あなたの思っている「好き」と私の「好き」は違うのでしょう。
  • そして、私の「あなたが大切という気持ち」・「(人間として)好きという気持ち」では、あなたを満たすことができないのかもしれません。
彼女
彼女

あなたは心から信頼できる人です。

  • あなたとの関係をくずしたくないのは本当です。でも、愛感情が含まれない私のこの気持ちでは、あなたを繋ぎ止めておくのは難しいのかもしれません。
  • 世の中にはあなたの思う「好き」に対して同じ質の「好き」で返してくれる方は、たくさんいます。
  • スキンシップに何ら疑問を抱えることなく、嬉しいと受け入れてくれる方は、たくさんいます。
彼女
彼女

あたなに我慢を強いていると思います

  • あなたを悪者にするつもりは一切ありません。他の人が当たり前にできることが、私には難しいことが原因の1つです。
  • お互いの我慢ばかりが蓄積していきますが、どうしたら良いか私もわかりません。
  • 色々事情を話して関係をより良くしたいけど、カミングアウトも勇気が必要です。
彼女
彼女

将来のことをないがしろにしていません

  • 自分も消耗する可能性があり、相手も傷つける可能性があるので、簡単にお付き合いはできません。
  • でも、あなたと一緒にいたいと思ったのでお付き合いしました。
  • でも、私と一緒にいることで大事なあたなを不幸にさせるのではないかと不安です。

当事者である筆者は、改めて気づかされました。

大事に思っているのに、お相手の気持ちに答えきれない・満たしきれない理由が「アロマンティック・アセクシャル」となってしまうこと。

答えようとしたら自身が大崩壊しそうなので、どうしても答えられない。

感情・指向の違いに本当に気づかされました。

  • 救いが少な目の話となりましたが、筆者の主観が多く含まれています。
  • AroAceである相手を受け入れてくれる方がいて、お互いが関係を続けたいと思ったら、関係が存続されることも、十分にありえるのでしょう。
  • この記事を読んで、彼女が似た様な行動や感覚をもっていそうに見えても、AroAceかどうかは彼女にしかわかりません。
筆者
筆者

スキンシップが苦手な原因はAroAceではなく、別にある可能性も、どうかお忘れなくお願いいたします。

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