「一人っ子で生涯独身予定」の筆者は「墓じまい」を考えています。
お墓を更地に戻すことになる、と聞いただけで「なんか大変そう・・・」だと思いませんか?
手続き・お寺さんとのやり取り・行政とのやり取り、なんとなくですが「やることは多く煩雑そう」ですね。

親族間での調整も必要かと思うと、目が回りそうです。
それでも「継承者の問題」「距離の問題」などで「墓じまい」を考える人は年々増えています。
では「墓じまい」を考えるのなら「手順・方法」や「注意すること」など、手続きについて何を知っておくべきなのか?
こちらの記事では、墓じまいの方法や注意点、独身予定の一人っ子にとってのメリット・デメリットを整理していきます。
(※この記事にはプロモーションが含まれます)
- 30代、一人っ子の女性です。
- 母と同居中。父と祖父母は他界しています。
- 理由があって、生涯独身の予定です。
- 墓じまいを考える理由はこちらの記事に書いています。
(独身の理由はこちらに。内容は好き嫌いが分かれるかもしれません。ご興味ある方だけご覧ください。)

この記事でお伝えしたい内容はこちらです!
- 墓じまいの手順や方法は?
- 墓じまいする時の注意点は?
- 一人っ子にとってのメリット
- 一人っ子にとってのデメリットと注意点
- つらかったら「代行」の検討も
墓じまいの手順や方法

墓じまいとは「お骨を取り出し、墓石を完全に撤去したうえで、更地に戻した土地の使用権を墓地の管理者へ返還する」ことです。
墓じまいをするには、踏んでいく手順がたくさんあります。
- 事前に親族に相談し、墓じまいの同意を得る
- 必要な手続きや書類を確認する
- 霊園・墓地の管理者に相談し、墓じまい(お寺さんなら離壇)の意思を伝える
- お墓に納められているご遺骨のお引越し先を決める
- 墓じまい・墓石の撤去を依頼する石材店や業者さんを決める
- 墓地のある自治体で必要な行政手続きを行う
- お墓・墓石の閉眼供養(=魂抜き・御霊抜き)を行い、ご遺骨を取り出す
- 業者さんに墓石の撤去をしてもらい、お墓を更地にして、管理者に使用権を返還する
- お引越し先へ改葬許可証を提出し、納骨する=墓じまい完了

やること・考えることも多く、大変です。でも墓じまいをするには必要なステップです。
ステップと書いていますが、実際は同時進行も考えられます。
マルチタスクになったり、場合によっては順番が前後したりする可能性も高いです。
何をするべきなのか・基本的な手続きの流れをしっかり把握することも大切です。
では、それぞれの手続きについて、少し詳しく説明します。
STEP1 事前の親族への相談と同意

事前に親族と相談し、墓じまいについて同意を得ておくことは、非常に重要です。
疎遠になっていたとしても、お墓に関わりのある親戚がいる方が多いと思います。
ご親戚がいるのなら、必ず「事前に相談」し「同意」を取り付けておきましょう。
この相談と同意がないと、いらぬトラブルや揉め事、問題の火種になり得ます。
そのお墓に眠っている方を大事にしている人が、他にもいること・いる可能性があること、忘れてはいけません。
起こり得るトラブルや問題は、こちらのページに詳しく書いてあります。
STEP2 必要な手続きや書類を確認


墓じまいの9のステップで記載した通り、墓じまいには色々な手続きが伴います。漏れがないように確認しましょう。
ご親族の同意を得た後は、墓じまいに向けて本格的に動くことになります。
- どんな手続きをする必要があるのか?その手順は?
- 墓じまいの意思は誰に伝えるのか?お寺さんか?施設管理者か?
- お役所関係の手続きは?どんな書類が必要なのか?どんな書類を準備するのか?
- お骨を取り出すのだから、そのお骨はどうするのか?納骨堂か?樹木葬か?
- そのお骨はどのような方法でご供養するのか?永代供養か?それとも別の方法?
- お墓に入っている方を本当に全員把握できている?知らない人がいたら大変!
考えることはたくさん・やることもたくさん。
しかし、間違いやトラブルが起きないように墓じまいを行うには、しっかりと「手順を確認」することが大事です。
特に、ご遺骨の「ご供養方法」や「新しい納骨先」は、ご親族にとっても関心が高い事柄です。
ご親族の居住地から遠くなるのか、発生するかもしれない費用など、墓じまいの同意をとったからと言って、親族対応は終わりません。
適切な情報を共有することは大事です。
事前に墓じまいについて親族へ相談する際に、具体的な納骨プランが決まっていたら、お伝えして同意を得ておくのもスムーズに墓じまいを進められる方法の1つです。
いずれにしても繊細な話になりますので、齟齬がないように・意志の伝達がうまくできるように、ご親戚に話す内容は決めておきましょう。
STEP3 霊園・墓地の管理者へ相談


墓じまいをするには、霊園・墓地の管理者が発行する「埋葬証明書」が今後の手続きで必要になります。
使用権を返還することが墓じまいです。
霊園・墓地の管理者への相談と墓じまいの意思の伝達は欠かせません。連絡しない方が問題になります。
墓じまいの相談・連絡先は、墓地・霊園の施設管理者です。まずはこちらに連絡しましょう。
- 公営や民営の霊園・墓地なら「管理事務所」
- 寺院のお墓なら「ご住職」か「お寺の寺務所(じむしょ)」
- 神社に併設している霊園なら「社務所」
- どこが管理しているかわからない状態なら「自治体」
事前連絡なしに事務所へ行くことも物理的には可能ですが、前もって「墓じまいの相談をしたい」と連絡を入れた方が印象は良いと思います。
公営・民営の墓地なら、事務的に墓じまいを進めてくれるかもしれませんが、特にお寺さんを相手にする場合は、礼節と注意が必要です。


いやらしい話になりますが、墓じまいは「離壇」を意味しますので、お寺さんからしてみれば収入減。
高額な離壇料の請求など、トラブルが発生しないように・・・
- まずは、お電話でお時間頂けないかと相談。電話でいきなり離壇の相談を始めない。
- 直接会って話すときは、できる限り複数名で行く。お寺さんは檀家を放したくないので、説得が始まる可能性がある。
- 遠方すぎて、どうしても行けない場合は、行けないことを詫びたうえで理解を求める。
- ご先祖様を含めて、家として今までお世話になった感謝を伝える。
- やむを得ず・泣く泣く、墓じまい(離壇)すると丁寧に説明して理解を求める。
- 公営・民間よりも時間を要すと思って相談する。
こじれそうな場合やトラブルの匂いがしたら、専門家に相談するのが得策です。電話の無料相談も検索したらでてきます。
その宗派の本山へ相談するのも1つです。
STEP4 ご遺骨の新しい納骨先を決める


お墓から取り出したご遺骨の新しい「お引越し先」を検討して決定します。
墓石の撤去だけが墓じまいではありません。
墓地を更地に戻して、その使用権を返還するということは、ご遺骨も取り出すことを意味します。
お墓から出てもらったお骨は、引き続き安らかに眠れるよう、お引越し先が必要です。


墓じまいを検討する方は、考えた当初から「ここに入ってもらいたい」など事前にイメージがあるかもしれませんね。
生涯独身予定の一人っ子である筆者も、墓じまいを考える人の1人。
継承問題と距離の問題、これらが筆者に墓じまいを考えさせる主な要因です。
このような課題を抱えている方は、こんな場所をお引越し先として考えているのではないでしょうか。
- 納骨堂
- 樹木葬
- 散骨
永代供養(神道なら永代祭祀と言います)の納骨堂が筆者の中では1番手ですかね。


引っ越し先の情報収集は入念に。大事な人が入り、自分も入る可能性がある場所です。
時間や体力がゆるす限り、ネットだけの情報ではなく「見学」など「実際に足を運ぶ」ことも大事です。
自分もご親族も、可能な限り納得できる納骨先を見つけてください。


契約の話の流れで出てくると思いますが「受入証明書」の発行依頼もお忘れなく。今後必要になる書類です。
STEP5 墓石撤去を依頼する業者さんの選定


費用・サービスにばらつきがあるので、2社以上で見積もり合わせをしましょう。
お墓を建てた時のお付き合いのある石材店さんも良いですが、会社によっては同じサービスや内容であったとしても、費用の差がでる場合があります。
予算は上限があると思いますし、同じサービス内容なら安価の方が嬉しいです。
お墓やご供養のことなので、お金の話をするのも気が引けるのですが、墓石の撤去は高額になるかも?と心配される方は多いと思います。
費用は気になって当たり前とし、複数社で見積もり合わせをして、納得できる価格とサービスを提供してくれる業者さんを選びましょう。
また、墓石の撤去と更地にしている作業に立ち会いは不要ですが、残念なことに、ずさんな業者さんを引いてしまう場合もあります。
業者さんをご自身で選定する場合は、口コミ・レビューなど事前によくご確認ください。
墓じまいの費用については、こちらのページに詳しく書いています。
STEP6 役所で必要な申請・手続きを行う


勝手にお骨を取り出すことはできません。お墓のある自治体で必要な手続きをしましょう。
手続きの概要はこの通りです。
- 墓じまいを行うためには「お墓がある自治体」の役所で「改葬許可申請書」を提出し「改葬許可証」の発行を受ける必要があります。
- 改葬許可申請書を提出する時の必要書類 (各証明書の取得には手数料が必要な場合があります)
- 改葬許可申請書(来庁・自治体のホームページで取得)
- 埋葬証明書(霊園・墓地施設管理者が発行)
- 受入証明書(新しい納骨先の施設管理者が発行)
- お墓の名義人以外の方が申請する場合は、承諾書や委任状など追加書類が必要になる場合があります。
- 改葬許可証は「即時交付」される場合がありますが、複数の申請を同時にする際は時間がかかる場合もあります


自治体により申請書類の内容など変わりますので、事前に墓地のある自治体のホームページをご確認ください。
- ホームページで申請書をダウンロードできる自治体もありますが、できない自治体もあります。
- 改葬許可申請書には施設管理者が記入する欄がある自治体もありますので、ある場合は記入をお願いすることになります。
- 郵送での受付がある自治体もありますが、可否については事前にご確認ください。
- 「散骨」や「手元供養」のように「納骨しない」ご供養方法の場合、この手続きは不要になる場合がありますが、自治体により取り扱いが異なります。
STEP7 閉眼供養とご遺骨の取り出し


改葬許可証の交付を受けたら、墓石撤去とご遺骨を取り出す段階に入ります。
この段階になると、このような手続きは完了していて、とうとう物理的な墓石撤去やご遺骨の取り出しが始まります。
- 新しい納骨先は決まっている
- 墓石撤去の業者さんは決まっている
- 必要な行政手続き(=改葬許可証の取得)は終わっている
墓石の撤去前には「閉眼供養(=魂抜き、地域・宗派によっては別の名称)」を行うことが通例です。


しないと処分されるわけではありませんが、すっきりお引越しできない気分にはなります。
この閉眼供養は「ご先祖様や大事な人の魂が込められた墓石」を「石という物体」に戻す儀式です。
お坊さんに閉眼供養してもらい「魂がこもった拝む対象」から「ただの石」にしてもらい、ご遺骨の取り出しと墓石の解体・撤去を行うことになります。


ちなみに、みなさんお墓の納骨室・納骨棺を開けて中を見たことはありますか?筆者はあります。
筆者が継承するお墓は地下に納骨室があるタイプのお墓。
お骨を納める際にどすこいと石を動かす必要があるのですが、これが飛び出た眼球がなかなか戻ってこないくらい重い!
おじ様・・・筆者がいくら女性にしては力持ちだからって「ホレ、持ってみぃ」はアカンやろ。持ててしまったやないか。。。
墓石や墓石周りのものは、本当に重たいです。つまり、ご遺骨を取り出すための作業は、業者さんが代行してくれる方が多いのです。
閉眼供養とお墓の撤去を同日に行えた方が、特に遠方からお越しの際はスムーズですが、
お坊さんのご都合と、墓石を撤去してくれる業者さんのご予定の調整が必要になります。


ここで怖いのが、把握していない方のご遺骨が見つかった場合。
誰かに預けることもできませんので、その方のご供養もお願いすることになります。
お墓の撤去が閉眼供養の後でしたら、業者さんもいると思いますので「こんな時ってどうされています?」と聞いても良いですね。
STEP8 墓石撤去・お墓を更地・使用権の返還


業者さんにお墓を撤去してもらう→お墓の区画を更地に→使用権の返還。
墓じまいをして使用権を施設管理者へ返還する時は、その土地を次の人が新たに使用できる状態に戻して返還する必要があります。
ご自身の目でも、土地が「更地」に戻ったことが確認できたら最善ですが、墓石の撤去・更地への原状復帰作業に立ち合いは不要です。
更地に戻ったら、施設管理者へ使用権の返還を行います。返還時に必要な書類は基本的に2つ。
- 墓地使用許可証 (永代使用書):墓地・霊園の施設管理者が発行するもの
- 返還届:墓地・霊園が定めるもの
墓地使用許可証を紛失した場合は、施設管理者へ問い合わせましょう。
STEP9 新しい納骨先へ改葬許可証の提出と納骨


見つけて契約しておいた「新しい納骨先」へ改葬許可証を提出し、納骨します。墓じまいの完了です!
新しい納骨先へ「改葬許可証」を提出する必要がありますので、それ以外の方から提出を求められても原本は提出しないよう、お気を付けください。
新しい納骨先へ納骨するまでに「しておくべきこと」は・・・
- 納骨先と納骨したい日の日程調整
- 必要に応じて、お坊さんに法要の依頼
新しい納骨先と墓じまいしたお墓が遠い場合は、お墓を撤去してくれる業者さんが、新しい納骨先へ送ってくれる場合もありますので、ご相談ください。
ご遺骨のお引越し先で、納骨と法要が完了したら「墓じまい完了」です。本当にお疲れ様でした。
一人っ子が墓じまいをするメリット




生涯独身予定の一人っ子である筆者は、こんなことがメリットだと思っています。
- 自分の終活にもなる・身辺整理ができる
- 継承問題が終わる・将来の負担/プレッシャーが軽減される
- お墓に関する費用が減る・維持管理などの負担が減る
- 無縁墓になる・お墓が荒れる心配がない
- 自宅の近くにお墓をお引越しさせたら、行きやすくなる


トータルとして、気持ちが楽になり余裕ができます。
独身の一人っ子「以外」の方にとっても、メリットになる内容がとても多いです。
それぞれの内容を少し肉付けしてまいりましょう。
自分の終活と身辺整理


自分のさいごが近づいてきた時「面倒ごとを残してはいないはず、親戚には迷惑をかけないはず」と思えます。
お墓以外にも、家や土地など重ためな話はありますが、お墓も同じくらい重ための話。
そのお墓をしっかり整理しておけたら・自分の入る場所も準備して永代供養の手続きをしていたら、親戚に迷惑をかけることは減るでしょう。
墓じまいは「自分の終活・身辺整理」であり、残された人の負担を軽減できます。


こんな事を言うのも、筆者の母が母の実父実母(=筆者にとっては祖父母)が亡くなった後の整理で非常に大変な思いをしたからです。
祖父母が入ったお墓は、筆者の父が亡くなった時に建てた父のお墓。
母にとって、幸いなことに「自分の配偶者と実母・実父が入っているお墓」なので、そこまで問題はありませんでした。
しかし、その母の娘の筆者。現在進行形で独身・生涯独身・一人っ子・子供なし。
筆者がお墓関連で迷惑をかけるなら、新幹線の距離に住んでいる、長男(=母の弟)の長男(=筆者より年下)と、もしいたらそのお子さんです。
いとこの子供、人によっては疎遠です。筆者自身について、もう一つ踏み込んで言えば、筆者はまるで興味がありません。
そんな心の筆者が、筆者の父が入っているお墓の面倒ヨロシク!とは簡単には言えません。
墓じまいは一人で決断できるものではありませんが、将来の親戚付き合い相関図を想像すると、
墓じまいは「自分の終活と身辺整理=迷惑は最小限」になります。
継承・将来の負担が軽減


お墓を誰が継ぐのか?誰が面倒を見続けるのか?考えなくても良くなります。
継承=気にかけ続ける必要がある=継承者とその子供の負担。嫌な言い方ですが、これから解放されるからです。
- 継ぐ人が遠方に住んでいたら?
- 親類には間違いないけど、継承者だけが負担を負っている状態なら?
- そのお子さんも、同じ負担を背負わないといけないのか?
「墓守としての務め」「長男」だから身を切って墓を守り続けないといけない、なんて考えも存在しますが、もはや現代の生活には合いません。
墓じまいする人と継承者になり得る人の「精神的・肉体的負担を軽減・解消」するために、墓じまいを選択する人も多いです。
費用面で負担が軽減


維持管理費・使用料・法要・檀家として。お墓を持ち続ける限り発生する費用が減ります。
一般墓を所有している方には、下記費用が発生することがありますが、墓じまいすることで将来連続的に必要な費用を抑えられます。
- 墓地・霊園の管理費 (公営・民営・お寺さんなど、施設により異なります)
- お墓の修繕費 (ひび割れや欠けなど、程度により異なります)
- お布施・寄付金 (お寺さんにお世話になっている場合)
一般的にお寺さんの墓地の場合、公営・民営と比べて全ての費用において高額になることが多いです。


現在、筆者の母は2つのお墓の管理費を払っています。
1つは、筆者の父と母の実父実母が入っているお墓。もう1つは、祖父の家系のお墓です。
そのお墓の日常メンテナンスなどは、祖父の弟の息子さんがしてくださっているので、負担を分け合う意味で管理費を母が支払っています。
筆者の父のお墓は市営の墓地、祖父の家系のお墓はお寺さんの墓地。費用の違いは、高低差がありすぎて耳がキーン鳴るわ!ほどです。


お世話になっていることは間違いありませんが、将来は筆者が払うんか・・・?
無縁墓・お墓の荒れを回避


大事な人やご先祖様が眠っているお墓が、寂しい状態になる様は嫌な事です。
墓じまいをすることは、墓石の撤去・土地を更地に戻す・使用権の返還・新しい納骨先(永代供養など)に納骨することで完了します。
つまり、墓石のメンテナンスや清掃は不要になり、継承者・管理者がいない事が原因で、お墓が荒れることはありません。
更に、新しい納骨先で納骨堂・永代供養のようなご供養の方法をとると、無縁墓になった事が原因で、眠っている方に寂しい想いをさせることもありません。


無縁墓になったことで、霊園・墓地の施設管理者の方へご迷惑をかけることもありません。
お墓の撤去には費用も発生することから、そのまま新たな管理者が現れることを待つ場合も多くあります。
管理者や継承者がいないとなっても、いきなり撤去はありません。
掲示したり、公示したり、様々な方法で現在の管理者を施設管理者は探すからです。
墓じまいを適切なタイミングにすることは、無縁墓・お墓の荒れを回避するだけではなく、霊園・墓地管理者に迷惑をかけることも回避できます。
交通の利便性の向上


新たな納骨先が自宅からのアクセスが良い場所にあったら、お参りに行きやすくなります。
気軽に通うことができる事は、何度もお参りできること。ご先祖様や大事な方も嬉しいはずです。
お墓が遠方で、なかなか通えず申し訳ないな・・・と思っていた方は、お参りできてどこか気持ちがスッキリするかもしれません。
墓じまいをして、ご遺骨の新しい引っ越し先がアクセスの良い場所なら、これまでより手厚くお参りができます。
自宅よりアクセスが良くなったとしても、他のご親戚からは遠くなる可能性もあります。
新しい納骨先の場所は、事前に相談したうえで決めることを強くすすめます。
一人っ子が墓じまいをするデメリットとトラブル




生涯独身予定の一人っ子である筆者は、こんなことがデメリットでトラブルの種だと思っています。
- 親族への事前相談が不十分だった場合は、不和が生じる場合がある
- 親戚たちの家から、新しい納骨先が遠くなり容易に行けなくなる場合がある
- 価値観の違う人から、罰当たりと言われたり、非難される場合がある
- 墓じまいをするための費用は必要となる・費用負担の割合の相談も必要となる
- お寺さんと離壇の相談をしたら、高額な離壇料の請求など、こじれる場合がある
- 相談できる親戚がいても、実際の作業は1人でこなす場合がある
- 相談できる相手が少ない場合もあり、1人で全て決めないといけない場合もある
メリットと同様に、独身の一人っ子「以外」の方にとっても、関わりのある内容がとても多いです。
では、内容を少し肉付けしてまいりましょう。
親族への相談が不十分だった場合の不和


親族への事前相談や情報共有が不十分だった場合、親戚間のトラブルに発展する可能性があります。
説明をして同意を得る作業は、時間もかかり気力も使います。
しかし、墓じまいを無事に終えるためには「親族への事前相談と情報共有と同意の取り付け」は必須です。
お墓に眠っている方を大事に思っている人は1人ではないこと、理解しておく必要があります。
同じようにお墓を大事にしている人からみれば「勝手に墓じまいした」と「身勝手な行為」に捉えらえる可能性もあるので注意が必要です。
- Q気持ちの相違・事前のすり合わせ不足が原因の親族間のトラブルを避けるには?
- A
- お墓の関係者は自分一人ではないと思って行動する。
- 面倒であっても、伝える内容と同意が欲しい内容を明確し、時間を作り、親類と会話することが大事。
- 親族間のトラブルを避けるために、同意した内容を文書(覚書など)として残すのも良い。
新しい納骨先が自宅から遠くなる人もいる


新しい納骨先が遠方になる人への報連相が不十分だと、親戚間のトラブルに発展する可能性があります。
こちらも、お墓を大事にしている人は、他にもいる・いるかもしれないという気持ちを持って行動することが大事です。
新しい納骨先が自宅から遠方になった人が、もし月に1回はお墓参りに行っていたら?
個人的には、墓じまいをするうえで「最も時間と労力と費用を費やした方(=おおよそは継承者になるのでしょう)」の都合と希望が優先されるべきだと思います。
しかし「気持ちを汲み取ってあげる」できたら「これまでの感謝と遠方になって申し訳ないという気持ちを込めながら」、これは面倒なことですが、納得を得るための手段です。
- Q新しい納骨先が遠方になってしまう人とのトラブルを回避するためには?
- A
- お墓を大事にしている人は自分一人ではないと思って行動する。
- 新しい納骨先が遠方になることへの謝罪とこれまでの感謝の気持ちを伝える。
- 新しい納骨先では、自分が定期的に通うから安心してほしいと伝える。
罰当たりと非難される場合がある


代々続いてきたお墓をなくすなんて罰当たり!という感覚は残っており、墓じまいに反対される場合もある。
年齢・地域・これまでの生き方により、お墓に対する気持ちや考え方は異なりますが、
「ご先祖様に悪い」「お墓をないがしろにするのか」「ご先祖様が泣いている」と言う方は一定程度いらっしゃるからです。
この考えも、もちろん否定されるものではありません。その方なりに、お墓を大事に思っているからです。
(筆者としては「なら、あなたがこれからはお墓の面倒を見てね!」と言いたくなりますし、
将来を見据えた現実的な話をしようとしている時に、感情論で人を説得しようとする方と会話ができるか不安ですが・・・)
ここは堪えて「継承者である自分が、墓じまいをしなければならない理由」を説明しないといけません。
- 前提として、その考え方も分かると、反対している人の感情を否定しない。
- 自分が墓じまいをしなかったら、お墓が荒れて行く可能性がある。
- いずれは、無縁墓になる可能性すらある。
- それこそ、ご先祖様に悪く、泣かせることであり、お墓をないがしろにすることである。
このような説明が必要です。
お墓に眠っている方を大事にしているからこそ、お墓の将来を考えているからこそ、墓じまいをします。
墓じまいは、罰当たりなことでも悪いことでも、ありません。
- Q墓じまいは罰当たりだと反対されて、作業が進まない状態を防ぐためには?
- A
- 相手の感情を否定しない。その人なりに、お墓のことを考えている場合もある。
- 気持ちを尊重しながら、継承者がいなくなるお墓の将来のリスクを説明する。
- お墓の管理・費用を仕切っている継承者として、お墓のことを考えたことを説明する。
墓じまいにも費用は必要


墓じまいは将来の負担を減らすことにもなりますが、現在の費用的な負担を増やすことにもなります。
墓じまいには、まとまった費用が必要です。一部を挙げると・・・
- 墓石撤去費
- 新しい納骨先との契約料
- 遠方なら旅費
- お寺さん・お坊さんへのお支払(離壇料やお布施など)
- 行政手続きにかかる手数料
人によっては、発生しない費用もありますが、墓じまい自体にまとまった費用は必要であり、その費用を回収できるのは少し先の未来です。


特にトラブルが発生しやすい費用面。1人が支払うなら問題なし。でも按分するなら・・・
継承者もしくは墓じまいを提案し、主体的に行う人の負担が大きくなるのは仕方ないと思います。
しかし、費用の膨らみ方によっては、お墓に関係している人の協力が必要。
万単位になるのは避けられませんので「誰が、どの部分を、どれくらい」負担するのか、事前に相談しておかないと、トラブルの元になります。
事前の親族への相談の中で、費用負担が可能かどうか、可能ならどれくらい可能か確認しましょう。
- Q墓じまいの費用は誰が負担するのか?親戚で費用負担のトラブルが起きないようするには?
- A
- 継承者や墓じまいを主体的に行う人が多めに負担する姿勢は、トラブルを回避する方法の1つです。
- お墓に関りがある人に負担をお願いしたいなら、事前にどれくらいお願いしたいか確認する必要があります。
- 事前に費用負担について合意をとるのが大事です。
墓じまいの費用については、こちらのページに詳細があります。
高額な離壇料の請求


墓じまいの相談をお寺さんに前もって丁寧に説明して理解を得ないと、お寺さんとトラブルが発生する可能性があります。
墓じまいは、お寺さんにとって檀家が1ついなくなることです。お寺の収入が減収することを意味します。
これまでお世話になった寺院に対し、墓じまいをしなければならない理由を丁寧に・礼節をもって説明しないといけません。
雑な対応をした場合「高額な離壇料を請求される可能性」がありますので、注意が必要です。
お寺さんにとっても、管理者のいないお墓が生じることは良いことではありません。
しかし、礼節を欠いた場合はトラブルに発展しますので、お寺さんへの丁寧な説明と理解を得ることは大事です。
- Q高額な離壇料を請求されないようにするには?
- A
- お寺さんへ墓じまいする理由を丁寧に説明し、理解を得ることが必須です。
- それでも高額請求があった場合は、プロに相談するかお寺さんの本山へ相談する方法があります。
- 離壇料は言い値であり、事前に取り決めを結んでいない場合は、支払う義務はありません。
- 強制ではないので強い姿勢で行くこともできますが、事前説明と理解を得ると労力の節約ができます。
実務は全て1人でする場合もある


相談できる親戚がいても、実際の作業は1人でこなす場合があります。特に継承者が一人っ子の場合は、主体的に動かざるを得ないでしょう。
墓じまいには、色々な手続き・相談・調整・申請が必要です。一言で言うと「正直、大変です」。
大変で時間がかかること、誰しも避けたいのが普通です。
独身の一人っ子であったとしても、相談にのってくれる・作業を手伝ってくれる親戚はいるかもしれませんが、
継承者が独身の一人っ子の場合、どうしても自身が動かないことには始まりません。
トラブルと言うよりはデメリットになりますが、孤独な闘いが続くかもしれないと、覚悟をもって墓じまいをする必要があります。
- Q相談できる親戚がいても、実際の作業は1人でこなす場合がある。
- A
- 一人っ子・独身が継承者の場合、自分が行動しないといけない事が多いと自覚する。
- やらなければいけない事は多く多岐にわたることを認識する。
- 墓じまいの手順を全て考えたうえで、やりとげる覚悟をもって対応する。
1人で全て決めないといけない場合もある


相談できる相手が少ない場合もあり、1人で全て決めないといけない場合もあります。継承者が一人っ子の場合は、更に孤独な闘いになります。
ご親戚と疎遠になっている場合。連絡をあえて控えている場合。事前相談すら難しい場合。
抱える事情は人それぞれですが、お墓のことですので、嫌でも連絡をとらないといけない時もあるでしょう。
こちらも、トラブルと言うよりはデメリットですが、連絡をとっても良いのかどうか・新しい納骨先の決定など、
大なり小なり都度、独力での決断を迫られる機会が多くなります。


筆者の母の友人には、ご兄弟がいるのですが絶縁状態。お墓のことではやり取りするそうですが、毎回つらそうです。
意思疎通が難しい兄弟姉妹・親戚がいることと、孤独な闘いになること、どちらが良いか比べるのも不毛で意味はありません。
しかし、墓じまいする人には、考えて決める力が求められます。
- Q相談できる親戚が少なくて、大きな決断も小さな決断も1人でしないといけない場合がある。
- A
- 自分が全て対応するものとして動く。
- もし手助けしてくれる人がいたら幸運だと思い、信頼できるか確認して、しっかり相談する。
- 独自でやらなければいけない事は多く、多岐にわたることを認識する。
- 墓じまいの手順を全て考えたうえで、1人でやりとげる覚悟をもって対応する。
墓じまいを「まとめて代行」できる会社


「墓じまい」には時間・労力・気力・体力・費用が必要だと良くわかりました。
では、墓じまいを「代行」して「負担を減らしてくれる」会社はないのか?


「墓じまいを代行」してくれる会社さんはこちら!
- わたしたちの墓じまい (日本改葬協会)
- ミキワの墓じまい (お墓のミキワ)
どのような手続きをどこまで代行してくれるのか?
墓じまいの手順や方法でお話した「墓じまいの9のステップ」を使いながら、それぞれ紹介いたします。
- 事前に親族に相談し、墓じまいの同意を得る
- 必要な手続きや書類を確認する
- 霊園・墓地の管理者に相談し、墓じまい(お寺さんなら離壇)の意思を伝える
- お墓に納められているご遺骨のお引越し先を決める
- 墓じまい・墓石の撤去を依頼する石材店や業者さんを決める
- 墓地のある自治体で必要な行政手続きを行う
- お墓・墓石の閉眼供養(=魂抜き・御霊抜き)を行い、ご遺骨を取り出す
- 業者さんに墓石の撤去をしてもらい、お墓を更地にして、管理者に使用権を返還する
- お引越し先へ改葬許可証を提出し、納骨する=墓じまい完了
わたしたちの墓じまい


「わたしたちの墓じまい」で代行してくれる、墓じまいのステップはこちら。
- 事前に親族に相談し、墓じまいの同意を得る
- ご親族との相談は済ませたうえで、依頼しましょう。
- 墓じまいの相談は、事前に親族間でするものです。
- 必要な手続きや書類を確認する
- 代行してもらうとなっても、何が必要になるのか、ご自身で把握することは大切です。
- 当事者意識を持つのも、代行してくれる業者さんとスムーズにやり取りできる要因です。
- 【代行あり】霊園・墓地の管理者に相談し、墓じまい(お寺さんなら離壇)の意思を伝える
- お寺さんへの相談・調整・離檀について、代理人として対応。
- 高額な離壇料の請求が発生した際は、提携先の専門家のサポートあり。
- 【サポートあり】お墓に納められているご遺骨のお引越し先を決める
- 新しい納骨先で悩んでいても、ご供養方法の相談にのってくれます。
- 納骨先・ご供養方法の提案と紹介を受けられます。
- 【代行あり】墓じまい・墓石の撤去を依頼する石材店や業者さんを決める
- 依頼者から指定するものでもありませんので、気持ちは楽に、安心してお任せ。
- 【サポートあり】墓地のある自治体で必要な行政手続きを行う
- 墓じまいに必要な行政手続きのサポートをしてくれます。わからないことも相談OK。
- 【サポートあり】お墓・墓石の閉眼供養(=魂抜き・御霊抜き)を行い、ご遺骨を取り出す
- お坊さんの派遣をしてくれます。お声がけできるお坊さんがいない場合は、相談できます。
- お骨の取り出しは、代行してくれます。
- 【一部代行あり】業者さんに墓石の撤去をしてもらい、お墓を更地にして、管理者に使用権を返還する
- 墓石撤去 → 土地を更地 → ご遺骨の取り出し → 墓石の適切な処理までお任せ。
- 墓石の適切な処理まで含まれているので、安心です。
- 使用権の返還はご自身で。サポートを希望される際は相談しましょう。
- 【一部代行あり】お引越し先へ改葬許可証を提出し、納骨する=墓じまい完了
- 骨壺が経年劣化や、ご遺骨の状態によりお手入れが必要な時は、サポートあり。
- 新しい納骨先が遠方の場合など、ご遺骨の運搬が必要な時は、輸送の代行あり。


ステップのほとんどで「代行」もしくは「サポートしてくれるサービス」があります。



ミキワの墓じまい


「ミキワの墓じまい」で代行してくれる、墓じまいのステップはこちら。
- 事前に親族に相談し、墓じまいの同意を得る
- ご親族との相談は済ませたうえで、依頼しましょう。
- 墓じまいの相談は、事前に親族間でするものです。
- 必要な手続きや書類を確認する
- 代行してもらうとなっても、何が必要になるのか、ご自身で把握することは大切です。
- 当事者意識を持つのも、代行してくれる業者さんとスムーズにやり取りできる要因です。
- 【アドバイスあり】霊園・墓地の管理者に相談し、墓じまい(お寺さんなら離壇)の意思を伝える
- お寺さんへ墓じまいする時の連絡・相談・離檀についてのアドバイスを提供。
- 高額な離壇料の請求が発生した際も、料金引き下げのアドバイスを提供。
- 【サポートあり】お墓に納められているご遺骨のお引越し先を決める
- 新しい納骨先で悩んでいても、ご供養方法の相談にのってくれます。
- 納骨先・ご供養方法の提案と紹介を受けられます。
- 【代行あり】墓じまい・墓石の撤去を依頼する石材店や業者さんを決める
- 依頼者から指定するものでもありませんので、気持ちは楽に、安心してお任せ。
- 【代行あり】墓地のある自治体で必要な行政手続きを行う
- 墓じまいに必要な行政手続きの代行を有資格者がしてくれます。こちらも、安心してお任せ。
- 【サポートあり】お墓・墓石の閉眼供養(=魂抜き・御霊抜き)を行い、ご遺骨を取り出す
- お坊さんの派遣をしてくれます。お声がけできるお坊さんがいない場合は、相談できます。
- お骨の取り出しは、代行してくれます。
- 【一部代行あり】業者さんに墓石の撤去をしてもらい、お墓を更地にして、管理者に使用権を返還する
- 墓石撤去 → 土地を更地 → ご遺骨の取り出し → 墓石の適切な処理までお任せ。
- 墓石の適切な処理まで含まれているので、安心です。
- 使用権の返還はご自身で。サポートを希望される際は相談しましょう。
- 【一部代行あり】お引越し先へ改葬許可証を提出し、納骨する=墓じまい完了
- 骨壺が経年劣化や、ご遺骨の状態によりお手入れが必要な時は、サポートあり。


ステップのほとんどで「代行」もしくは「サポートしてくれるサービス」があります。



提供しているサービスの違い


「わたしたちの墓じまい」「ミキワの墓じまい」も、墓じまいのほとんどの部分を代行、もしくはサポートしてくれます。
しかし、詳細を見て行くと「提供するサービス」「提供しないサービス」に、若干の違いがあります。
「わたしたちの墓じまい」と「ミキワの墓じまい」の提供するサービスの違い(費用の違いは別記事で紹介します)はこちら。
- 墓じまい・離壇を相談する時に、お寺さんとの調整役(代理人)になるかどうか
- 役所での行政手続きを代行するかどうか
- ご遺骨を遠方に運ぶ必要がある時、輸送を行うかどうか
数は少ないですが、なかなか重要な違いです。特に、お寺さんとの調整役や行政手続き代行は、お願いしたい方が多いと思います。
もう少し説明してまいりましょう。
お寺さんとの調整役(代理人)
- わたしたちの墓じまい:調整役になる。
- ミキワの墓じまい:調整役にならない。
「わたしたちの墓じまい」では、調整役となり、お寺さんとのやり取りを代行してくれるサービスがあります。
また、高額な離壇料の請求を受けた時は、提携先の専門家のサポートが入りますので、とても安心です。
「ミキワの墓じまい」ではQ&Aにもある通り「まずは、ご自身でお話ください」というご案内です。
確かに、お寺さんからしてみたら「第三者である方」が突然連絡してくるよりは、当事者さんがお話するべきでは?というスタンスも理解できます。
それでも「お寺さんとの交渉」は「墓じまいのトラブル」で検索したら、間違いない取り上げられるトラブルです。
「わたしたちの墓じまい」に調整役として入ってもらうことになっても、
お寺さんには「このような方から連絡があると事前に事情を説明」しておいた方が良いかもしれません。


このあたりの対応方法も「わたしたちの墓じまい」を選んだ際は、ぜひご相談ください。


行政手続きの代理
- わたしたちの墓じまい:代理はしないが、サポートはする。
- ミキワの墓じまい:有資格者が代理申請する。
「わたしたちの墓じまい」で対応していることは、サポートに留まります。
もし書き方や必要書類について質問があったら、サポートしてくれますので、気兼ねなくご相談ください。
一方「ミキワの墓じまい」では、有資格者が役所に行き代理申請してくれます。
STEP6 役所で必要な申請・手続きを行うで紹介した「改葬許可証」を代理で取得してくれますので、
少し面倒な手続きを代行してくれるのは、ありがたいですね。

ご遺骨の輸送
- わたしたちの墓じまい:輸送サービスあり。
- ミキワの墓じまい:輸送サービス(エリア限定)あり。
新しい納骨先が遠方になる場合も、よくあることですが、ご遺骨を自分で運ぶことに不安を感じる方も多いと思います。
- 落としたり、破損させたらどうしよう
- ご遺骨を運んでいる、という見た目も少し気になるかも
その不安はごもっともなこと。「わたしたちの墓じまい」を選ぶと、慣れたプロが大切に運んでくれますので、安心です。
輸送先は新しい納骨先なのか、自宅なのか、選択可能かどうか、ご希望をお伝えください。


墓じまいは、どこに頼めばよいのか?
記載した通り「わたしたちの墓じまい」「ミキワの墓じまい」も、墓じまいのほとんどの部分を代行、もしくはサポートしてくれます。
では、結局どこに頼めばよいのか?どうしたら良いのか?この記事では「純粋な提供サービス」に焦点をあてて結論付けたいと思います。
(費用の違いは、別記事で説明します)


提供サービスの違いの中で、ご自身が「1番やりたくないこと」を決めて、そのサービスを提供してくれる会社さんを選んでください。
- お寺さんとの相談・説明・調整を避けたいなら「わたしたちの墓じまい」を選択
- 行政手続きを避けたいのなら「ミキワの墓じまい」を選択
- ご遺骨の運搬が難しい場合は「わたしたちの墓じまい」を選択
サービスに何を求めて、何を重要視するか、ぜひご確認ください。


最後に「わたしたちの墓じまい」と「ミキワの墓じまい」の共通点を紹介します。
- 日本全国対応 (離島も対応していますが、見積もり時にご確認ください)
- 概算見積もり無料 (ぜひ見積もり合わせしてください)
- 営業電話はしない (相談した後のご意向確認のお電話はあります)
2社ともに「日本全国対応」のサービス規模をもっている、ちょっとした相談・概算見積もりが無料で可能、しつこい営業電話はしないとQ&Aに明記していることが、信頼できる気持ちを高めてくれます。
墓じまいで後悔しないために、自分はどんなサービスをしてほしくて、自分は何を重要視しているのか確認したうえで、ご連絡ください。






墓じまいの方法・メリットとデメリット


生涯独身予定の一人っ子の筆者が「きれいに墓じまいするために、墓じまいの方法・メリット・デメリット」について、紹介しました。
独身・独身予定の一人っ子ならではのメリット・デメリットもありましたが、誰にも共通するものもありました。
- Q墓じまいの手順や方法は?
- A
- 事前に親族に相談し、墓じまいの同意を得る
- 必要な手続きや書類を確認する
- 霊園・墓地の管理者に相談し、墓じまい(お寺さんなら離壇)の意思を伝える
- お墓に納められているご遺骨のお引越し先を決める
- 墓じまい・墓石の撤去を依頼する石材店や業者さんを決める
- 墓地のある自治体で必要な行政手続きを行う
- お墓・墓石の閉眼供養(=魂抜き・御霊抜き)を行い、ご遺骨を取り出す
- 業者さんに墓石の撤去をしてもらい、お墓を更地にして、管理者に使用権を返還する
- お引越し先へ改葬許可証を提出し、納骨する=墓じまい完了
- Q一人っ子が墓じまいをするメリットは?
- A
- 自分の終活にもなる・身辺整理ができる
- 継承問題が終わる・将来の負担/プレッシャーが軽減される
- お墓に関する費用が減る・維持管理などの負担が減る
- 無縁墓になる・お墓が荒れる心配がない
- 自宅の近くにお墓をお引越しさせたら、行きやすくなる
- Q一人っ子が墓じまいをするデメリットとトラブル
- A
- 親族への事前相談が不十分だった場合は、不和が生じる場合がある
- 親戚たちの家から、新しい納骨先が遠くなり容易に行けなくなる場合がある
- 価値観の違う人から、罰当たりと言われたり、非難される場合がある
- 墓じまいをするための費用は必要となる・費用負担の割合の相談も必要となる
- お寺さんと離壇の相談をしたら、高額な離壇料の請求など、こじれる場合がある
- 相談できる親戚がいても、実際の作業は1人でこなす場合がある
- 相談できる相手が少ない場合もあり、1人で全て決めないといけない場合もある
- Q墓じまいを「まとめて代行」できる会社は?
- A
- わたしたちの墓じまい (日本改葬協会)
- ミキワの墓じまい (お墓のミキワ)
- Q提供しているサービスの違いは?
- A
- 墓じまい・離壇を相談する時に、お寺さんとの調整役(代理人)になるかどうか
- 役所での行政手続きを代行するかどうか
- ご遺骨を遠方に運ぶ必要がある時、輸送を行うかどうか
- Q2社の共通点は?
- A
- 「日本全国対応」のサービス規模をもっている。
- ちょっとした相談・概算見積もりが無料で可能。
- しつこい営業電話はしないとQ&Aに明記している。
- Q墓じまいは、どこに頼めばよいのか?
- A
- 提供サービスの違いの中で、ご自身が「1番やりたくないこと」を決めて、そのサービスを提供してくれる会社さんを選んでください。
- 墓じまいで後悔しないために、自分はどんなサービスをしてほしくて、自分は何を重要視しているのか確認したうえで、ご連絡ください。
日常生活をこなしながら、親戚へ根回しをして墓じまいを進めていくこと、一筋縄ではいきませんね。


いくら年若くても、仕事もあれば私生活もあります。墓じまいにのみ、集中はできません。
墓じまいを行うには「時間」「気力」「体力」「気持ちの余裕」「費用」が必要で、墓じまいは「大変」です。
それでも「いずれは降りかかるお墓の継承問題」。独身一人っ子には避けられません。助けが得られるかどうかもわからないところ。
もちろん、全て自身で進めていくことも素晴らしいですが、つらい思いは少ない方が良いですね。
「墓じまい代行」を選択するのも「自分の」時間・気力・体力・気持ち・費用を大事にする方法です。
参考ホームページ