独身一人っ子と墓じまいと納骨堂:費用や種類・メリットとデメリット

独身一人っ子と墓じまいと納骨堂:費用や種類・メリットとデメリット お墓

「墓じまい」を考えた場合「新たな納骨先の候補」として「納骨堂」を検討する方は多くいます。

  • 普通のお墓より、管理が楽って聞いたから
  • 普通のお墓より、費用が控えめって聞いたから
  • お寺さんとの付き合いが、なくなるはずだから

気になるけれども、納骨堂について費用や種類、メリットやデメリットを把握している方は、少ないかもしれません。

日常生活でお墓について日ごろ考えることもないので、もちろん当たり前のことです。

しかし、全ての方にとって、また筆者のように「独身・子供なし・一人っ子」の方にとって、実は「墓じまい」は身近なもの。

現代のライフスタイルでは、お墓を継いでくれる人にも「自分の生活や都合」があります。

この記事では「墓じまい」を考えている方・気になる方へ「納骨堂」について、説明します。

(※この記事にはプロモーションが含まれます)

  • 30代、一人っ子の女性です。
  • 母と同居中。父と祖父母は他界しています。
  • 理由があって、生涯独身の予定です。
  • 墓じまいを考える理由はこちらの記事に書いています。

(なぜ生涯独身なのか?理由はこちらに書いています。好き嫌いが分かれる内容なので、ご興味ある方だけご覧ください。)

お伝えしたいポイントはこの通りです。

墓じまいと納骨堂
  • 納骨堂とは?どんな種類があるの?
  • 納骨堂の費用は?管理費は年間どれくらい必要?
  • 樹木葬との違いはあるの?
  • メリットとデメリットは?マナーはあるの?
  • 宗教は関係あるの?宗教で入れないこともあるの?
  • お参りする時のルールは?
  • 納骨堂の契約手順はどうしたら良いの?
  • 一人っ子でも大丈夫?・継承者や管理者は必要なの?

納骨堂とは?どんな種類があるの?

納骨堂とは?どんな種類があるの?
納骨堂とは?

「ご遺骨が納められた骨壺を収蔵する施設・建物・スペース」を納骨堂と呼びます。
「建物」と言うくらいなので、納骨堂は屋内の施設です。

一般墓の霊園・墓地 施設管理者は「寺院」「公営」「民営」などありましたが、納骨堂も同様です。

お寺さんが管理している納骨堂・自治体が管理している納骨堂・民間が管理している納骨堂があります。

全て同じ作りではありませんが、霊園・墓地の中に「一般墓エリア」「納骨堂エリア」「他のご供養方式のエリア」とエリアごとに分かれていることが多いです。

エリアは広く、自分のお墓以外はあまり立ち寄りませんので、他のエリアを目にする機会も少ないかもしれませんね。

そして、一口に納骨堂と言っても「種類」は複数あります。

  • ロッカー型の納骨堂
  • 仏壇型の納骨堂
  • 自動搬送型の納骨堂
  • 墓石型の納骨堂
  • 位牌型の納骨堂
  • 合祀型の納骨堂

思ったより種類が多かった。。。と思われる方はいませんか?筆者は「こんなに種類があるのね」と思いました。

それぞれの種類について「どんな感じでご供養することになるのか」少し説明します。

ロッカー型の納骨堂

装飾は違いますが、駅などにある「コインロッカー」を想像してください。

ロッカー型の納骨堂

手前の方が上下2段、写真右奥が上中下の3段になっていると思います。

なんとなく「なるほどね」と、ロッカー型と呼ばれるのが分かります。

  • ロッカー型納骨堂の種類
    • 参考写真は「扉がついている」ので「ロッカー式」のロッカー型の納骨堂。
    • 「扉がついていない」ロッカー型の納骨堂は「棚式」と呼ばれます。
    • 施設によっては、ロッカー型と区別して「棚式の納骨堂」と呼ぶこともあります。
  • 見た目・装飾
    • 写真は、THE仏壇のような装飾がされていますが、施設によってはシックであったり、墓石感があったりするような見た目のロッカー型納骨堂もあります。
  • 納められる柱数
    • ロッカー型の納骨堂は、あまり大きくはないので、納められるご遺骨の柱数には制限があります。
    • 一般的に「1~約4柱」。多くても「8柱」です。

納骨堂のなかでも、このロッカー型納骨堂は比較的安価なタイプに分類されます。

また、上・中・下段で価格も異なりますが、費用面については後ほど説明します。

仏壇型の納骨堂

小さめのお仏壇が、ずらーっと連なっているかたちの納骨堂です。

仏壇型の納骨堂

上段にお仏壇(扉の有無は施設による)、下段にご遺骨を納めるスペースがあるのが一般的です。

写真では下段が見えませんが、下の方にご遺骨の安置する棚がついています。

  • 見た目・装飾
    • 施設によってはシック、豪華、高級感があるような見た目の仏壇型納骨堂もあります。
  • 納められる柱数
    • ロッカー型と比較すると仏壇型は大きいですが、無制限に収蔵できるわけではありません。
    • 大型の仏壇型だと「10柱」ほど、ご遺骨を納められます。
  • ご位牌・仏具スペースの有無
    • 仏壇型の納骨堂には、しっかりとご位牌や仏具、お供えを置けるスペースがあります。
    • 自宅にあるようなお仏壇と、同じ感覚でお参りができます。

価格は、装飾やご遺骨収蔵可能数、大きさ、デザインなどで、幅があります。

自動搬送型の納骨堂

お参りスペースで待っていると、ご位牌などが自動的に運ばれてくる納骨堂です。

マンション型/カード式の納骨堂・と呼ばれることもあります。

  • バックヤードに、各ご家族が納めたご遺骨やご位牌が保管されている。
  • お参りスペースには、エレベーターのような扉がある。
  • お参りに来た人がお参りスペースで専用カードで操作する。
  • お参りスペースまで、ご位牌・ご遺骨が自動的に運ばれてくる。
  • 見た目・装飾
    • モダン・シック・暖かい系のあつらえで整えられていることが多いです。
    • 心安らぐ雰囲気を演出している納骨堂もあります。
  • 納められる柱数
    • こちらも、無制限にご遺骨を預けられるわけではありません。
    • 「8柱」ほどが目安です。
  • ご位牌・仏具スペースの有無
    • ご位牌や仏具、お供えを置ける台・カウンターが扉の前に設置されていることが多いです。
    • お花などを持参した場合も、お供えすることができます。
  • 参拝スペース
    • パーテーションで区切られていることもあるので、人の目を気にせずにお参りできます。

墓石型の納骨堂

一般墓の屋内バージョンと思っていただけたら分かりやすいと思います。

室内墓地や室内墓とも呼ばれ、一般墓が屋内にあるのとほぼ変わりはありません。つまり、自身で墓石を準備する必要があります。

墓石のサイズ感は小さめと言われていますが、元のお墓より小さくなった・大きくなったと感じる方、両方いるかもしれません。

また、一般墓と同じようにお参りすることが可能です。

一般墓とは「お墓を想像して」と言われたら想像するようなお墓です。
いわゆる、墓石があって・子供や子孫が継承して・歴代のご先祖様を未来にわたって、ご供養するお墓のことです。

位牌型の納骨堂

ご位牌が他の方のご位牌と一緒に並べられるタイプの納骨堂です。

あくまで施設の一例ですが、あるスペースにひな壇状の棚がたくさんあり、そこにご位牌が並べられていきます。

ご位牌はなるべるたくさん置けるよう・整然としているように、同一規格で整えられます。

  • ご位牌とご遺骨の納められ方
    • 施設によって異なります。
    • ご位牌とご遺骨を一緒に納めるタイプ、遺骨のみ他のスペースに収蔵するタイプがあります。
  • 納められる柱数
    • ご位牌は1人につき、1つが基本です。
    • 位牌型の納骨堂に納める際、祖父の横に祖母を置いてほしい、は少し難しいです。
  • ご位牌・仏具スペースの有無
    • ご位牌はならんでいますが、個人で使えるスペースにはかなり限りがあります。

合祀型の納骨堂

ご遺骨を骨壺から取り出し、血縁関係のない方と一緒にご供養するタイプの納骨堂です。

合祀とは、骨壺からご遺骨を取り出して、他の方のご遺骨と合同で供養する方法です。ご遺骨は他の方のご遺骨と混ざることになります。

ロッカー型・仏壇型などに納められているご遺骨も、契約期間が満了したら、納骨堂内の合祀墓に移される場合もあります。

合祀が気になる場合「ご遺骨の行方」を予め確認する必要があります。

納骨堂の費用は?管理費は年間どれくらい?

納骨堂の費用は?管理費は年間どれくらい?

納骨堂の平均購入価格は「77.6万円」です。(第14回お墓の消費者全国実態調査(2023年))

しかし、一口で納骨堂と言っても、色々なタイプのご供養方法があることは、先述した通りです。

選択する納骨堂のタイプによって、費用も増えたり・減ったりと変動します。

また、ご供養の方法や維持管理費のような諸経費、細かいことを言えば、地価が高い土地に納骨堂が建っているなど、諸条件により費用に差が生じます。

まずは、各タイプのざっくりとした費用感についてお伝えします。

  • ロッカー型の納骨堂:20万円~
    • コインロッカーのように区割りされた納骨堂。
    • 上段・中段・下段により料金は異なります。
    • ちょうど目線があう位置は料金が高め、上の段・下の段は低めの設定になります。
  • 仏壇型の納骨堂:個人30万円~/家族100万円~
    • 小さめのお仏壇が、ずらーっと連なっているかたちの納骨堂。
    • 個人用・ご家族用・柱数により、費用は変わります。
  • 自動搬送型の納骨堂:80万円
    • 参拝スペースまで、自動的にご位牌やご遺骨が運ばれてくる納骨堂。
    • 施設設備の新旧により、費用は変動します。
  • 墓石型の納骨堂:個人でも100万円~
    • 屋内にある一般墓だと思うのが1番想像しやすいです。
    • 屋外の一般墓と同じように墓石を建てるため、納骨堂の中でも高額になります。
  • 位牌型の納骨堂:10万円~
    • 血縁関係のない他の方のご位牌と一緒に並べられるタイプの納骨堂です。
    • 納骨堂の中でも、比較的控えめな費用です。
  • 合祀型の納骨堂:10万円ほど
    • 納骨堂の中でも、極力費用を抑えられるタイプの納骨堂。
    • ご遺骨は他の方のご遺骨とまとめられますので、個別に会うことはできません。

墓じまいの費用の記事でも、墓じまいのトータル費用に幅ができる要因として「新たな納骨先」を上げました。

納骨堂だけでも、10万円から100万円以上と幅がありますので、納骨堂に納めたいと決まっても、

どのタイプにするか、希望と予算の折り合いをつけないといけません。

年間管理費はどれくらい?

契約する納骨堂の種類で費用が変わりますが、年間管理費も施設により異なります。

「年間の維持管理費」の相場は「1万円~」、こちらも施設により幅があります。

費用が変動する要因は、このようなものが挙げられるでしょう。

  • 納骨堂が交通のアクセスが良い場所に建っている
  • 納骨堂が建っている土地の地価が高い
  • 法要の規模や回数
  • 施設の状態 (新旧・機器の入替・屋内設備の豪華さ)
  • 提供・付随するサービスの手厚さ
  • 建物にかかった・かかっているコスト

納骨堂としての機能を維持するための費用ですから、初期投資を頑張った納骨堂の年間管理費は比較して高額になりえます。

また、日常的/定期的に行う法要・サービスの回数と手厚さ・接遇の提供によっても、変わります。

相場は「1万円~」ですが、豪奢な施設になればなるほど、年間管理費は高額になると考えて、問題ありません。

  • 初めから「合祀」する場合は、この管理費が不要になる場合もあります。
  • 施設によては、複数年分まとめてお支払する方法もあります。

納骨堂と樹木葬の違い

納骨堂と樹木葬の違い

墓じまいを考えている方が、新たな納骨先として考えている場所は、納骨堂だけではありません。

例えば、継承者や管理者が不要になる「樹木葬」や「散骨」が候補として考えられます。

一方、継承者・管理者が引き続き必要な「一般墓」、紛失の危険性や供養をしている方が亡くなった時に困る「手元供養」のようなご供養方法は、

墓じまいを考えている方の候補には、あまり挙がらないかもしれませんね。

では「新たな納骨先」として良く候補に挙げる「樹木葬」と「納骨堂」の違いについて、ざっくりと説明します。

(散骨との違いは分かりやすいと思うので、ここでは省略します)

納骨堂と樹木葬の違いはこちら。

  • 施設のある場所
    • 納骨堂は「屋内」、樹木葬は「屋外」にある。
  • お墓の見た目
    • 納骨堂には墓石型もあるが、ロッカー型・自動搬送型もあり、一般的なお墓の見た目と異なるものが多い。
    • 樹木葬は、名前の通り木々が墓標。こちらも、一般的なお墓の見た目とは違う。
  • 費用
    • 納骨堂の平均購入価格は「77.6万円」、樹木葬は「66.9万円」(第14回お墓の消費者全国実態調査(2023年))。
    • 樹木葬は個人の墓標を植えるか、合同にするか、形態により費用が変動するが、やや樹木葬の方が控えめな価格。

樹木葬については、また別記事で詳しく書きます。

納骨堂のメリット・デメリット

納骨堂のメリット・デメリット

納骨堂にも、メリットと思える良さと、デメリットと思える心配があります。

納骨堂のメリットとデメリットをいくつか挙げてみます。

納骨堂のメリット
  • 納骨堂は屋内の施設のため、雨天・猛暑など天候に左右されず、お参りができます。
  • 屋外と異なり、冷暖房のある施設のため、体力に自信がない方も気楽にお参りできます。
  • お墓掃除や草取りのような、お墓の美観を保つための手間はかかりません。
  • 一般的なお墓より、費用を抑えられることが多いです。
  • 納骨堂はお参りしたい人がいつでも簡単に来られるように、駅の近くなど交通のアクセスが良い場所にあります。
  • 納骨堂に納めると、お骨の管理者は納骨堂の運営者に移るため、無縁仏になる心配はなく、お墓が荒れることもありません。
  • 一般墓では、誰がお墓を継ぐのか問題になりがちですが、納骨堂の場合は心配不要です。
  • 運営母体が寺院の納骨堂であっても、檀家になる義務はありません。(お寺さんに要確認)
  • 宗教や宗派は、基本的に関係なく誰でも入りやすいです。
納骨堂のデメリット
  • お供えできるものに制限があり、またお参りできるスペースにも限りがある場合があります。
  • 故人をなぐさめるためのお線香にも制限があります。
  • 施設の老朽化や、納骨堂運営母体の存続の有無、将来のことに不安を抱く場合があります。
  • 合祀された後は、ご遺骨を取り出すことはできなくなるため、家族・親族間でトラブルが起きる可能性もあります。
  • 自宅よりアクセスが良くなったとしても、他のご親戚からは遠くなる可能性もあります。
  • 納められる柱数を超過したら、別のスペースの購入が必要、もしくは粉骨してご遺骨自体を小さくしないといけません。

メリット:納骨堂は屋内施設

  • 納骨堂は屋内の施設のため、雨天・猛暑など天候に左右されず、お参りができます。
  • 屋外と異なり、冷暖房のある施設のため、体力に自信がない方も気楽にお参りできます。

屋外のお墓の場合、お墓参りする日の天候は気になるもの。

雨風が強いなど天候が悪い時に、屋根のない場所でお墓のお手入れやお参りをするのは大変です。

しかし、納骨堂は「屋内施設」のため、天候をそこまで気にする必要はありません。

屋外のお墓より、気軽に・気負わずお参りができます。

また、納骨堂は基本的に「冷暖房がある施設」なので、酷暑も寒さも屋内に入れば気になりません。

どこまで冷暖房が行き届いているかは施設によりますが、屋外のお墓に比べたらお参りする「環境」は格段に良くなります。

屋外のお墓だと、通路が整備されていないところも多いと思いますが、納骨堂は車いすでもお参り可能です。

メリット:お墓の清掃不要

  • お墓掃除や草取りのような、お墓の美観を保つための手間はかかりません。

屋外の一般墓の場合、雨風にも晒され土埃もつくので、お参りに行ったらお墓を磨く方も多いと思います。

しかし、納骨堂は屋内施設のため、雨風・土埃を気にする必要はありません。

また、館内・施設の清掃や美観の確保は、納骨先側でしてくれますので、環境整備やお墓の美観に、そこまで細やかになる必要もありません。

お墓のお手入れが基本的に不要であることは、お参りする側としては本当に楽になるかと思います。

ちょっと埃が見えたら自分でサッと掃除する、もちろん問題ありません。

メリット:購入費用が控えめ

  • 一般的なお墓より、費用を抑えられることが多いです。

納骨堂の平均購入価格は「77.6万円」、一般墓「152.4万円」、樹木葬「66.9万円」です。(第14回お墓の消費者全国実態調査(2023年))

平均を比較したら、一般墓の半分で納骨堂は購入できます。

また、納骨堂にも色々ご供養の種類があり、その種類により価格は変動します。

  • ロッカー型の納骨堂:20万円~
  • 仏壇型の納骨堂:個人30万円~/家族100万円~
  • 自動搬送型の納骨堂:80万円
  • 墓石型の納骨堂:個人でも100万円~
  • 位牌型の納骨堂:10万円~
  • 合祀型の納骨堂:10万円ほど

墓じまいのトータル金額の下と上に大きな開きができる原因は、この「新しい納骨先の価格」。

費用を抑えようとしたら10万円ほどで済むときもありますが、上限を定めない時は数百万にもなります。

そして、納骨堂の年間管理費の相場は「1万円」。

納骨堂の「維持管理費」「建物・提供するサービスにかかるコスト」や「土地価格」が高い納骨堂の年間管理費は、高くなります。

年間管理費が相場の納骨堂を購入した場合、寺院の墓地を所持している方は、年間管理費がかなり抑えられるのではないでしょうか。

メリット:交通アクセスが良い

  • 納骨堂はお参りしたい人がいつでも簡単に来られるように、駅の近くなど交通のアクセスが良い場所にあります。

なぜ一般墓の墓じまいを検討しているのか?その理由の1つに「交通アクセスの悪さ」が挙げられます。

お参りに行きたくても、気軽に行けない、どこか良い場所はないだろうかと墓じまいを考える。

納骨堂が利便性の良い場所に多くある理由は、お参りする人が、気軽に行けるように・行きたい時に行けるようにするためです。

「駅前」「駅数分圏内」など、非常に交通のアクセスが良い場所に建っている場合が多いです。

メリット:無縁墓にならない

  • 納骨堂に納めると、お骨の管理者は納骨堂の運営者に移るため、無縁仏になる心配はなく、お墓が荒れることもありません。

筆者について言えば、独身・子供なし・一人っ子。もう一人、継承者の候補はいますが彼に迷惑もかけたくないのが本音です。

筆者が継承者のお墓の関係者は母の兄弟などいますが、筆者に何かあった後は、ゆるやかに荒れて行くのだろうと察します。

そして、行きつく先は「荒れ果ては無縁墓」。さすがに嫌です。

納骨堂の場合は、ご遺骨を納めた後、一定の契約期間が終了したら・購入者がなくなったら、納骨堂が代わりにご供養してくれます。

納骨堂に入れたら「無縁墓の心配は無用」となります。

メリット:継承者不要

  • 一般墓では、誰がお墓を継ぐのか問題になりがちですが、納骨堂の場合は心配不要です。
  • 運営母体が寺院の納骨堂であっても、檀家になる義務はありません。(お寺さんに要確認)

墓じまいを検討する人の「墓じまいをする理由」には「継承者がいない」「いるけど、負担になるから墓じまいをしあい」も挙げられます。

しかし納骨堂は、一般墓のように、お墓がある限り「管理者」や「継承者」が必要で、寺院の墓地なら檀家になる必要がある方式とは異なります。

納骨堂は「檀家になる必要もなく」「継承者」「管理者」は不要です。

独身・子供なし・一人っ子の筆者は、この制度は有り難い限り。

無縁墓の心配不要で書いた通り、仮に筆者に何かあったとして、連絡を取れる人がいなくなったとしても、納骨堂が未来にわたりご供養してくれます。

継承関係で親戚に迷惑をかけることはありません。

メリット:宗教・宗派は関係ない

  • 宗教や宗派は、基本的に関係なく誰でも入りやすいです。

納骨堂は、特定の宗教・宗派に制限された施設ではありません。

無宗教の場合も、等しく使用することが可能です。

自分がしっかり把握していなくても、おおよそは仏教の〇〇宗など、家として入っている宗派があることが多いです。

そこを特別の理由がなく無宗教にする必要はないかもしれませんが、いずれにしても宗教・宗派で断られることはないでしょう。

この記事では「納骨堂」に焦点をあてて、メリットを説明していますが、

こちらの記事では「一人っ子」に焦点を当てて、墓じまいのメリットを説明しています。

デメリット:線香や生花などのお供えに制限あり

  • お供えできるものに制限があり、またお参りできるスペースにも限りがある場合があります。
  • 故人をなぐさめるためのお線香にも制限があります。

一般墓で、お線香を焚くことに制限はあまりないと思いますが、やはり「屋外施設」だからでしょう。

一方、納骨堂は「屋内施設」。防火管理の観点から「お線香が制限される」場合が多いです。

墓石型の納骨堂を購入したら、施設により「お線香OK」かもしれませんが、基本的に「火気厳禁」です。

屋内・たくさんの人が利用するので、匂いが染みつくことも理由かもしれません。

お墓参りと言えば、お線香もそうですが「生花」を持参される方も多いでしょう。

持参自体は可能な納骨堂ばかりだと思いますが、納骨堂の美観や管理の視点から、必ず持ち帰らないといけません。

もし枯れているお花が放置されていたら。それを見た人は「管理が行き届いていない」「あまり良い気持ちがしない」と感じるかもしれません。

「生花」の持参は問題ないですが「持ち帰り」が必要です。

生もので言えば、個人が好きだった食べ物のお供えも同様です。

衛生問題も発生しますので、食べ物を持参した際も、必ず持ち帰らないといけません。

Q
お供えできるものに制限はあるの?
A

あります。詳細は、気になる納骨堂へ直接ご確認ください。

  • お線香:防火管理のため、一部を除き禁止の場合が多いです。
  • 生花:美観のため、持参したら持ち帰りましょう。
  • 食べ物:衛生管理や匂いもあるため、持参したら持ち帰りましょう。

デメリット:運営母体の破綻

  • 施設の老朽化や、納骨堂運営母体の存続の有無、将来のことに不安を抱く場合があります。

施設の老朽化は、どうしても年数が経つと目に見える形でもわかるようになります。

それを都度修繕してくれたら、問題はありません。

しかし、運営母体の経営がかんばしくなかったら?

何のための年間管理費かわからなくなりますし、心配する気持ちが膨らむのも当たり前です。

過去にも、納骨堂の運営母体が事前の連絡なく破綻し、建物に入ることができなくなりました。

ご遺骨すら、手元を離れているので取り返すことすらできません。

ご遺骨を勝手に動かすことは法律でも禁止されていますで、何もできない状態でした。

納骨堂を検討している方は、経営母体の運営状態・開館して何年経ったか・館内の美観は保たれているか、時には実際に足を運んで注意する方が不安を解消できます。

納骨堂の方へ直接聞くのも1つです。(経営状況が悪いと言う職員さんはいないと思いますが・・・)

ちなみに、納骨堂の運営母体は「公営・民間・寺院」が多くを占めます。

Q
施設の老朽化や突然の閉鎖が怖い。
A

おっしゃる通りです。契約前の検討段階で、下記ご確認ください。

  • しっかりしている納骨堂なら、施設は清潔で美観が保たれています。
  • 開館年数が長いと良いわけではありませんが、経営を続けてきた証拠になります。
  • 実際に見学して、施設内部を見るのも大事です。
  • 自動搬送式などの定期点検や入替の有無について聞いたら、どれだけ施設を大事にしているかヒントになります。

デメリット:合祀された場合

  • 合祀された後は、ご遺骨を取り出すことはできなくなるため、家族・親族間でトラブルが起きる可能性もあります。

合祀とは、骨壺からご遺骨を取り出して、他の方のご遺骨と合同で供養する方法。

ご遺骨は他の方のご遺骨と混ざることになり、個別に取り出すことは極めて困難・不可能と思っておくべきです。

人によっては、ご遺骨と「個別」に会いたいと思われるかもしえません。

血縁関係のない方と混ざると、誰かわからなくなってしまう・・・筆者も、この感情は理解できます。

この感情が原因で、事前に親族間でご供養方法を相談・共有しておかないと「勝手なことをした」と思われてしまい、トラブルに発展します。

墓じまいを含め、ご供養の方法も事前に相談して、同意を得ておく、これが大事です。

Q
合祀とは?個別に会えなくなるの?
A

会えなくなります。親族間のトラブルに発展しますので、事前によくご相談ください。

  • 骨壺からご遺骨を取り出し、血縁関係のない方と一緒にして供養することが合祀です。
  • 混ぜられたご遺骨から、特定の方を取り出すのは非常に困難です。
  • 合祀を受け入れられない方もいます。気持ちを尊重したうえで、相談が必要です。
  • 納骨堂の契約期間が満了したら、結果的に合祀される場合が多いです。

デメリット:納骨堂が遠いと言う人もいる

  • 自宅よりアクセスが良くなったとしても、他のご親戚からは遠くなる可能性もあります。

自分にとっては、行きやすくなって満足できる納骨堂だったとしても、逆に遠くなったと思う人もいるかもしれません。

納骨堂が自宅から遠方になった人が、もし月に1回はお墓参りに行っていたら?

その気持ちへの感謝や気遣いは、忘れてはいけません。

Q
墓じまいする前のお墓の方が行きやすかったと言われた。
A

そうおっしゃる方はいると思います。

  • 墓じまいをするうえで「最も時間と労力と費用を費やした方」の都合と希望が優先されるべきだと思います。
  • その方が、自宅近くの納骨堂にしたいと希望したら、その気持ちが優先されるべきだと思います。
  • (それでも嫌なら、では将来の管理はヨロシクと言いたくなります)
  • 正論を言えば「これまでの感謝と遠方になって申し訳ないという気持ち」と伝えて、納得を得られたら1番です。

デメリット:いっぱいになった場合は?

  • 納められる柱数を超過したら、別のスペースの購入が必要、もしくは粉骨してご遺骨自体を小さくしないといけません。

納骨堂の種類や大きさにより、納骨できる柱数に上限があります。

ご遺骨の収蔵スペースが広い納骨堂は高額になる傾向に、最初から合祀する場合は個人で収蔵スペースを購入する必要はないので、安価になります。

収蔵スペースがいっぱいになった場合は、新たにスペースを購入するか、ご遺骨を粉骨して体積を減らす方法も考えられます。

Q
購入した納骨堂がいっぱいになったら?
A

新しいスペースの購入・粉骨してご遺骨を小さくする方法があります。

  • ロッカー型:一般的に「1~約4柱」。多くても「8柱」。
  • 仏壇型:大型だと「10柱」ほど。
  • 自動搬送型:「8柱」ほど。

粉骨は個人でもできますが、精神的につらいかもしれません。衛生面で気になる方も、当然いらっしゃるでしょう。

粉骨を代理で請け負ってくれる会社を簡単に紹介します。

料金は「屋内保存・骨壺のサイズが小さめ」の場合は比較的お安め「屋外保存・骨壺のサイズが大きめ」の場合は、高めの傾向があります。

料金の幅「14,300円~33,000円 (税込)」。

ご遺骨の洗浄や乾燥が必要な場合は、追加費用が発生する場合があります。

納骨堂でのマナー・ルール

納骨堂でのマナー・ルール

屋外の一般墓と比較すると、納骨堂のお参り方法やマナーは違うものがあります。

施設ごとにルールは異なりますが、一般的なものを紹介します。

制限されること
  • お供えできるものに制限があります。
    • お線香に火を付けること
    • アルコール
    • 生ものを放置すること
  • お参りできるスペースやお供え物を置けるスペースに制限があります。
    • 仏壇型の納骨堂など専用スペースが比較的広いタイプは、置き場所があります。
    • 位牌型やロッカー型など、専用スペースが狭めな納骨堂は、置くスペースに余裕がない場合が多いです。
納骨堂でのマナー
  • 大声や過度な笑い声は控えましょう。他の方もお参りに来ています。
  • 納骨堂は故人への祈りをささげる場所です。華美な服装・露出の多い服、派手なアクセサリーは控えましょう。
  • お供えものを持参した場合は、基本的に全て持ち帰りましょう。生ものや匂いのあるものは、他の方へのご迷惑になる可能性があります。
  • 日々お参りできる環境を整えてくれている、管理事務所の方へのご挨拶も大切です。

一般墓にお参りに行くイメージで支度すると、せっかくのお供えができない場合もあります。

わからないことがあった時は、事前に納骨堂の管理事務所に確認が必要です。

お参りをする際は、納骨堂の開館時間(閉館日)、システムメンテナンス実施の有無など、把握しておくとスムーズです。

納骨堂の購入・契約手続き

納骨堂の購入・契約手続き

墓じまいとは関係なく、自分のために生前契約しようとお考えの方もいると思いますが、納骨堂の契約手続きの流れはおおよそ同じです。

自分が入る予定でもあっても、大切な方に入ってもらう場合であっても、とても大事な場所に変わりはありません。

情報収集はできるだけ詳細に、かつ丁寧にすることをおすすめします。

また、デメリットの項目でも書きましたが、どのような雰囲気なのか・管理状況なのか、手間でも実際に足を運んで目にすることは重要です。

墓じまいの流れで購入する方

墓じまいの流れの一環で進めている方は「墓じまいの9のステップ」の「STEP4」に該当します。

墓じまいの9のステップ
  1. 事前に親族に相談し、墓じまいの同意を得る
  2. 必要な手続きや書類を確認する
  3. 霊園・墓地の管理者に相談し、墓じまい(お寺さんなら離壇)の意思を伝える
  4. お墓に納められているご遺骨のお引越し先を決める
  5. 墓じまい・墓石の撤去を依頼する石材店や業者さんを決める
  6. 墓地のある自治体で必要な行政手続きを行う
  7. お墓・墓石の閉眼供養(=魂抜き・御霊抜き)を行い、ご遺骨を取り出す
  8. 業者さんに墓石の撤去をしてもらい、お墓を更地にして、管理者に使用権を返還する
  9. お引越し先へ改葬許可証を提出し、納骨する=墓じまい完了

墓じまい全体の流れは、こちらのページに詳しく書いてあります。

納骨堂の契約・購入手続きの流れはこちら。

  1. 納骨堂を探し、気になる納骨堂を見つける
  2. 資料請求を行い、価格や規約など比較
  3. 実際に見学へ行き、実際の雰囲気を確認
  4. 契約をすると決めた納骨堂に、契約手続きを連絡
  5. お支払完了
  6. 改葬許可証を提出し、納骨

自分のために生前購入する方

自分のために生前購入する方の納骨堂の契約・購入手続きの流れはこちら。

  1. 納骨堂を探し、気になる納骨堂を見つける
  2. 資料請求を行い、価格や規約など比較
  3. 実際に見学へ行き、実際の雰囲気を確認
  4. 契約をすると決めた納骨堂に、契約手続きを連絡
  5. お支払完了=手続き完了

存命中に納骨堂の購入手続きをする場合は、年間管理費の支払いについて必ずご確認ください。

「年間の維持管理費」の相場は「1万円~」。こちらも幅があり、豪奢で接遇が行き届いた納骨堂は高額になります。

この年間管理費が生前契約した場合は「いつから発生するのか」「複数年分まとめて支払う必要があるのか」「その金額は」これらを確認しないとトラブルの元になり得ます。

  • 一事前に一括・複数年分支払う納骨堂
  • 契約した時点で支払い義務が発生する納骨堂
  • 納骨した時点から支払い義務が発生する納骨堂
  • 発生しない納骨堂、もしくは年間管理費が発生しないタイプ(例:合祀型)の納骨堂

墓じまいの流れで、すでにご遺骨がある方は「費用が発生するタイミング」や「支払方法」は、大きな問題ではないかもしれません。

しかし、自分のために事前に用意する方は、年間管理費の発生するタイミングと金額について、事前に確認してください。

また、年間管理費以外に「手付金」が必要な納骨堂もありますので、いつどこのタイミングでどんな種類の費用が発生するか、費用の流れもあわせてご確認ください。

生きている時に「お墓のことを考える」なんて、縁起が・・・と心配な方もいると思います。

しかし、元気な時に「お墓のことを考える」ことは、決して縁起の悪いことではありません。長寿につながるという話もあるくらいです。

また、時間・体力・気力の余裕がありますので、いきなり焦ることもなくなります。

手続きに必要な書類

一般的に、契約時に提示・提出が必要な書類はこちら。(最終的には施設にご確認ください)

  • 本人が確認できる書類・証明書
  • 印鑑
  • 住民票 (戸籍謄本の場合もある、期限に注意)
  • 口座番号が確認できるもの・届出印 (費用の支払い方法による、例:分割など)

他、どのタイプの納骨堂に納めるかで、追加資料・情報提出のお願いがある時もあります。

例えば、緊急連絡先・家紋を彫る場合は家紋が分かる写真など・個人のお顔写真や映像などが挙げられます。

既に納めるご遺骨がある場合は「改葬許可証」の提出が求められます。

納骨堂の選び方はどうしたら良い?

納骨堂の選び方はどうしたら良い?

では、どのように納骨堂を見つけたらよいのか?選んだらよいのか?

納骨堂は「公営・民間・寺院」、色々な運営母体があり、思っている以上に納骨堂の数は多いです。

選べるのは良いけど、どうやって選んだらよいかわからない!情報が多すぎる!おっしゃる通りです。

まず、下記ポイントを心に留めながら納骨堂を検討してください。

納骨堂を選ぶときの心構え
  • 故人の希望はあったか?自分の納骨堂なら、自分はどうしたいか?
  • 納骨堂の購入にだせる予算は?
  • その予算と希望の納骨堂のタイプは、金額のつり合いが取れているか?無理をしていないか?
  • 納骨堂の所在地は?行きやすい場所にあるか?交通のアクセスは良いか?
  • 納める柱数で価格が変わるので、誰を入れるか決まっているか?
  • 運営母体に期待することは?行き届いた設備・接遇か?母体の存続に不安がないことか?

ネットで検索したら、たくさん表示されますが、こちらでは「お任せできる会社さん」を紹介します。

  • お墓・霊園探しならライフドット (全国対応)
  • わたしたちの墓じまい (墓じまいが同時の方は特におすすめ)
  • ミキワの墓じまい (墓じまいが同時の方は特におすすめ)
  • ゆめみどう (東京都のみ)

お墓・霊園探しならライフドット

全国対応・納骨堂の希望所在地など入力したら、資料を郵送してくれます。

ライフドットさんの「おススメポイント」はこちら。

  • 全国の霊園・墓地に対応(納骨堂や樹木葬をふくむ)
  • 簡単な入力内容で、希望する供養先の情報がもらえる
  • 終活カウンセラーやお墓ディレクターが中立な立場でサポート
  • 新しく開かれた霊園など最新情報を取り揃えている
  • 予算や疑問点など、相談へのサポートをしている

ちなみに、資料請求の際に入力する内容は「お墓を建てたい場所」「希望する墓タイプ(納骨堂・樹木葬・一般墓・永代供養墓)」「氏名」「メールアドレス」「電話番号」「住所」「DMの希望」。

「無理な営業電話」はしないと明記していること、そのようなことがあった場合は、相談先・報告先の番号も記載していることは、安心できるポイントです。

わたしたちの墓じまい

全国対応・墓じまいと一緒に納骨堂を検討される方は、紹介・提案をしてくれます。

わたしたちの墓じまいは「墓じまい」の流れで、新たな納骨先を探している方におススメです。

  • 全国対応・納骨先の相談・紹介・提案サービスあり
  • 紹介できるお墓の種類
    • 納骨堂・樹木葬・散骨・公営墓地・霊園・寺院
    • 納骨堂は10万円~
  • 納骨堂の紹介だけではなく、離壇サポート・代行、ご遺骨の輸送やお坊さんのお手配など各種サービスあり
  • ベテランスタッフや年間施工件数が数十件あるスタッフもいる、プロが多い会社さん

ゆめみどう

東京港区、口コミの高評価No.1にも選ばれた、評価の高い納骨堂です。

ゆめみどうさんは東京港区にある納骨堂。他の会社さんと異なり全国展開ではなく、地域に根差した納骨堂です。

  • ホームページには、360°パノラマビューワーの体験ツアーあり
  • 直接行くのを躊躇っても、ウェブのみで雰囲気を確認することができる
  • 口コミ・友人に薦めたい・お参りしやすい納骨堂で「No.1」に輝いた実績
  • 内装にもこだわりがあり、三越伊勢丹監修のデザインで心休まる気品のある空間を演出
  • 施設の安全、耐震設計にも配慮している

ミキワの墓じまい

全国対応・墓じまいと一緒に新たな納骨先を検討される方は、紹介・提案をしてくれます。

ミキワの墓じまいも「墓じまい」の流れで、新たな納骨先を探している方におススメです。

海洋散骨に力を入れているので、納骨堂から離れますが紹介させてください。

  • 全国対応・納骨先の相談・紹介・提案サービスあり
  • 紹介できるお墓の種類
    • 海洋散骨・永代供養墓(合祀墓)
    • 海洋散骨(個別散骨):10万円~
    • 海洋散骨(代理散骨):2.5万円~
    • 海洋散骨(合同代行散骨):3.5万円~
    • 永代供養墓(合祀墓):3万円~
  • 行政手続きの代行やお坊さんのお手配など、各種サポートサービスあり

独身一人っ子と墓じまいと納骨堂

独身一人っ子と墓じまいと納骨堂:費用や種類・メリットとデメリット

独身・子供なし・一人っ子が「お墓の将来」について考えるとき、こんなことが心配になります。

  • 継承者がいないことで、お墓が荒れていく
  • 継承者がいないことで、お墓が無縁墓になってしまう
  • 親戚に継承者してくれる人がいそうでも、その人の負担になるのではないか

これらは一人っ子だけの心配ではありませんが、一人っ子はより強く感じる心配です。

また、墓じまいを検討している最中なら、より一層、継承について深く考えるでしょう。

墓じまいをして取り出したご遺骨の「新たな納骨先」に悩んだら「継承者が不要」な「納骨堂」を候補に入れてみてはいかがでしょうか。

Q
納骨堂とは?どんな種類があるの?
A

「ご遺骨が納められた骨壺を収蔵する施設・建物・スペース」を納骨堂と呼びます。また、納骨堂と一口で言っても、複数種類があります。

  • ロッカー型の納骨堂:駅などにあるコインロッカーの形状をした納骨堂
  • 仏壇型の納骨堂:小さめのお仏壇が、ずらーっと連なっているかたちの納骨堂
  • 自動搬送型の納骨堂:お参りスペースに、ご位牌などが自動的に運ばれてくる納骨堂
  • 墓石型の納骨堂:室内墓地や室内墓とも呼ばれ、一般墓が屋内にあるのとほぼ変わらない納骨堂
  • 位牌型の納骨堂:ご位牌が他の方のご位牌と一緒に並べられるタイプの納骨堂
  • 合祀型の納骨堂:ご遺骨を骨壺から取り出し、血縁関係のない方と一緒にご供養する納骨堂
Q
納骨堂の費用は?
A

納骨堂の種類によって、かなり幅があります。

  • ロッカー型の納骨堂:20万円~
  • 仏壇型の納骨堂:個人30万円~/家族100万円~
  • 自動搬送型の納骨堂:80万円~
  • 墓石型の納骨堂:個人でも100万円~
  • 位牌型の納骨堂:10万円~
  • 合祀型の納骨堂:10万円ほど
Q
管理費は年間どれくらい必要?
A

相場は「1万円~」。施設により幅があります。合祀型の場合は、不要な場合もあります。

  • 納骨堂が交通のアクセスが良い場所に建っている
  • 納骨堂が建っている土地の地価が高い
  • 法要の規模や回数
  • 施設の状態 (新旧・機器の入替・屋内設備の豪華さ)
  • 提供・付随するサービスの手厚さ
  • 建物にかかった・かかっているコスト

これらの要因により、年間の維持管理費は施設により変わります。

Q
樹木葬との違いはあるの?
A

施設のある場所・お墓の見た目・購入費用が違います。

  • 施設のある場所
    • 納骨堂は「屋内」、樹木葬は「屋外」にある。
  • お墓の見た目
    • 樹木葬は、名前の通り木々が墓標。こちらも、一般的なお墓の見た目とは違う。
  • 費用
Q
納骨堂のメリットは?
A

納骨堂ならではのメリットはたくあんあります。

  • 屋内の施設のため、雨天・猛暑など天候に左右されない。
  • 冷暖房のある施設のため、快適にお参りできる。
  • お墓掃除や草取りは不要。清掃は納骨堂側が行う。
  • 一般的なお墓より、費用を抑えられることが多い。
  • 駅の近くなど交通のアクセスが良い場所にあることが多い。
  • 契約期間満了後は納骨堂がご遺骨を管理。無縁墓になる心配はない。
  • 継承者が不要。
  • 檀家になる義務はない。(お寺さんに要確認)
  • 宗教や宗派は、基本的に関係ない。
Q
納骨堂のデメリットは?
A

納骨堂ならではのデメリットは、いくつかあります。

  • お供えできるもの・お参りスペースに制限がある。
  • お線香に火を付けることへも制限がある。(納骨堂の種類による)
  • 施設の老朽化や、納骨堂運営母体の存続の有無の心配。
  • 合祀された後は、ご遺骨を取り出すことはできなくなる。
  • 人によっては、自宅から遠くなる可能性もある。
  • ご遺骨がいっぱいになったら、別のスペースの購入が必要、もしくは粉骨して小さくしないといけない。
Q
納骨堂でお参りする時のマナーは?
A

故人をしのぶ場なので、マナーは大事です。

  • 大声や過度な笑い声は控える。
  • 華美な服装・露出の多い服、派手なアクセサリーは控える。
  • お供えものは、基本的に全て持ち帰る。
  • 管理事務所の方へのご挨拶も大切。
Q
納骨堂の契約手順は?
A

墓じまいの流れで購入する方は、こんな流れです。

  1. 納骨堂を探し、気になる納骨堂を見つける
  2. 資料請求を行い、価格や規約など比較
  3. 実際に見学へ行き、実際の雰囲気を確認
  4. 契約をすると決めた納骨堂に、契約手続きを連絡
  5. お支払完了
  6. 改葬許可証を提出し、納骨
Q
納骨堂の契約手順は?
A

自分のために、生前に準備する方の流れは、この通りです。年間管理費の発生の有無については、良くご確認ください、

  1. 納骨堂を探し、気になる納骨堂を見つける
  2. 資料請求を行い、価格や規約など比較
  3. 実際に見学へ行き、実際の雰囲気を確認
  4. 契約をすると決めた納骨堂に、契約手続きを連絡
  5. お支払完了=手続き完了
Q
契約するときの必要書類は?
A

一般的に、契約時に提示・提出が必要な書類はこちら。(最終的には施設にご確認ください)

  • 本人が確認できる書類・証明書
  • 印鑑
  • 住民票 (戸籍謄本の場合もある、期限に注意)
  • 口座番号が確認できるもの・届出印 (費用の支払い方法による、例:分割など)

他、どのタイプの納骨堂に納めるかで、追加資料・情報提出のお願いがある時もあります。

Q
納骨堂の選び方はどうしたら良い?
A

迷っていた時の心構えは、こちら。

  • 故人の希望はあったか?自分の納骨堂なら、自分はどうしたいか?
  • 納骨堂の購入にだせる予算は?
  • その予算と希望の納骨堂のタイプは、金額のつり合いが取れているか?無理をしていないか?
  • 納骨堂の所在地は?行きやすい場所にあるか?交通のアクセスは良いか?
  • 納める柱数で価格が変わるので、誰を入れるか決まっているか?
  • 運営母体に期待することは?行き届いた設備・接遇か?母体の存続に不安がないことか?
Q
ネットで検索したけど、たくさんあってわからない。
A

希望を伝えたら、紹介・提案・資料提供してくれる会社さんがいくつかあります。

  • お墓・霊園探しならライフドット (全国対応)
  • わたしたちの墓じまい (墓じまいが同時の方は特におすすめ)
  • ミキワの墓じまい (墓じまいが同時の方は特におすすめ)
  • ゆめみどう (東京都のみ)

参考ホームページ

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